2025年09月09日
Written by @Shake-PMA
タイまで行って、なんで釣堀で釣んなきゃいけないんだ、ましてや養殖池なんかで釣りなんかやれるか!
魚はネイティブ一択!ネイティブこそロマンだと私も思いますしネイティブに勝るものはありません。
でも、日本のホームグランドでも満足な魚を釣るのが大変、地方に行ってもよほどローカル情報があれば別ですが確実に釣果を上げることの難しさは皆さんもお解りかと思います。
しかも、宗教、習慣、文化の違う異国の地でやることがどれほど難しいか、一度の旅で20日以上釣りに費やせる方なら何とかなるかもしれませんが、優秀なガイド付きでも1週間は必要になります。
2度の渡航でボウズを食らって実感した自分にとって釣堀、養殖池での釣りをすることは意外と抵抗なく受け入れることができました。
最初に言ってしまいますと、釣堀&養殖池はバラマンディ祭り、大祭が経験できます!
体の限界までバラマンディの素晴らしいファイトを身体にたっぷりと染み込ませて帰国すれば、日々の満員電車、部下、上司、カミさんの愚痴。大概のことは視線の先に燦燦と降り注ぐ南国の太陽のもと水面から激しくジャンプするバラマンディの姿にかすんで苦難、苦行も薄められ、すんなり喉を通り消化、体外に放出されることと思います。
先日のアラパイマ釣堀とは移動距離はほぼ変わりませんが、方向は全く逆。つまり私の宿泊したホテルは図らずともちょうど中間地点だったということです。
どちらもタクシーでほぼ1時間。12時間チャーターすると、タクシードライバーは行き帰りの2時間運転。
あとは現地でのんびりすることになりますので、タクシーのドライバーからすると釣り客は歓迎されるようです。
前日のドライバーがなかなかの好印象でしたので帰りのタクシーでライン交換し明日朝も迎えに来てくれと交渉していたので、朝食後には下で待ってます。とメッセージが来ていた。
タイでのおすすめはいいドライバーと知り合えたらLINE交換することをお勧めします!
私が朝からビール飲むことを知っているので、ちゃんと準備してくれてます。
タクシーに揺られること約1時間の道のり。早朝大雨でしたが現地は止んでますとメッセージ。
現在曇り空・・・今日は気温が上がらないかなぁ・・・
この養殖池では必ず、一人付き添いが付くのでランディングは彼がやってくれる。
ここの魚は売り物なのでルールを守っているか、魚体の扱い等を監視の役目もあるのだろう。
前回の監視人は知る人ぞ知る目出し帽おじさんでしたが、今回はちがうお兄さんでした。
目出し帽おじさんは字が読める方だったのですが、今回のお兄さんは文字が読めない方だったので、翻訳アプリのやり取りがしづらい。
タクシードライバーが通訳だ。彼は良く動いてくれてランチやビールの買い出し、ビール冷やすための氷の準備、写真撮影などほんとに助かった。
さて、釣りですが、やはり午前中は渋い、レンジを入れないと食わない。
フローティングミノーのミディアムリトリーブでまず一匹かけるが、フック伸ばされた。
よりによってフック交換しなかったテールのフックにかかったようだ。フックを太軸に変えてから10投ほどで再びヒット!
この魚体、ほれぼれしますねぇ。何とかボウズは免れてほっとします。
ここから怒涛のラッシュが始まるかと期待しますが、今日は渋い。
それでも15分に1匹といった感じで午前の時間が過ぎていく・・・監視人にこっちの池でもやっていいかと確認して隣の池でやらせてもらう。
この養殖池実は広大な敷地に数えきれないくらいの池がある。釣り人に開放しているのはほんの一部。
食いが渋いのでルアーのサイズダウン。私の好きなデカビーナッツ太軸フック仕様をキャストすること数回。
来ました!んっ!でかい!
小型ルアー用に持ってきたプロトのWCV68CMH-5J Shore Acceleratorとオールドアブ5000Cの組み合わせ。
今回は5000Cが怪魚に使えるかということも検証したかった、その機会が来た。
Shore Acceleratorはバラの強烈な引きをうまくいなせるむしろ固すぎずバラしにくい。
5000Cもさすが名機!ドラグの滑り出しはカルカッタに及びませんが全然いける!むしろ5000Cでファイトしてる満足感が良き。「開高先生~俺やったよ~」と心の中で叫びました。
子供の頃、オーパーで見たアマゾンの日で光る赤いパーミングカップに憧れ、ガラス越しに眺めたこの赤いパーミングカップで俺は釣っている!!!至福とはこのこと。
思い返せば、釣りを再開まもない1半年前、静岡でオオニベ釣れるようになったと聞いて歓喜した!
オールドアブと釣り再開記念に友人ロッドビルダーに作ってもらったロッドでオオニベ釣りたいんですよねぇというと、@Shake-PMAさん・・・バスじゃないんだからオオニベは本番!オールドアブはないでしょ。と言われた。
その年、夜な夜な一人で同じ場所に通い詰めて年末に釣りあげた95cmのオオニベ(中ニベと揶揄されますがw)でも5000Cで問題なかった。そして今回のバラで確信となりましたw
もう気分が良いので、ビールタイム、タクシードライバーが冷やしておいてくれたビールとガパオライス!
もうサイコーですね。
飲みながら、今回持ってきた仕事道具よりも多い釣り道具を眺め(写真がすべてではない!ロッド4セット、リール4個、ルアー多数)、改めて考えてみると、異国の仕事だけでもストレス感じるわけで、それよりも多い釣り道具をもって海外で釣りを全開で楽しめる自分は客観的に見て凄くないか?とw
そして午後、ついに来ました、大祭!バラ祭り!トップで大炸裂!
ビッグベイト、ビッグペンシルをWCV74CH-5J The Powerhouseでフルキャスト。
着水後派手にワンアクションで炸裂。これがエンドレス。
フルキャストでヒットなので毎回ファイト時間が長い!
何度かドラグ強めてガチンコファイトしますがThe Powerhouseパワー負けしません!が、ガチンコだとバレやすいし、リーダーの痛みが早いので、適度に緩めたファイトの方が良いです。
結果は見ての通りですw
当然ですが、すべて撮影しているわけではありませんし、ルアー一種一匹でもありませんよ。
全釣果は×4以上。
16時クローズですが、15時半まで頑張りました!最後は腕が持たずにギブアップ。おそらくここまで釣り続ける人もそうはいないと思います。
もう、思い残すことはない!フィニッシュ!!
と両手を挙げて腕をクロスさせると、監視人もタクシードライバーもやっと終わったかと、苦笑い。
余韻にひたりながら片づけをし、シャワーを借りて、さっぱりして
タクシーでスワンナブームまで送ってもらう。
LINEで、12時間チャーターだが、余った4時間分は君へのチップだ。君のおかげで楽しい2日間だったよありがとう!と送ると、ルームミラー越しにサンキューと笑み。
深夜便まで6時間もあるがもうどこにも行かなくてよい。
ドライバーと別れ。速攻で向かったレストラン。
当然、ビールとガパオライス。もう何もいらない
また、この地に来る事になりそうだ。