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Trout Fishingプロスタッフフィールドインフォ 水沼智宏 「本流ヤマメと沢ヤマメ」

2017.05.17

水沼智宏 「本流ヤマメと沢ヤマメ」

ゴールデンウイークも明け、私の住む宮城も本格的に魚が動き出すシーズンになりました。仕事の忙しさもひと段落し、休みも取れたので、さてどこの渓流に入ろうか‥そろそろ本流ヤマメも動き出すのでは?でも連休でだいぶ釣られてるのでは‥などと色々と考えて釣友に相談してみたところ、気になる場所があるので行ってみませんか?と声を掛けてくれました。

 

向かった場所は以前から気になってはいたものの、私はまだ一度も釣りをしたことのない川。入渓点を探しながらしばらく歩く。4ピースのエンハンサーはバッグに入れていけるので長距離を歩かなければいけない時や、高低差がある川などでとても便利です。藪を抜け川に下りると、いかにも魚がいそうないい流れが広がっていました。

 

バッグからEH64ML-4を取り出し準備する。本流の強い流れをどう攻略しようか‥まずはシュマリ67Fで数投。流れの中を探っていくが反応がない‥すると片田さんのルアーにチェイスする魚が見えたが惜しくも手間でUターンしてしまった‥.。

 

魚はいる!ルアーをシュマリ50FSにチェンジし再度流れの中を探る。おそらく魚がつくならこのあたりだろうな、というところでひったくるようなバイト!エンハンサー64ML-4が綺麗に曲がる。激流の中に潜んでいたのは幅広の本流ヤマメでした。鳥にやられたのだろうか‥背中にキズがあったのだが引きは素晴らしく、たくましく生きる魚だなと感じました。弱らないように、撮影後は速やかにリリース。

 

image1-(3)

 

最初のポイントでこの魚が出たので期待したのですが、上流で雨が降ったのだろうか、徐々に増水しだし、濁りも入ってきたので安全を考え、一度退渓。ここで昼食をとりしばらく高台で様子をみていましたが、水量、濁り共に状況が変わらなかったので本流を諦め、支流の沢探検に行ってみました。

 

沢までの急な斜面を下りる。ここではEH48L-4をバッグに入れ沢まで下りる。両手が空くので楽に下りることができました。ところが、こちらの沢は先ほどまでいた本流とは真逆の大渇水。立ち位置が近かったりラインを不用意に水につけるとあっという間に魚が逃げてしまう。しばらく2人で悶絶しましたが、なんとか綺麗なヤマメを釣ることができました。頭とヒレが大きく、体側に綺麗なオレンジが入った、これぞヤマメ!!といった感じのいい魚でした。

 

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本来ならフローティングミノーで攻略するようなポイントですが、ここでもシュマリ50FSを使用。キャスティングの決まるエンハンサー48でできるだけ魚に気配を感じさせないよう距離を置いて、攻略するのが渇水時の沢攻略の一つのポイント。気難しい魚に苦戦したものの、仲間と2人で山菜を採りながら渓流を歩くのは楽しいし、この気難しい魚がいるからこそ、魚が生き残り世代交代もするのだろうなとちょっと嬉しくもありました。仲間と自然に感謝し、また来年、この沢と本流に来よう!と思えるいい川でした。

 

 


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