”Happy Scoron Day” 上高地編
No4 上高地編 5月22日~23日 2泊3日
昨年はGW明けに長野県の戸隠植物園へ行ったのだが、今年は久しぶりに上高地へ向かった。上高地での狙いはコマドリ。時期的にすでに繁殖に入っていることが予想されていたので撮影ができるかは不透明だったのだが入ることにした。
上高地は一般車では入れないので沢渡駐車場でバスに乗り換えることになる。シーズンスケジュールで6時からバスで入ることができた。5月下旬とはいえさすが上高地、標高1500mの天気は快晴でも放射冷却のせいか寒い!そのため朝はインナーダウンとレインウェア上下なので虫たちとの戦いはレポートできない状態になっている。バスターミナルから梓川へ出ると「これぞ上高地」の風景が眼前に広がる・・・ただ圧巻される。右岸の遊歩道を歩きながら鳥たちを探して撮影をする。ミソサザイは比較的多く撮影はできるがコマドリのさえずりが遠い・・・。
明神池で一服をして歩き出すと明神館前の山側からコマドリの声が!これはここで粘るしかないかと荷物を降ろしレインウェア、インナーダウンを脱いでスコーロン上下+ハット+グローブで「スコーロンマン」となり撮影をすることにした。ありがたいことにミソサザイが近くに出てくれるのでコマドリを待つ間の時間を有意義にしてくれる。一度だけコマドリの姿は見られたものの撮影には至らなかった。
その後も左岸側の遊歩道をゆっくりと歩きながら探すがコマドリの声は遠い。さすがに歩き疲れて小梨平のキャンプ場前の小川でオシドリやキセキレイの親子を撮影して帰ることにした。温泉に入り、車中泊の車に戻り、ふと思いつく。そういえば今日はひっつく虫にもまとわりつく虫の気配を感じなかった。これはスコーロンのおかげか?それとも寒くてまだ虫たちが活動をしていないからなのか?明日もう1度挑戦で確かめよう。
翌日は薄っすら雲が空に広がる天気で野鳥撮影には向いているが、風景的には絶景とはいかない天気。気温は昨日と変わらないのでインナーダウンとレインウェア上下でこの日は梓川左岸遊歩道を歩き出すとコマドリのさえずりが近い!まだ観光客も少ない時間帯で声の近くでじっと待っていると枝にとまったコマドリを撮影することができた!1時間ほど、ぼ~っとしていたが虫たちの気配は感じなかった。
その後は鳥たちを探しながら、昨日と同じ明神館前に移動をしてレインウェアとインナーダウンを脱いで待ちの撮影をするが虫たちの気配はない。これは気になるが一般客に「虫の被害に遭いました?」などと聞いて廻る訳にはいかない。昼食を食べたあとはゆっくりと歩きながら鳥たちを探す。途中人を恐れないというか、まったく気にしないニホンザルの撮影をしながらある事に気がついた。サルもそうだが鳥たちが近いのだ。
どうやらここの生き物たちは人から危害を加えられていないせいか、人を恐がらないのだ。サルやクマもいるのでひっつく虫がいてもいいのに被害はなかった。
上高地での被害は0
”Happy Scoron Day” 石川県編
No5 石川県編 6月6日・6月25日
北海道へは福井県敦賀港からになるので、その前後で石川県のミサゴの繁殖場所へ撮影に出た。ミサゴの巣は海に飛び出したような岩の上にある。撮影ができる場所は草むらの中で日陰になりそうな場所はない。距離は100m以上あるかもしれない。晴れれば陽炎の影響が出るのでチャンスは早朝と夕方になる。この時間帯はまとわりつく虫が出る時間。そして立ち位置は草むらの中という事は?ひっつく虫が好む場所。
しかしどちらからの被害もなく暑さには辟易したが、フーディーの肌触りの良さとUVカットのおかげで日焼けをしなくて済んだ。この暑さに感じたことは、今年のパンツは少し生地が厚めになったせいか草むらを歩くには肌を守ってくれるが、その分蒸れを感じた。
石川県での被害は0
”Happy Scoron Day” 北海道編
No6 北海道編 6月6日・6月25日
昨年同様、根室の宿が一番の勝負日となった。下見では宿から風連湖続きにある春国岱に夕方行ったのだが、寒かったことと風が少しあったせいか「白い吸血鬼」たちは存在すら感じることはなかった。しかしツアー本番でお客さんを連れて根室の宿へ到着すると・・・先ほどまですごい風が吹いていたのに到着すると無風になっていた。
天気は快晴なので気温は高め。となると「白い吸血鬼」が一番活動する条件が揃う。専用車から外に出て3分もしないというのに奴らは蚊柱を作っている!お客さんには「白い吸血鬼」の話もその対処方法も伝えておいたのだが、昨年よりも凄い感じがしたので夕日の撮影は断念してもらった。
夕食を終えてコテージの部屋に戻って、スコーロンから部屋着に替えてしばらくすると?足に違和感。なんと奴らが部屋に入り込んでいた!目に付く分は手で叩いて対応し、電気蚊取りをつけて対応したが、翌日足に痒みを感じる・・・三か所攻撃を受けていた、不覚だ。
翌朝、宿前で小鳥の観察と撮影をしたのだが、気温が低い事と風があったことで「白い吸血鬼」の姿はわずかに見られた。朝食後、太陽が昇ると気温も上がる。宿前の風連湖でオジロワシやシカの撮影をしていると・・・風が弱くなった瞬間を狙って「白い吸血鬼」が波状攻撃で襲って来るので、お客さんには「とにかく袖口を開けないように、首周りはスカーフやタオルでカバーして!」と注意をする。私は人体実験なのでグローブはしているが、袖口をわざとフリーにして、足も靴下にパンツの裾を入れずフリーにした。フードは被らず首から顔は外に曝した。
さて被害状況の報告だが、右足の靴下から上に3か所。(これは部屋着でやられた場所。)左足の靴下から上に1か所、左手袖口2か所、右手袖口1か所、首周り3か所の計10か所。この虫は刺されてすぐに「チカッ」と感じることもあるが、隙間から入り込み当日は痒さを感じないが2日目が一番痒みを感じる。その痒さはネバーエンディングできつい!さてお客さんも相当被害に遭ったようで、ひどい方は50か所近く被害に遭い「気が狂いそう!」と嘆いていた。平均20~30位と見受けられたので、私の10か所はスコーロン効果があったと思う。
翌日は野付半島へ向かったのだが、根室の宿前と同じような環境なれど、気温のせいで早朝は「白い吸血鬼」の出現はなかった。しかし午前中は霧になることが普通の野付半島に珍しく太陽が昇り気温が上がると少数「白い吸血鬼」が出るも蚊柱を作ることはなかった。おかげで私もお客さんも被害はなかった。とはいえお客さんはすっかり「白い吸血鬼」に辟易をしていたのでほっとしているようだった。
その後のツアーは船に乗っての撮影がメインだったので虫たちからの攻撃を受けることはなかったのだが、最終日は再び網走湖湖畔での撮影になるのでお客さんから「白い吸血鬼」はまた出るのと質問を受けることに。答えは「ここでは被害にあったことはないですが、かわりに巨大なまとわりつく虫が出るので気をつけてください、ジーンズの上からも攻撃をしてくるのでレインウェアの上下は必須です」と伝える。結果的には気温が低いせいか巨大なまとわりつく虫も2~3匹視界に入る程度で実害はなかった。
これは下見の時だが、網走湖湖畔(この場所の近くで同じ場所ではない)の遊歩道のある森の中を歩いて撮影をしたのだが、以前はハエによく似た小さな虫がたくさんいたのに今回はその存在を感じることがなかった。まとわりつく虫も白い吸血鬼もひっつく虫の被害はなかったのはスコーロン効果なのか、たまたまなのか?比較対象をする人がいないのでよくわからないが「まったく虫たち」を感じなかったという事はスコーロンの効果があるのだと思う。
北海道編 被害10
”Happy Scoron Day” 宮古島編
No7 宮古島編
昨年に続き宮古島の森での水場撮影を行った。宮古島は川が無く、水たまりもすぐに地面にしみこんでしまう。そのため森の中に鳥たちのために池が造られている。鳥たちはその水場に水飲みと水浴びに訪れるのでそれを暗い森の中で狙うのである。池があるという事はまとわりつく虫が繁殖をする=出る。
以前は防虫用の線香が必須で無いと撮影ができない程だった。しかし全身スコーロンに身を包んでからはそのうっとしさから解放された。しかし今回意外なほどの攻撃を受けた。3日目の事だ。フードを被り目の周りだけ露出するスタイルで撮影をしていた。
この日はいつになく蒸し暑く、全身から噴き出す汗でフーディーはしっかりと濡れてしまった。さらりとした生地のおかげで気持ち悪さは感じられないが、以前の物に比べて部分的に厚めになったせいか、重く感じる。水で濡れているのではなく汗で濡れているせいか、まとわりつく虫が目の周りにまとわりつく。普段なら5分ほどで視界から消えるはずが、この日は3匹ほどがまとわりつき、1~3匹が交互で顔の周りをうろつくので、非常にうっとうおしかった。
しかし肌にぴったりと張り付いた生地の上からなら吸血できたはずなのに被害はなかった。いつもよりしつこくまとわりつかれたのは、全身汗まみれだったことも関係があるかもしれない。この時3人の知人と撮影していたのだが1人だけスコーロンを着てこなかった。理由を聞いたら午前中汗をかいたので、着替えて来たという。彼だけがまとわりつく虫の被害を受けたようで「スコーロンって効果がある事を着替えて実感できた」とのことだった。
宮古島での被害は0
今年の感想だが、私は家にいる時でも古くなったスコーロンを着ている。理由は以前から書いているが着心地がとてもいいからです。もちろんですがフィールドではスコーロンを手放せません。そのせいか、吸血鬼たちを感じなくなっているようで「最近虫がいないなぁ」と感じている。これは比較する人がいないのであくまで私の実感でしかありません。いろんな吸血鬼たちがいますが、特にまとわりつく虫には相当な効果があると感じています。