今回の釣行はプロトルアーのテストなので手堅く釣れるであろう、実績のある河川を選択した。先行者がいるとプランが崩れるので頑張って早起きをする。林道をドキドキしながら車止めまで進み到着。運のよいことに先行者は居ないようだ。以前はあまり釣り人が入っている気配はなかったのだが最近は多い。下の区間は叩かれまくっていると判断し、為にちょっと歩いて上流の区間より入渓することにする。
プロトミノーを結んで釣り始めると直ぐに小ぶりなイワナを釣り上げた。何時もなら反応のない所だ。「今日は良いんじゃない?」と期待して進む。しかし、何時もなら反応するポイントで全くの無反応・・・「これはヤバイパターンかもしれない」と思いつつ、もくもくとポイントを打ちながら進む。
悲しいかな悪い予感は大当たりし反応が全く無い。所々見られる比較的新しい足跡がその思いを強くさせていく。ささっと釣って終わりにしたかったが、仕方がない。本来ならここで終了と思っていたゴルジュを、ロッドをたたんで高巻きして進むことにした。正直疲れるし、ちょっと怖いので避けたかったのだが・・・
再度ロッドを継ぎ直して釣りを始めるが反応が無い・・・この区間は釣り人も少なくなるのでそれなりの反応が出ると思ったが大誤算だ。足跡があるか確認しながら進むが見当たらない。渇水が影響しているのか、それとも既に抜かれてしまっているのか判断に悩む。
気分を変えるためにムックリ52Fにチェンジして暫く進むと流心からイワナ。やっと釣れてくれた・・・「これからは反応が出るかも」同じ流れを打ってみると手元にグンッ手応え。合わせを入れて、やり取りを始めると思ったより力強い。「あれっ、スレかな?」と寄せてみるとちゃんと口にフッキングしていた。ちょっと引きが強いと「大きい!」ではなく「スレちゃったかな~」と思うのは悪い癖だ。
その後プロトに戻し何匹か追加できたが期待していたほどではない。おかけでこの区間もどんどん進んで行くことになる。
暫く進み、何となく良さげな流れを通すと良いサイズがチェイス。結局ヒットすることなく下流に消える。そこで少し上流に移動してダウンクロスにキャストし、隠れたであろう場所をゆっくりとターン。反応が無かったのでコースを変えて同じようにターンさせて今度はストップ。ユラユラ流れた時に石の陰からスッと出て来て喰いあげながらヒット。狙った通りに釣れてくれたので満足度が高い。
この後は一番のビックサイズがチェイスのみ。再びゴルジュが出てきたのだが、ここまで休まずに6時間ほど。「コレを越えると釣れそうだけど、かなり帰りが遅くなるし、もうヘロヘロ」と思い勘弁してやることにする。
釣りをしている時はそこまで感じなかったが、帰りは疲れがどっと出た。休み休み戻り、高巻きで微妙に道を見失いつつ何とかリカバリーをして、結局車まで3時間ほどかかってしまった。本来なら「初めのゴルジュを越えたら釣りを始めて、次のゴルジ越えで渓泊」が理想のコースなので時間があれば次はそうしようと思う。
ロッド:GFS49SUL-5J“Rivehead”
リール:カーディナル3
ライン:PE0.6
リーダー:LDLフロロティペット5X
ルアー:ムックリ52F・プロトミノー(26年発売予定)
スタッフ 本多