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Trout Fishingプロスタッフフィールドインフォ フィールドモニター土谷英樹 「リベンジ釣行!念願のカラフトマス (セッパリ)」

2019.09.05

フィールドモニター土谷英樹 「リベンジ釣行!念願のカラフトマス (セッパリ)」

8月某日、カラフトマスツアー@北海道知床半島へ!本当は昨年の夏に予定していた釣行だったが、まさかの台風直撃でツアーが直前でキャンセルとなり、荷物だけが羅臼を旅する悲しい結果となった。

 

「今年は絶対行きたい!台風来るなよ!」 と念じたもののお盆明けに西日本に台風が上陸するなど、天気予報から片時も目が離せないでいた。今回は台風からは逃れられそうな予報に一安心していたが、秋雨前線の影響かツアー日程中は全国的に不安定な天候の模様。ツアー初日となる移動日に至っては、北海道でもまとまった雨が降る予報・・・。それでも、リベンジ釣行ということで期待に胸を膨らませ、いざ!北海道へ。

 

空港に降り立つと激しく雨が降っており、かなり肌寒い空気が体を包んだ。灼熱の愛知県で夏バテ気味になっていたので正直、このヒンヤリ感はかなり嬉しい。空港から羅臼までの移動途中の川は増水しており、濁りもひどかった。宿に着き、夜になると雨はますます強まり、大雨警報まで発令される。今回は北海道までは辿り着いたものの「このまま釣りができずに帰る羽目になるのではないか・・・」と不安を抱きながらも早めの就寝。

 

日付が変わって数時間経った頃に起床したが、外は相変わらずの大雨。船長からの連絡よりも先に、地元のネットワーク網によって漁港までの道路が通行止めになっていることを知らされる。宿での待機を余儀なくされ「ここまで来たのにマジか!」という思いから、ガックリとうなだれる。それから2時間程して空が少し明るくなり始めた頃、船長と連絡がついた。通行止め手前にある漁港から船を出してくれるとのこと!雨も小降りになっていたので善は急げ!と宿を出発。

 

漁港内では波の高さはそれほど気にならなかったが、ひとたび海に出るとその波の高さに恐怖を感じる程だった。波の高さ故、速度があまり出せないことと、1つ手前の漁港から出発したこともあり、なかなか釣り場に到着しない。更には船の先端部分に乗ってしまった為、揺れもさることながら、波の衝撃が容赦なく腰とお尻を襲う。雨の中、知床の景色を見る余裕もなく、痛みに必死に耐えながら釣り場に着くまでの1時間、ひたすら船にしがみついていた。

 

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やっと釣り場に到着するも、高波で目的のポイントには上陸できず・・・。やむを得ず、他に上陸できそうな場所へ移動する。その後何とか上陸したものの、船酔いや波の衝撃で調子を崩しダウンしてしまった仲間が数名。自分も足元が少しフラつくのを感じたが「船酔いしているヒマはない!」と気合いと根性で準備に取り掛かる。・・・そもそも気合いで船酔いが乗り切れるものなのか不明だが (笑)

 

ロッドの準備中、バラしてはしまったが早々にカラフトマスを掛けた仲間がいた。魚の接岸状況は良くないと聞いていたので、カラフトマスがいるという情報にワクワクしながらも、早く用意しなければと気が焦る。ライトニングウォブラー7gをセットしてキャストすると同時に、少し離れた河口付近でやっていた仲間がカラフトマスを釣り上げた。「自分も釣りたい!」 と気ばかり焦りながらキャストを繰り返すが気持ちとは裏腹に全く魚の反応はない。やはり釣れるポイントは淡水が流れ込む河口付近に限られているようなので、そのポイントに移動する。

 

すると、今までの無反応が嘘のようにあたりはあるが、なかなかフッキングには至らない。実績があると聞いていた7gのスプーンにチェンジするもフッキングしない。ルアーサイズを小さくしてみようと、小さめのスプーン7gにチェンジしてキャストする。途端に反応が良くなり、数回のあたりの後に、カラフトマスが掛かる・・・が!少しやり取りしたところで、波の影響でPEラインが岩に巻かれたのか、あえなくラインブレイク (泣)

 

ルアーサイズを小さくしたことが功を奏して魚の反応が良くなり、またしばらくしてカラフトマスが掛かる。普段は味わったことのないパワーに加え、先ほどのラインブレイクが頭をよぎり、慎重なやりとりとなったが、エンハンサーカスタム96のロッドパワーで引き寄せて無事にキャッチすることができた!

 

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人生初の記念すべきカラフトマス第1号は雌の52センチ!待望の1匹を釣り上げることができて嬉しいのと同時に、ホッと胸を撫で下ろす。これで気持ちに余裕が出たため、ルアーを得意のライトニングウォブラーにチェンジ。ルアーサイズは小さい方が良いだろうと、5gのタイガーカラーをキャストしてみる。すると、あたりが連発!ルアーサイズを小さくし、ルアー自体も軽くしたことで表層付近のカラフトマスに丁度良いアピールができたのだと思う。パターンをつかむまでは苦労したが、その後は数匹の雌のカラフトマスを釣り上げることができた。

 

そんな中、どうしても雄のセッパリを釣ってみたいと、今までのアピール系のカラーから、ガラリと雰囲気を変えてブラック系のハハハ5gにチェンジしてみる。と、直後に強烈なあたりがあり、フッキングするも痛恨のバラシ!今までとは明らかに違う力強さだったため、ハハハに変えたことで雄のセッパリが反応してくれたのではと自分なりに納得しながらキャストを繰り返す。

 

すると、またもや掛かった!掛かった瞬間から強烈な引きで、ドラグが鳴り響きながらラインがどんどん出されて止まらない。確実にこれまでとは違う大物だとわかったので、無理をしないようにやり取りするが、寄せてきては沖に走られる、を何度も繰り返す。トルクに定評のあるエンハンサーカスタム96ロッドなので、魚の引きに負ける気はしなかったが、魚のパワーが凄まじく、なかなか寄せることができない。かといって無理はできないため時間をかけてじわじわと岸際に寄せる。姿が確認できる距離まで寄せてくると、背中がかなり盛り上がったセッパリで、これまでの魚たちとは比べ物にならない大きさに一気に緊張が高まる。

 

仲間がランディングの準備をしてくれたので、そこに寄せようとするが横に走られ、引き波で沖に出られ・・・と苦労しながらも、なんとかランディングネットの近くまで寄せる。しかしネットが小さくてなかなか魚が入らない!仲間もランディングに失敗できまいと必死になってくれ、やっとの想いでネットイン!!この緊張感の中、無我夢中でサポートしてくれた仲間に感謝!

 

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想像を遥かに超える、立派なカラフトマスのセッパリ67センチ!かっこいい!!!何年もツアーでここに来ている主催者も、「ツアーで釣れた中では一番のセッパリだ!」 と喜んでくれた。昨年は台風によるツアーキャンセルと悔しい思いをしたが今回、初めての知床遠征でこのような魚に巡り合えるなんて・・・『沈む瀬あれば浮かぶ瀬あり』 まさにその通りだなと感じた。

 

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セッパリを釣り上げたことにすっかり満足して休憩モードに入っていたが、最後に一つ試したいことがあり再びロッドを握る。全ての釣果がスプーンだったので、イメル50Sでもカラフトマスが釣れるか試してみたくなったのだ。1投目からあたりがあり、釣れそうな気配。3投目でイメル50Sでもカラフトマスをキャッチすることができた!

 

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満足感いっぱいで帰り支度を終え、船に乗り込む直前に姿を現したヒグマに見送られながら (釣り中の出現じゃなくて良かった!) 釣り場を後にする。帰りの船は波も少し落ち着いており、景色を楽しむ余裕も出た為、あらためて知床の大自然の素晴らしさに酔いしれることができた。2年越し、リベンジに意気込んだ今回の釣行はスタートこそ不安だらけであったが、念願だったカラフトマス (特にセッパリ!) を釣り上げることができ、大満足かつ忘れられないものとなった。

 

一緒にツアーに参加した仲間とも楽しく釣りができ、宿ではお酒を飲みながら釣り談議に花を咲かせ、釣り以外でも最高な時間を過ごすことができた。カラフトマス以外にも、夜の漁港でガヤメバルが爆釣したり、早朝の小河川で河口から数百メートルのところでオショロコマを釣ったりと、知床の自然の豊かさには圧倒されるばかりであった。この雄大な環境が損なわれることなく、釣り人や観光客をいつでも変わらず迎え入れて欲しいという願いと共に、必ずまたここで釣りを楽しもうと心に決め、帰路へとついた。

 

【タックルデータ】

ロッド:エンハンサーカスタム アグレッシブプラッガー EHC-HS96
リール:ステラC3000HG
ライン:PE 1.2号+フロロリーダー16lb
ルアー:ライトニングウォブラー 5g 401BKニッケル/RED/ハハハ、ライトニングウォブラー 5g 308HIRO-SP FタイガーG、イメル50S 009MHレッドコパーORベリー(スズノスケ)

 


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