前回のつづき。渓流に行くはずだった私たちだが、JOEの希望により釣行2日目も中禅寺湖にチャレンジすることに。釣行初日の夜にその日の釣りを振り返りながら、僕の釣り遍歴などを話していたらこんな会話があった。
これは私にとっては少し心外で、数年一緒に働いているのに、まだ私の釣り狂い具合を舐められてるとは…。明日は釣果でJOEをやっつけてしまおうと思った。そんな会話の翌朝。集合場所のコンビニに集合時間ピッタリに行くと、すでに朝ごはんを食べているJOEがいた。やる気は充分らしい。
以下車内の会話の一部。
なんで朝はミノーではないかはJOEには伝えなかったが私はそう推測した。ということで私はスプーンでスタート。JOEはミノーを結んでは離れた場所で釣り始めていた。
前日釣れたカラーからスタートしたところ小さなアタリがあったがフッキングせず。こまめにカラーローテーションした後に、再びこの色にもどし、ボトムから若干浮かせ気味のリーリングでスプーンのバランスを意図的に崩させるとヒット。プロトロッドのちょうどいい曲がり心地を確かめながらキャッチすると、よく引いた割にはサイズが小さくて驚いた。ギュッと筋肉質な締まった体つきをしていたのは40㎝台のブラウン。
この後ボトムで反応がなくなったのと入れ替わるように、時々ボイルがあるのだが、何を投げても反応がない。気づけばJOEの姿は見えず、どこに行ったのかわからなったが、疲労でフラフラする私は彼を湖畔に置き去りにして車で仮眠をとることに。
物音で目が覚めるとJOEが車に帰ってきた音だった。
まだ目覚めていない声で問う。
その時は寝ぼけた思考で何とも思わなかったのだが、やはり私の予想通りスプーンで反応があったようだ。
JOEのポジティブさには救われる。残念ながら渓流ではいい反応を得られなかったが、普段彼がやっているバスではなかなか無いシチュエーション楽しんでもらえたようだ。もし機会があればもう少し釣れる時期に彼を渓流に連れ出したいと思った。
夕マズメというには少し早い時間にJOEと再びいろは坂を登る。
今度は楽観的なJOEが心配になりながら湖畔に着くと静寂に包まれていた。
そう言ってJOEとは左右に分かれる。水の中をよく見ながらしばらく湖畔を歩いていると遠くの方で小さな波紋が。無風状態だからこそ湖面の変化がよくわかる。ゆっくりと近づいていくと再び近くで波紋が。シュマリ110FのゴーストワカサギⅡをキャストするとゴンとつつくようなアタリが出たものの、フックアップまでは至らず。
しばらくシーンとした湖面が続いたが、今度は派手なスプラッシュボイルが起きた。シュマリ110Fに激しめなジャークを入れた後、小さくポーズを入れるとティップが優しく入った。アワセを入れるとアタリとは裏腹な重量感で竿が曲がりこむ。ダバッと水面が割れたのだが、想像以上にデカくて黄色い魚が水面付近で大暴れ。その後のダッシュを1度我慢し、2度我慢し…手前で暴れられるとバレそうだったので、沖で体力を奪ってからスパッとネットですくいあげた。小さく見えるネットが壊れそうな印象を受けたので、浅瀬に横たえて写真撮影。
太さ抜群な65cm。JOEに対して「どんなもんだい!」と言いたくなったが、近くにいないでのササっと撮影してリリース。頬のブルーが美しい1匹だった。
リリース後にJOEに電話をする。
その後JOEが合流したものの、時間が経てばたつほどボイルが少なくなる。そのあとは前日の実績場所にも行ったが二人とも反応が得られないまま18時のタイムアップ。
その言葉に留飲を下げた直後にJOEの電話が鳴る。僕たちが中禅寺湖に行っているのを知っていた先輩社員Kマタだ。僕たちが行っているのを知って、出張先でいてもたってもいられなくなったらしい。釣りバカがそこにもいた。
JOEの次回の中禅寺湖来訪の結果を楽しみにしていようと思う。
【タックル】
ロッド:プロト8ft3in
ライン:PE0.8号×フロロ12lb
ルアー:ライトニングウォブラー14g(217ホワイトFLREDハハハ/SL)、シュマリ110F(222ゴーストワカサギII)
スタッフ田崎
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