発売以来レイクフィッシングの定番フライラインとなったアトランティックサーモンショート。多くのベテランフライフィッシャーに支持されているのには理由があります。これから湖のフライフィッシングを本格的に始めようという方に改めてその特徴をお伝えいたしましょう。
アトランティックサーモンショートの特徴は下記の3点です
1.様々なラインウェイトがラインナップ
2.様々なシンクレートがラインナップ
3.OHでも水面を使ったキャストでも投げられる
これらを順に解説していきましょう。
アトランティックサーモンショートはシングルハンドからダブルハンド(ツーハンド)ロッドまで幅広いロッドに対応するラインウェイトが用意されています。
・シングルハンドロッド(SH):4番~8番の5サイズ
・スイッチロッド(SWT):5番~8番の4サイズ
・ダブルハンドロッド(DH):6番~8番の3サイズ
実はアトランティックサーモンショートのヘッドレングスの設定には方程式があります。標準的なロッドレングス×2.5がその黄金比です。
例えばシングルハンドロッドなら一般的なロッドレングスである9フィートの2.5倍、すなわち22.5フィート。
スイッチロッドであれば11フィートの2.5倍、すなわち28.5フィート。
ダブルハンドロッドであれば6番12フィートとして12×2.5=30フィート、7番13フィートとして13×2.5=32.5フィート。8番14フィートとして14×2.5=35フィートといった具合である。
この黄金比「ロッド長の2.5倍」があらゆるキャスティングスタイルにマッチする最適解で、また多くのフライフィッシャーに愛されている理由なのです。
上の表を見てお気づきの方かもいらっしゃるかもしれませんが、SH7/8とSWT5/6、SH8/9とSWT6/7のヘッドウェイトは同じです。同じウェイト設定ながら合わせるロッドの長さが違うためヘッドレングスが異なっています。
同じウェイトでレングスが異なるとキャストフィールが変わってきます。例えばスイッチロッドを使っていてディープウェーディングをしている時は28.5’のSWT6/7より22.5‘のSH8/9の方が投げやすい可能性が十分あります。状況に合わせてお選びください。(②につづく)