十年位前に行った群馬の川に愛車スーパーカブ110で釣行。昼間は連日30度を軽く超える猛暑だが夜中にバイクで走ると意外に寒い。ロンT、Tシャツ、スコーロンアルティメットフーディー、ゴアのクレストクライマージャケットでもちょっと寒さを感じる。
何時ももう一枚着るか厚手にすればよかったと後悔するので次こそは厚手を持って行こうと思う。下道をひたすら走り到着したのは5:30頃。今日はアクションカメラを付けようとバッテリー充填をしていたのだがそのバッテリーをあっさりと忘れて断念。最近は物忘れがひどい・・・
まあ良いかと準備を終えて入渓してすぐの堰堤を狙う。本当にバイクを置いた真下なので「ここで釣れればこの先も期待できるでしょ~」と思えるポイントだ。するとすぐに反応があり小ぶりのイワナがヒット。写真を撮る前に脱走されるがコレは期待が出来そうだ。その後同じポイントで10cm程度のイワナが2つほど釣れた。とても微妙だがこの先の方が良かったので「これは行けるでしょ~」とドキドキしながら先に進んでいく。
その後は反応が無いのだが前も同じ感じで、もうちょい先から釣れだしているのを体験しているために焦りはない。するとルアーを回収している時にペキペキと枝を踏みつけて折れる音。「アレッ」と思いながらふと右を見ると、ノッシノッシと大人の熊さんが10mほど先からこちらに向かって歩いてくる。
その瞬間に頭が真っ白。とにかく「逃げないとやられる」としか思い浮かばない。2,3歩は熊をみてバックしたが耐えられずにすぐさま後ろを向いてバシャバシャと川の中を対岸に向かって逃げてしまった。逃げながら「後ろを向いて逃げると追ってくるんだよな~」と思ったが、もう逃げるしかない。
幸い後ろから追いかけてくる気配はないのでそのまま川岸を登り、木の陰に隠れて様子を見る。木が多く、曇っているために薄暗くてあまり視界は良くない。あちらもビックリしたのか既にいなくなっているようだ。多分オスでメスの子連れでないのは幸だった・・・
久しぶりに嫌な意味でドキドキしながら暫く様子を見るが戻ってくる気配もない。ポイントとしてはこの後が核心部なのだが、さすがに勝負をかけるのは大人の判断ではない。しかたがないので人通りもあり、家もある下流部に泣く泣く移動することにした。
この辺りなら大丈夫だろうと、再度入渓して遡行するがやはり反応が無い。渓相は良いが入りやすい場所なので仕方がないだろう。
我慢しながら釣り続けるが普通にトゥイッチだと厳しいのかなと思い、ゆっくりと誘う作戦に変更。立ち位置を変えクロスにキャストしてややテンションを掛けてドリフトさせ、最後にターンする感じで流す。するとターンさせようかなと言う所でヒット。ルアーはフローティングミノーのムックリ52Fタイガーカラーだ。虫とかカエルっぽいのではと思っており、特に夏に多用するカラーだ。
その後はアップでも潜らせてそのままほぼ動かさずにドリフトしたり、クロスでドリフトさせたりと進むが無反応・・・厳しい。しばらくして、ここは何と無く怪しいと思うポイント発見。写真△の白泡に落としてフラフラと流すと赤〇の岩についていたであろうイワナが✖印でヒット!!ほぼ水面直下で流れたのでヒットした時は水面がボボッと盛り上がり非常に良い感じにアタックしてくれた。
釣れたのは立派な尾鰭のイワナで、中々のファイトを見せてくれた。この一匹でかなり満足。その後は同じくらいのイワナをフッキングミスしたところで集中力が切れる。そこで「今日は熊さんに会ってドキドキしたし、もう十分」とストップフィッシングとした。
退渓してバイクに戻り時計を見るとまだ9:30。せっかくなのでカブでウロウロしながら道の駅でお土産とアイスクリームを購入し、温泉へ。さっぱりとしてから帰宅したのだが、暑さ頂点の時間だったので家に着いた時には汗だくになっていたのが悲しかった。もっと余裕をもって涼しい時間に帰ればよかったかな~
今回のカブさん
走行:約270km
ガソリン:約3.9ℓ
リッター:約69km
ロッド:フェンウィックGFS49SUL-5“Riverhead”
リール:カーディナル3
ライン:PE0.6
リーダー:LDLフロロティペット4X
ルアー:ムックリ52F 007マットファイヤータイガー
スタッフ 本多