源流居酒屋的スコーロン活用術
たいしょー(私)は、虫全般が嫌いだ。刺されて痛い虫ももちろん嫌だが、山には刺された後もいつまでもいつまでも痒い虫が多くて閉口する。それなのに、アウトドア遊びが好きすぎて富山の山奥に移住し、居酒屋を経営しながら自然を相手に遊んでいる。
春は山菜採りに始まり、解禁期間は毎週渓流釣り、秋はキノコ採り、好き好んで虫の棲家に近寄っていく生活だ。私と妻のよーこは2人で「源流居酒屋」というYouTubeチャンネルを運営している。源流釣りをメインとしたチャンネルな訳だが、ただ渓流釣りをしているのとちょっと違う。日本古来から伝わるテンカラという毛鉤釣りでテンポよく岩魚を釣っては、上流へと詰め上がって行く。
年に何人の人が訪れるのか?もしかすると誰1人立ち入らないであろう奥地を目指して、どんどん進んで行くのだ。そのため、必ずと言って良いほど野営をする。虫たちに終始狙われるわけだ。
朝、車を出て出発するときは虫よけスプレーをしたり、忌避することに考えが及ぶ。しかし、山を越え谷を遡り夢中になって釣り場を目指していると、虫のことなどを忘れてしまうものだ。川を遡り、ここぞという場所から釣りをしながらテン場(幕営地)を目指す。水に浸かり汗を掻けば虫除けも流れ落ちてしまう。そして、気づかないうちに虫に刺されている。
幕営地(テン場)を見つけると、重たい荷を下ろして真っ先にタープを張る。タープの下に担いできたシュラフや着替え、そして肝心の酒と食料などを下ろす。1泊で13kgくらい、2泊で15〜16kgの荷物だ。良く質問をされるのが、なぜテントではなくタープなの?ということ。テントにもタープにもそれぞれメリットデメリットがあるのだが、タープを使う理由はいくつかある。まず、軽いこと。ポールを使わないし、1枚の布なので随分と軽い。軽さは正義だ。その分酒を増やせる。でも1番の理由は安全対策なのだ。源流では川が急に増水したり、時には鉄砲水が発生したりする。野生動物が近づいてくることもある。近くの崖が崩れて落石を落とすことだってある。そんな周囲の変化を常に感じていることが重要だと考えている。
タープの下で酒を飲みながらゴロリと寝転び、空を見上げると満点の星空だ。そんなことをしている間、ずっと虫どもに狙われ続けているというわけだ。
体から放出される酒気帯びの汗、ムレムレの足から放出される臭気。特に私に群がるのは当然のことだ。今までは虫除けスプレーと虫除けの線香などで対応していたが、それでも食われる。
そんなある時、スコーロンを知り使い始めた。最初は半信半疑だった。しかし数回使っているうちに効果を実感し始めた。そう、一緒に行った仲間は虫に悩まされているのに私は大丈夫だった。もしかして、これが効いてるのか?フーディは生地がとても薄くて軽い。フードを被れば首周りや耳も守れる。耳は本当に勘弁してほしい。普通の衣類なら、薄手のものならその上からでも狙われる。でも、テン場で寝落ちしても大丈夫。その後、トラバースパンツも使い始めた。やはり効果があるようだ。テン場では虫対策で上下ともにダウンのウエアを着ていた。源流の夜はまあまあ寒いが、流石に真夏には暑いと感じる時もある。それが今では上下スコーロンになったので、快適この上ない。そして、寝ている時無意識にシュラフから飛び出てしまう手を守れば完璧だということで、ドットオングラブを入手した。
スコーロンの良さを肌で感じて以来、釣り場への往復の山越えや藪漕ぎや山菜やきのこ採りで使っているが虫が寄り付いてこなくなったと実感している。虫除けの機能もさることながら、衣類としての着心地やデザインが良く、普段使いにも重宝している。
YouTubeチャンネル「源流居酒屋よーこ」
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源流居酒屋本店&釣りバカの宿
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