この初夏に道東方面の河川にお邪魔してきた。コロナ禍より前に1度竿を出したことがあったのだが、その時は大型のバラシのみで終わってしまったので、数年ぶりのリベンジというわけだ。川に着くと若干の濁りが伺えた。これくらいの濁りならむしろチャンスといったところだろうか。
さっそくテスト中のルアーを結び流れに投じていくと、浅い瀬から小さなイワナが何度かじゃれついてくるのだが、大物を想定した太軸フックのおかげかフッキングまで至らず。多少の濁りがあることを考慮し、バイトミスやレンジの上ずりを減らしたいため、トゥイッチなどのロッドワークはかなり減らしてアプローチをしていく。
深みのあるポイントにルアーを沈めていくと軽くラインテンションが抜けたので、アワセを入れると重みがしっかりと乗った。グイグイと下に向かっていく感じがロッドに伝わってきていたので、イワナ系の魚かと思っていたのだが、案の定アメマスだった。
サイズは40cmそこそこだが、渓流タックルで挑んでいるのでファイトがとにかく楽しい。大き目の白点からアメマスらしさを強く感じる。
その後もサイズを狙って深場をメインに探っていくと同じくらいのアメマスがぽつりぽつりと反応してくれる。浅い場所には20cm前後の小型が多く、やはりポイントのフトコロが深い場所には大型もストックされているのだろう。
そういうことならかなり水深がある場所ならさらなる大物がいるはず…と思いポイントを探していくと、この日一番の大場所に遭遇。ルアーをしっかりと沈め、レンジを外さないように柔らかくトゥイッチを加えていくとルアーがガシッと掴まれるような感覚が手元に伝わった。アワセをしっかりと入れるとすごいパワーで魚がダッシュを開始。
猛スピードでダッシュした後、流芯で動かなくなったので、じわっとロッドを曲げこんでみると再びダッシュスタート。そのあとにヘッドシェイクのような感覚の直後にフッとテンションが抜けた…その場にへたり込んだのは言うまでもない。
この後は特にこれといった魚とは出会えず、この日は釣りを終えた。
翌日。悔しかった私は朝だけ同じ川の別区間へと足を向けた。川に着くとビックリ。昨日よりも川が濁っている。夜中に上流で雨でも降ったのだろうか…
昨日と同じでテスト中のルアーからスタートしたのだが、反応が得られないのでスプーンにチェンジ。魚の目の前にしっかりルアーを届けたかったので、シルエットが小さくて重いライトニングウォブラー7.2gを選んだ。深場をスローに泳がせるとこの日最初のアタリが。フックアップしなかったものの、魚は反応してくれることが分かったので、規模の大きなポイントを探していく。
ようやくここは釣れそうだ。と終えるポイントに遭遇したので、スプーンをボトムまで沈めてからドリフトさせていくと激しいアタリが出た。アワセると連続大ジャンプを披露。流芯からなかなか出てきてくれず、パワフルなファイトを披露してくれたのは40cmを少し超えるレインボー。
昨日の大型には及ばないものの、夏らしいパワフルな1匹に会えたので、ここで納竿とした。今回もキャッチできなかった大物へのリベンジはまたいずれ。
【タックル】
ロッド：プロトロッド59ML
ライン：PE0.6号×フロロ8lb
ルアー：プロトルアー/ライトニングウォブラー7.2g
スタッフ田崎
