日本最大の淡水魚、サケ科のイトウ。
その姿は釣り人にとって、“幻の魚”であり、同時に“夢”の象徴でもあります。
手にすることの難しさが憧れを生み、心を掴んで離さない存在です。
かつて絶滅の危機に瀕したイトウは、研究者や保全団体、そして釣り人たちの尽力により、いま少しずつ息を吹き返しています。「幻」から「希望」へ、――その変化の背景には、多くの人々の思いと行動があります。
しかし、新たな時代は、また別の試練を突きつけています。風力発電やメガソーラーなどの再生可能エネルギー開発は、ときに川の流れを変え、イトウの棲む環境を脅かします。さらに地球温暖化による水温上昇も深刻で、春の産卵遡上数は年々減少しています。温暖化も、その対策である再生可能エネルギーも、――皮肉にも双方からイトウを追い詰めているのが現実です。
人が文明を築き、エネルギーを得て生きること。
魚が水の中で命をつなぐこと。
そして釣り人が自然と向き合い、挑み続けること。
――その三つの営みのあいだにこそ、「幻と夢のあいだ」の現実があります。
互いを否定するのではなく、どう寄り添い、どう調和を取り戻すのか。
イトウと釣り人がともに生きる未来を見つめ、“幻と夢のあいだ”にある希望を語り合うシンポジウムです。
【登壇者】
◆ビジュアルファシリテーション
知来要さん(フォトグラファー)
◆パネリスト
小山内浩一さん(猿払イトウの会 会長)
福島路生さん(国立研究開発法人・国立環境研究所 特命研究員)
中野信之さん(NPO法人シュマリナイ湖ワールドセンター代表、朱鞠内湖淡水漁業協同組合)
◆モデレーター
菅原正志さん(声優、アングラー)
【開催概要】
開催日 2026年 2月 14日(土)
開催時間 14:00~15:30 (13:45 開場)
開催場所 つるやハンドクラフト展・特設会場
(東京都台東区花川戸2丁目6−5 都立産業貿易センター台東館5F)
入場無料、申込不要、座席50席(先着)+立見自由
【開催企業・団体】
主催:㈱ティムコ
共催:つるや釣具店
後援:
㈱つり人社 、㈱山と溪谷社 、フライの雑誌社 、H.I.T FILMS
つりチケ 、(有)スペシャリスト(トラウトアンドキング) 、BELAY Inc.
JFFA日本フライフィッシング協会 、(一社) 養老の森 、(公財)日本釣振興会 環境委員会
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問い合わせ先
㈱ティムコ マーケットチーム(担当:松下)
電話 03-5600-0120