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Trout Fishingプロスタッフフィールドインフォ フィールドモニター土谷英樹 「こだわりのサツキマス」

2019.06.24

フィールドモニター土谷英樹 「こだわりのサツキマス」

5月に入り、各河川からサツキマスの釣果情報が聞こえてくる中、地元本流河川からは便りが届かない。ここ数年は周りでもサツキマスが釣れたという情報は聞こえてこず、自分自身も2年間ほど釣果がない状況だ。子供のころ、近所の里川でアマゴ釣りをして遊んだ川の最下流が大人になった今、サツキマスを狙う本流河川である。

 

幼いころはサツキマスの存在すら知らなかったが、トラウトルアーフィッシングを始めるようになり、この本流河川にアマゴの降海型であるサツキマスが遡上することを知った。馴染みのある里川に繋がっているということで思い入れも強く、ここでサツキマスを釣り上げたいというこだわりをもってシーズン中は足繁く通っている。

 

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この日は本来、友人らと3人で渓流へ行く予定にしていたのだが、友人の都合で遠征を見送ることになり、地元本流河川でサツキマスを狙うこととなった。週初めのまとまった雨で週末近くまでは増水気味だったが、水位も平水に戻り、濁りも取れている。「これは絶好のサツキ日和?」個人的に収集している過去の釣果や状況のデータからも、その日はチャンスであることが予想できた。「間違いなく」絶好のサツキ日和!」タイミング的にもバッチリで「遠征を見送ることになったのも何かの導き?」ということで、「今日は絶対に誰か釣れるから!」 と宣言したが、友人らは半信半疑な様子。

 

この河川は大物の虹鱒が釣れることもあるため、少々オーバースペックとは思いながらもエンハンサーカスタムアグレッシブプラッガー96ロッドで釣りを始める。しばらくすると漁師の方がやってきて、前日に市場でサツキマスが何本か上がっていたという話を聞いた。以前よりこの漁師さんとは話をするが、ここのところ市場にサツキマスが上がることもなかなかないと聞いていたので「今日こそは!」と気合いが入る。

 

しかし、上がりきったモチベーションとは裏腹に、何のあたりもないまま無情にも時間だけが過ぎていく・・・お昼近くになり、攻めていないポイントもなくなったところで友人が「普段は行くこともない最下流のガンガン瀬のポイントを見てくる」と移動する。暫く待ったが、帰ってこない。良い感じなのかなと様子を見に行くが、そこに友人の姿はない。どうやら更に下流に下ったようだ。

 

かなり流れが絞られた荒瀬のポイントであったが、何か感じるものがあり、とりあえずこのポイントでキャストしてみる。ガンガン瀬の岸際に、ほんの少しヨレができている場所があり、魚が付くならその境目くらいだろうとミノーを流すが、反応はない。一旦、場を休めたあとに、ルアーをライトニングウォブラー7gにチェンジしてキャストするが、激しい流れのため思うようにルアーが入らない。

 

数投目、思い描いたラインにルアーが入った瞬間、突然ガツンと強烈なあたり!魚の引きと強い流れでロッドへの重みが増す。さらに魚はガンガン瀬の流芯に入ろうとするが「あんなところに入られたらヤバイ!」と思い、エンハンサーカスタム96のパワーで強引に魚を引き寄せる。何とか流芯に入られることなく、徐々に魚を寄せ、慎重にネットイン!今回は少しオーバースペックかもと思ったが、備えあれば憂いなし。トルク感に定評のある、エンハンサーカスタム96で良かったと胸を撫でおろした。

 

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33センチと小ぶりではあるが、綺麗で気品溢れるサツキマス!今日はやはり・・・絶好のサツキ日和だった!!!地元河川こだわって釣れた久しぶりのサツキマスは嬉しさもひとしお。その姿を写真に収めながら友人らに連絡すると、早速2人が集まってきて祝福してくれた。

 

ここ数年全く釣れなかったサツキマスだが、今回は様々な偶然が重なって釣ることができた。今回一緒だった友人2人と釣りをしなければ、遠征を見送ることもなかったかもしれない。2人が一緒だったからこそ釣れたであろうサツキマス。そして地元河川での釣果。運命を感じずにはいられない。キラキラと元気に帰っていく姿を見ながら、この河川に立派な子孫を残し、以前のような活気を取り戻してほしいと心から願う一日となった。

 

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【タックルデータ】

ロッド:エンハンサーカスタム アグレッシブプラッガー EHC-HS96
ルアー:ライトニングW LW7G #303ハンマードゴールド/GRN 7g
 

 


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