待望の次期本流用ルアーロッドの1stサンプルロッドが出来上がった。
さっそく試してみたくなり利根川に向かった。1stサンプルの出来栄えに胸を膨らませていたのだが、あいにく前日に降った雨の影響がまだ残っているのか、早朝はまだ濁りが若干強く「夕方が勝負になるな・・・」と思っていた。それでもテストロッドでキャストを繰り返してみると、ロッドはベリー、バッドにトルクがあり、尚且つティップがしっかり入る。シュマリ67Sのみならず、軽量なシュマリ50Sをキャストしてもアキュラシー性能も良く、飛距離も稼げるのである。
「素振りをしただけでは、ただのシャープなロッドで軽量ルアーには期待できないかな・・・」と思っていたのだが、実践で使用してみると「ん!?これは良いかもしれない・・・」と素振りと実践でのファーストインプレッションの差に気が付いた。
「問題は魚を釣った時がどうなのかな!?」と思ったのでとりあえず坂東漁協地区に移動し、お気に入りのシュマリ67Sをキャストし続けていると「クン!」と待望のアタリがあった。すかさず合わせたが「何だ!?小さいのか!?パワーの無い魚だな・・・」と思っていたが姿を見せたのは利根マスには遠く及ばないが、32cmの尺ヤマメであった。
「えっ!? このヤマメ、このサイズでこれしかパワーが無いの!?」と思ったが、考えてみると、いつもとロッドが違っていることに気が付いた。「この差は魚!?それともロッド!? もっと大物釣らないと解らないな・・・」と思ったので、再び群馬漁協管内に戻った。
2キャスト目で朝から狙っていたガンガン瀬の流芯わずかな脇で「グングン!」とアタリがきた。「キタッ!利根マスだ!」と直感が働いた。「利根マスに流れを利用され下られたら、このガンガンじゃキツイな・・・」と思っていたのだが、意外にもすんなり寄せることが出来た・・・「何で!?」先程の感覚と同じある。姿を見せたのは43cmの利根マスだった。
利根マスにして小さい部類かもしれないが、それでも自分では満足できる立派な利根マスである。「やはりロッドのパワーか・・・凄いな・・・これがバスで実績のあるアラミドヴェールなのか・・・」と材質の進歩の素晴らしさに感銘を受けた。
今年も利根マスと対面できたことに安堵し、それを引き寄せてくれたロッドに感謝しながら帰路に着いた。