Corporate Social Responsibility
CSRの取り組み

Do Small Things(小さいことからはじめよう)

ティムコのロゴマークには ”Think in the field”という言葉が添えられています。これは、常に自然のフィールドに身をおいて考えることを主体としていることを表しています。当社がテーマとしているのは、自然に対してできる限りローインパクトに楽しむ「クワイエット・スポーツ」に属するアクティビティです。事業を行うわたしたちも、また、当社の商品をお使いいただくお客様も、自然に触れることでその恵みを享受しています。ティムコでは、環境に対する取り組みについて、一過性の風潮に惑わされず、確実なことだけを着々と行っていきます。“Do small things”(小さいことからはじめよう)は、こうした当社の考え方を表すスローガンです。

3つの着実な取り組み

  • 無駄使いしない
    • 限られた資源を無駄に使わない。
  • できるだけ長く商品を使っていただく(ロングライフ)
    • できる限り長く使っていただける設計、品質、修理対応。
  • 身の回りから美化していく
    • まずは自分の身の回りをきれいにすることが環境良化の基本。

環境に係る活動についての基本方針

確実なこと・できること

環境問題は、学説や意見が多義にわたり、話題となっていることが、必ずしも環境負荷が低いとは限らず、また、一過性のものも含まれます。従って、当社では、環境問題は総体的な判断を要するものとして慎重に取り扱うとともに、小さいことでも自分たちにできる確実なことだけを着々を行う方針(Do small things)を選んでいます。一人ひとりの力が合わさり大きな力となっていきます。

自然に対して真摯でありたい

当社では、環境への取り組みについて、周囲にご協力いただくことに注力しますが、自社の宣伝等に取り扱うことには慎重です。こうした取り組みは、自らの評価を高める目的ではないからです。日頃、恵みを享受している自然に対して真摯でありたいと思っています。

水中・水辺環境保全への協力

(一社)日本釣用品工業会より提供

ティムコの歴史は、釣りをはじめとした水に係るアクティビティと共に歩んできました。水生動植物が過ごしやすい環境をつくることは、わたしたちの生活に欠かせない水の安全にも直結しています。当社では、売上の一部を業界団体や活動に拠出し、水中や水辺の環境改善を支援しています。

主な拠出先の例

  • 公益財団法人日本釣振興会

    主に「放流事業」、「水辺環境美化保全事業」、「釣教育・釣振興事業」、「釣りマナーと安全対策の啓発事業」等を行っています。

  • LOVE BLUE事業(つり環境ビジョン)

    一般社団法人日本釣用品工業会と公益財団法人日本釣振興会と共同にて「LOVE BLUE」事業を実施し、水中清掃、放流、釣場育成等を行っています。

環境・文化継承教育への支援

当社では、学校等の教育機関やNPO法人等を通じて、釣りやアウトドアに係るアクティビティの指導、自然環境に対する取り組みの啓蒙や文化の継承等の協力を行っています。

主な協力先の例

  • 聞き書き甲子園
    • 当社では、自然環境や日本文化の継承の支援のため「聞き書き甲子園」の活動に協力しています。「聞き書き甲子園」とは、森、川、海の自然を守り、その恵みを暮らしに活かす知恵や技を受け継ぐ人を「名手·名人」として毎年全国から80~90人選定し、全国の高校生がその「名手·名人」を訪ね、一対一の対話を通して「聞き書き」し、その成果を発信する活動です。NPO法人共存の森ネットワークを中心として、農林水産省、文部科学省、環境省等が主催となり、環境保全、文化継承、事業継承といった複合的なサスティナビリティを実現する課題について多感な高校生に学ぶ場を提供しています。当社はこの活動のはじまった初年度(2002年度)より支援させていただいています。
出所) NPO法人共存の森ネットワークより提供

環境保全への啓蒙活動

豊かな海は、きれいな川がつくり、きれいな川は豊かな森がつくります。当社では、各種スクール、イベント等を通じてアクティビティの楽しみと併せて、豊かな環境が生まれる仕組み、環境保全のありかた、自然のフィールドにおけるマナー等の啓蒙活動等を実施しています。特に1976年に開始したフライフィッシングスクールは、のべ2万人以上の卒業生を輩出しています。わたしたちのスクールを雛形として、その啓蒙活動が各地に広がっています。

日本赤十字社の国際活動と連携してアフリカ・ルワンダを支援

日本赤十字社がルワンダ赤十字社と連携して災害や貧困に苦しむ人々への支援を行う国際活動「ルワンダ気候変動等レジリエンス強化事業」の取り組みに賛同し、アウトドア衣料Foxfire(フォックスファイヤー)を通じた支援を行っています。防虫素材を用いたスコーロン®製品における収益の一部がこの活動への寄付に充てられるほか、現地職員・ボランティアの方々が安心安全な支援活動が行えるよう、スコーロン®製品の提供を行っています。

理想の川の実現へ向けて

Foxfireはブランド40周年となる2022年より、自然と遊びが両立する「理想の川」を実現するためのプロジェクト、R.O.D(River of Dreams)を開始致しました。日本各地で展開している河川・湖沼の環境活動や放流活動などと連携し、各活動へ参画・参加するとともに、そのような活動の情報交換のハブとして、また釣り人やカスタマーへ情報拡散のメディアとしてR.O.Dが働きかけてゆきます。多くの人が「川遊び」を取り入れたライフスタイルを実践できる環境として、その受け皿となる「理想の川」が各地に実現されてゆくよう、イニシアチブをとって動いてゆく活動です。

ロングライフ設計・リペア対応

商品を作り出すには、その素材や製造にかかるエネルギーだけではなく、開発に関わる時間とエネルギーも膨大なものとなり、商品の廃棄にも環境負荷が伴います。従って、当社では一度造った商品をできる限り長くお使いいただくことが、お客様にとっても環境にとっても負担が少ないことと考えます。当社では、耐久性重視、リペアしやすい商品設計、またリペア体制の充実により、お客様にできる限り長く商品をお使いいただける体制づくりに努めています。また、商品のロングライフ化は、ライフ・サイクル・アセスメントの観点からも環境負荷低減に重要な要素と考えます。

廃棄物の削減

製造した商品を廃棄することでゴミが発生し、そのゴミの処理にも環境負荷が発生します。また、廃棄対象となった商品の製造や輸送に要したエネルギーも無駄となるため、できる限り廃棄を減らすことが環境負荷を抑制します。当社でも廃棄の削減に取り組んでおりますが、オリジナルアウトドア衣料「Foxfire(フォックスファイヤー)」においては、衣料品でありながらも、商品の「廃棄ゼロ」を目指しています。今後とも、さらなる環境負荷低減に努めてまいります。