2025年3月21日
2025年3月1日、私の住む宮城県の渓流釣りが解禁となりました。数日前に遊漁券をひとまず2漁協分購入し、『どこへ行こうかな‥』と考えていました。実は昨シーズンの禁漁前に、来年の解禁はどこで迎えようか?と思ってあちこち見て回り、ある程度の目星はつけていました。が、今年は例年よりも積雪量が多く、考えていた場所まで辿り着けるのだろうか?という不安もあったのです。
私が解禁で釣りたい魚は、前年に産卵に参加し生き残った越冬魚。産卵場からほど近い越冬場所で厳しい冬を乗り越えた、痩せてサビの残った魚です。サビの残り具合はその年の雪や水温にもよるのでなかなか狙う事はできませんが、少しでもそれに近い魚を釣るために解禁日当日、仕事の休憩時間に小さな沢へと向かいました。
林道を進み、まずは車が雪で進めなくなる場所まで走り、その後は雪で埋もれた林道をしばらく歩く。思ったほど雪深くはなかったのですが、場所によっては膝まで埋まるぐしゃぐしゃの柔らかい雪…。つまりはここ数日でかなりの雪解けだったという事で沢を見ると、流れの中に落ち葉が少し流れている状況。過去の経験上、沢でこの状態の時は魚がいても出るか出ないかギリギリのラインだなと思い急いで沢に降りました。
今シーズン発売になったフェンウィックFS49SUL-4J“Watershed”BLのキャストフィールを楽しみながらまずは釣り上り、越冬場所であろう倒木が覆い被さる狭いポイントで今シーズン初のヤマメが出てくれました。

ルアーは沢で1番信頼しているラクス50Sのテールシングルフック1本のみの仕様。
枯葉や沈んだ枝等の多い解禁直後の沢ではまずスタックしない事が重要!
さらに横からボディを咥えるほどのスピードが無い解禁直後は、ラクス50Sのテールシングル1本仕様で快適に釣りを楽しむ事ができます。
その後はテスト中のプロトミノーにチェンジし、釣り上ると越冬場所と思われる岩の陰から黒い魚が。

プロトミノーに出てきてくれた魚は解禁日としては文句無しの黒くて良い雰囲気のイワナでした。さぁ!ここからかな〜と思ったのも束の間。徐々に水量が増え、大量の落ち葉が流れてきたのですぐに撤退。雪解けの冷たい水が入ってしまうといくら魚がいても全く姿を見せなくなってしまうのが解禁直後の沢でもあるので、これはこれで季節を感じられる納得の解禁日釣行となりました。

こちらは熊の足跡‥まさか解禁日に見かけるとは思いませんでした…。
また気温が上がってくると増水や雪崩の危険もあるので、安全第一で今年のトラウトシーズンを楽しみたいと思います。

ロッド: fenwick FS49SUL-4J“Watershed”
リール: カーディナルC3
ライン: PE0.6
リーダー: LDLフロロティペット4X
ルアー: ラクス50S/プロトミノー