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Trout Fishingプロスタッフフィールドインフォ フィールドモニター土谷英樹 「宮川C&R区間で大イワナ」

2018.03.22

フィールドモニター土谷英樹 「宮川C&R区間で大イワナ」

3月に入り、岐阜県の飛騨地方も解禁を迎えた。待ちに待った初釣りということで、友達2人と共に解禁直後の休日、宮川下流へと向かう。春も近くなり少しずつ暖かくはなってきたものの、そこは飛騨地方、当日の朝はマイナス7℃と凍てつく寒さに襲われる。

 

夜明けとともに、目的地の本流に到着。が、あまりの寒さに車から出ることができない。川を見渡す限り、解禁直後の休日のわりには釣り人も少ないような気がしたが、このまま車の中で待っていても暖かくなることは見込めない。覚悟を決め、車から降りて着替えることに。FoxfireのPFウォームスダウンジャケットの上にストーミーDSジャケット。ジャケットは立体裁断パターンで動きやすく、ダウンは軽くて暖かい。マイナス7℃の凍てつく寒さの中でも思ったより快適に釣りをすることができそうだと感じながらORVISスリングパックを背負い、いざ釣り開始。

 

キャストを繰り返すと、ロッドのガイドが凍ってしまうほどの寒さだったが、しばらくすると友達2人が魚を釣り上げた。自分だけが釣れない中、焦る気持ちを抑えてキャスト。だが、釣れない時間帯がしばらく続く。この寒さに雪代も加わり、水温が著しく低下している状態では魚も底にべったりついているだろうと、ライトニングウォブラーを中心にスローな動きで丹念に底を探る。その甲斐あって時間は掛かったものの、今年の初魚であるイワナ37センチを釣り上げることができた。

 

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ヒットカラーは、昨年も同じポイントでイワナを釣った実績のあるライトニングウォブラーのHIRO-SPスノーピンクG。

 

とりあえず、全員が釣れたということにホッと胸をなでおろしながら、次のポイントへ。早朝は釣り人が少ないと思っていたが、移動してみると各ポイントにはどこも釣り人が入っていて、なかなか良さそうなポイントに入れない。本流での釣りをいったん諦め、支流へ移動することに。支流には雪がかなり残っていたが、入れそうな場所で虹鱒とヤマメを追加。

 

trout02

 

しかしその後が続かず、やむを得ず昼食を取ることに。最後は本流で大物を!と意気込み、再度本流へと向かう。入りたかったポイントに到着するも、既に車が停まっていた為、そのポイントは断念することに。やむなく、本日は入っていなかったC&R区間へ入ることにした。夕方近くということもあり、この場所も釣り人が入れ替わり入っていると思われたので、あまり期待せずまったりとキャストを繰り返す。すると、しばらくして尺近いイワナのチェイスがあり、俄然やる気スイッチが入るも、その後はピタリと反応がなくなる。

 

16時近くになり諦めムードが漂うも、更にボトムを丹念に探るため、ウォブラー7gから、ワンサイズ重い10gのウォブラーHIRO-SP FタイガーGに変更してキャスト。すると、ここで想像もしなかったドラマが・・・!

 

水の流れ込みがあり、駆け上がりになっているポイントで、ウォブラーをゆっくりとリフト&フォールしているとフォール中にゴツンっと魚が当たったかのような感覚!しかしその後は根掛かったかのように微動だにしない。「なんだ、根掛かりか・・・」と思ったその瞬間、突如グググっとかなりの重量感でロッドが引き込まれた。慌てて合わせを入れるが、ドラグが悲鳴を上げながらグイグイとラインが出される。リールを巻き始めるも、しばらくはそのまま耐える時間が続く。周りにいた友達に「これはデカいぞ!」と叫びながら魚とのやり取りを続けると、魚が一瞬浮き、「デカいっ!」と友達の叫ぶ声も聞こえてきた。

 

こんな大物はめったに釣れないので、絶対に捕らなければと慎重なやり取りを続ける。すると、右手前に枝がたくさん付いた倒木が沈んでおり、魚がそこを目掛けて必死に移動している。「あんなところに潜られてはラインが巻かれてラインブレイクする!」と思った次の瞬間、魚を逆側へ誘導すべく、とっさの判断で川に飛び降りた。しかし、川に飛び降りた瞬間、ぬかるみに足を取られ、よろめいてラインがたるんでしまった。「ヤバイ!」と一瞬冷や汗をかいたが、魚はまだ付いていたのでホッと胸を撫でおろす。

 

その後無事、魚を逆側に誘導させることができたのでネットを出してランディングの準備をしたのだが、魚がデカ過ぎてネットに入らない!何度もトライし、数分に及ぶ激闘の末、何とか無事にネットイン!!!その瞬間、「やったー!」と子供のように大声で喜び叫んでいる自分がいた。C&R区間の魚ではあるが、綺麗な黄金色で丸々と太った大イワナ。光り輝くそのイワナのサイズを測ると、ジャスト60センチの自己新記録!!!

 

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あまりの大きさと、何とか釣り上げることができた達成感に、感動してしばらく放心状態。解禁からメモリアルフィッシュを釣り上げ、一生記憶に残るであろう素晴らしい釣行となった。魚とのやり取りをしているときに、声を張り上げて応援してくれた友達2人にも感謝の気持ちでいっぱいである。

 

手持ち写真を撮ってもらったのだが、気持ちに余裕がなく、すっかり笑顔を作ることを忘れ、顔が強張っているのはご愛敬 (笑) 自分らしい記念写真となり、今でも見る度に喜びと笑いが込み上げる1枚となった。

 

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【タックルデータ】

(本流)
ルアー:ライトニングウォブラー
・HIRO-SP FタイガーG 10g
・HIRO-SPスノーピンクG 7g

(渓流)
ロッド:エンハンサーEH48L-4
ルアー:ライトニングウォブラー
・ハンマーゴールド/CH/OR 5g
 

 


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