Trout Fishing記事 | ティムコ

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2017.09.25

水沼智宏 「台風鱒」

9月17日。日本列島を台風18号が通過し、各地で土砂崩れや河川の氾濫がおきていた。私の住む宮城では大きな被害は聞こえてこないものの、昼過ぎから降り出した雨は夜には風を伴って激しく降り続いていた。

 

翌日9月18日、台風は北海道に再上陸。宮城は晴天ではあったのだが、暴風警報が出ている状況。「果たして釣りが出来るのだろうか‥」昼過ぎから川を見回ってみるも、どの川も濁流で釣りができる状態ではない。ただ過去の経験と川の構造上、1ヶ所だけ釣りになるのでは?と思える場所があった。

 

午後2時過ぎ。釣り場に到着してみると、増水し濁りは入っているもののなんとか釣りにはなりそうな状況だ。万が一のことを考えライフジャケットを腰に巻き、出来るだけ川の中には入らず、何かあったらすぐに避難できるような場所だけを選びピンポイントで釣りをしていく。
水が高く、水深がある場所も多いため、シュマリ50FSをメインにシュマリ48S、ライトニングウォブラー5gをローテーションしながら釣り上るがしばらく反応がない‥何ヶ所目かのポイントでようやく小さなヤマメがチェイスするのを発見。なんとか釣りにはなりそうだ。

 

さらに車で移動しながら足場のいい場所を探して釣っていくと、秋にヤマメが着きそうなポイントで良型のヤマメがシュマリ50FSに喰ってきてくれた。

 

①

 

秋色のいいヤマメで腹がパンパンに膨らんでいた。「産卵が近いのだなぁ」と写真を撮って急いでリリース。綺麗なヤマメに出会えたし、この時点ですでに日が傾きかけているので、次のポイントで退渓することに。

 

ラストポイントは大岩があって水深も深く、いかにも!なポイントだが‥過去、大物を見かけたことは一度もない場所。シュマリ50FSをキャストしてリトリーブしてくると15センチほどのヤマメがチェイスする姿が見えた。やっぱり‥数投するも先ほどのヤマメのチェイスもなくなってしまった。

 

「今日はここまでだな‥」とラスト1投。根掛かり覚悟でシュマリ50FSをボトムまで沈めてトゥイッチした瞬間に、エンハンサーEH48L-4が大きく曲がった!!大きな底石が点在している場所なので、絡まれないように回り込みながら慎重にネットイン!

 

②

 

この流域では初めて出逢う34センチ。秋の雰囲気の出た綺麗な尺ヤマメだ。シーズン終盤にいいヤマメが獲れたという嬉しさと、また来シーズンに繋がる価値ある1匹となった。

 

③

 

今シーズン何度もいい出会いを演出してくれたエンハンサーEH48L-4とシュマリ50FS。来シーズンはどんな出会いを演出してくれるのだろう。渓流シーズンも残りあとわずか。安全第一で、怪我なく終盤戦を楽しみたいと思う。

 

 


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