本格的な梅雨に入って、雨が降る日が続くが、今回の釣行はそんな雨降りが続く直前のこと。来期発売予定のルアーのプロトを持って桂川水系へと向かった。雨の翌日だったので、水量や水色が気になったのだが、どちらも問題なく天気も快晴で朝から熱く感じるほどだ。
早速ロッドに糸を通してルアーを結ぶ。プロトのルアーを使うときは魚からどんな反応が返ってくるかと、いつもワクワクする。しっかりとフックポイントが鋭いことを確認してキャスト開始。なんて事のないザラ瀬でルアーの泳ぎ心地を確かめていると、さっそく魚がヒットしてくれた。
ヤマメ?アマゴ?微妙すぎてどちらかはわからないものの、小さいながら嬉しい1匹だ。プロトに好反応だと嬉しい反面、安心する面もある。釣れないルアーはないものの、釣れにくいルアーとして出来上がったらどうしようといつも心配なのが正直なところだ。雨あとのおかげもあって、好反応が続く。
ロッドはFenwickプロトロッド。詳細はまたいずれということで。ルアーの操作感もだが、ヒットしてからのロッドの心地よい曲がりが気持ちいい。
本題のルアーの方だが、いくつかのパターンをローテーションしながら試していく。Aのパターンはここがいい。BのパターンはAよりもここがいい。でもこの部分はAの方が優れている。Cも面白いバランスだし…。などなど悩みは尽きないが、どれも完成に限りなく近づいてきていた。
テストを一通り終えたところで、釣り歩いていた区間も終わりに近づいてきた。だんだんと反応が悪くなってきたのだが、ルアーを通しづらいポイントに対してルアーを落とし、短距離でトゥイッチを入れていくと魚が激しくルアーに食いついてきた。ローリングする姿はこの日一番のサイズ。柔軟にロッドが曲がりこんでくれて、バレる気はあまりしないのだが、この日一番のサイズだけあって多少は緊張した。
最後に嬉しいヒットの仕方をしてくれたのは26cmのいい夏ヤマメだった。たくさん釣れたし、テストも順調だったし、竿のフィーリングも楽しめた。もう今日は十分。満足感に満たされて帰路に就いた。
【タックルデータ】
ロッド:Fenwickプロトモデルベイトロッド
リール:アンバサダー2601C IAR
ライン:PE0.8号×フロロ5lb
ルアー:プロトミノー
スタッフ田崎