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Trout Fishingプロスタッフフィールドインフォ 水沼智宏 「真夏のシケイダー大作戦」

2021.07.28

水沼智宏 「真夏のシケイダー大作戦」

渓流のヤマメ釣りがメインである私の釣りはミノー、スプーンでの釣りがほとんどで、トップウォーターの釣りというのは個人的な偏見ではありますが「止水ならともかく渓流でトップでは釣れない・・・」「釣れなくはないけど確率は低い・・・」とずっと思っていました。ネットやSNS等でも、シケイダーで釣れた画像となると大概は北海道、もしくは止水に近いような場所で、ハルゼミの季節と重なっていたりと、私が釣り歩く川で同じ様な環境があるとは思っていなかったのです。

 

今シーズンは仕事の環境が変わったこともあり、職場からほど近い渓流がメインの釣り場となりました。『激戦エリア』と昔から聞いていたので「さほど釣れないだろう」と思いながらも、一度も歩いた事の無い場所を釣り歩くのは楽しくもありました。ただ私が一番好きなヤマメの魚影は少なく感じていた中で、時折り見かける大きな魚の姿・・・正体はレインボー。そこで今シーズンはヤマメと共にレインボーも狙ってみようかと考えました。

 

mt1

mt2

 

シーズン初めのうちはラクス50S、ラクス60sで数本のレインボーをキャッチできましたが、ティムコ開発担当の本多慎一郎さんをガイドしたとき、ミノーには全く反応せず、悠然とライズし続ける魚と遭遇。この時は虫系ルアーを何も持っていなかったので手も足も出ずに撤退・・・この後も別な場所でミノーには全く見向きもしない魚に出会い、昔知人が言っていた「真夏のシケイダーはびっくり箱」という言葉を思い出し、数日後、自宅のルアーボックスの底に眠っていたタイニーシケイダーを持ち、ポイントに向かいました。

 

ポイントに着き水面をじっと見ていても前回のようなライズはない‥足跡も増えていたので「これは誰かに釣られたか・・・」と、フルキャストでギリギリ届く場所までそっと近づき、座ってしばらく様子を見ていたが目視で魚を確認することもできない。「ダメかな・・・」と思い、タイニーシケイダーをキャストしてみる。水面を流下するタイニーシケイダーが、前回魚が着いてたあたりにさしかかると静かにタイニーシケイダーが水中に消える・・・

 

ラインスラックを取りロッドティップが曲がってからフッキングすると大きなヘッドシェイクが伝わる!大暴れする魚をエンハンサーカタリストEHCT 59ML-2でいなしネットに収まったのは50センチを超えるレインボーでした。

 

mt3

 

これがきっかけとなり、シケイダーでのトップゲームにすっかりハマってしまいました。

 

mt4

 

梅雨の長雨後の水が引き始めたタイミングにソフトシェルタイニーシケイダーで獲った67センチ。狙っていたタイミングで、思っていた釣り方で獲れた納得の一本となりました。

 

たまたま見かけた事から狙い始めたレインボーでしたが、改めて狙ってみるとヤマメの釣り方との違いも色々と気付く事ができかなり勉強になりました。シケイダーでの釣りもどこでも出来る訳ではないように感じましたので「今後どんな状況のときに威力を発揮するのか?」を考えながら釣り歩いてみたいと思います。知人が言っていた『びっくり箱』。味わう為にはボックスの片隅に、シケイダーを1つ入れておけば『どこかでびっくりできる?』かもしれませんよ。

 

【タックルデータ】

ロッド:エンハンサーカタリストEHCT 59ML-2
リール:ルビアス2000S-XH
ライン:PE0.6号
リーダー:LDLフロロティペット3x
ルアー:ラクス60S、ラクス50S、タイニーシケイダー、ソフトシェルタイニーシケイダー

 


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