毛ばりってどうやって作るの?初心者でも一から分かるフライタイイングレッスン

フライタイイング入門

フライタイイング入門

STEP 1「フライタイイングとは?」

フライタイイングをわかりやすく解説

フライを作ってみよう!

フライタイイング フライフィッシングを覚えていくうえで、自分で毛ばりを作れるようになるとより一層世界が広がり、楽しみが増えていきます。自分で作ったフライで釣れれば喜びはさらに増します。このフライタイイング入門では、順を追ってわかりやすく解説していきます。

それでは早速レッスンを始めていきましょう!

フライタイイングって何?

フライタイイング フライタイイング(Fly Tying)とは、文字通り、フライ(Fly=毛ばり、フライ)をタイ(Tie=結ぶ、巻く)するということです。日本語ではフライを「巻く」と表現します。はじめは細かい作業で難しそうだなと感じるかもしれませんが、やってみると初歩の基本的なテクニックだけでも多くのフライを巻くことができます。

釣り針に材料を巻き留める
フライタイイング

フライはフライフック(フライ専用の釣り針)に様々なタイイングマテリアルと呼ばれる材料を糸を使って巻き留めて作ります。マテリアルには鳥の羽や獣毛などの自然の物から、化繊の糸など、たくさんの種類が使われています。マテリアルには「軽くて水に浮きやすい」「ハリがある」「水を吸わない」などなど、それぞれの特徴を活かして材料が選定されています。

フライタイイング そのようにして対象となる魚が食べているエサをフライという形で表現していきます。表現というのは魚から見てどのように見えるかを想像して巻くことであり、人間から見てリアルな模倣をすれば釣れるかといえばそうではないところがフライフィッシングの奥深いところです。対象の動きやシルエットなどを魚に思い起こさせるようなイメージを持っていることが釣れるフライのカギとなります。

自分でフライを巻くことのメリット

買うか、巻くか。
フライを買うか、巻くか。

フライフィッシングをはじめる当初はフライを購入することになりますが、できるだけ早いタイミングで、もしくは同時にフライタイイングをはじめることをお奨めします。フライフィッシングをはじめて間もないころはフライを無くす回数も多く、あっと言う間に消費してしまいます。最初は基本の道具や材料を揃えるのにコストは掛かりますが、フライタイイングの道具はそれほど多くなく、一度揃えてしまえば長く使えるものばかりです。材料を含めて単価は大きく下がっていきます。

オリジナルフライ メリットはコストだけではありません。完成品フライ、またはコマーシャルフライと呼ばれる買うことのできるフライはやはり一般的なものにならざるを得ず、自分好みのフライや、特定の釣り場の状況に合ったフライを見つけるのは容易ではありません。その点、自分で巻くフライは全て自分好みに作ることが出来ます。そしてなによりも自分で巻いたフライで釣れる喜びは格別です。

いつかはオリジナルパターン
オリジナルフライ

フライの種類をパターンと呼びます。長い歴史を持つフライフィッシングでは、フライのパターンも体系化されており、それぞれに名前が付けられています。はじめは代表的なパターンを巻いていくことになります。そしてある時から自分好みにアレンジしていくことを覚え、いつかは完全なオリジナルパターンを創造する日が来るかもしれません。そのパターンに名前を付けるのは発明者の権利です。

さて、 フライタイイングについてなんとなくおわかりいただけたでしょうか。次のレッスンではフライタイイングに必要な道具を紹介していきます。

次のレッスン

STEP 2: 基本の道具