トラウトスタッフ 望月政宏「この日を待ち侘びて」

長いようで短い禁漁期間が終わり、3月1日をもって全国の多くの渓流が解禁を迎えた。 SNSは釣果の投稿で溢れ、解禁を迎えたアングラー達の熱気が画面を通して伝わってくる。その熱に感化され、私も何度か釣り場に足を運ぶが解禁直後のプレッシャーで賢くなった魚は簡単には遊んでくれない。そんな愛想の無い魚ばかり相手にしていると山岳渓流に棲む純粋無垢なイワナが恋しくなってくる。
そこで2026シーズン初めての山岳渓流釣行を計画することにした。久しぶりの山岳渓流に胸を躍らせながら、おぼつかない手つきで身支度を整え目的の渓へ向かう。
早朝5時40分。夜が明ける。曖昧だった山影と空の境界が鮮明に分かれていく。車を降りると吐く息が白い。春の気配は感じつつも早朝は冬の寒さが残る。
今回の釣行はTIMONフィールドスタッフの青柳恭平が同行してくれた。同世代のトラウトアングラーで山梨県出身の彼とはメインフィールドが被るためよく一緒に釣りをする。彼特有の魚へのアプローチや釣りのスタイルにいつも刺激を受けており、毎年、長野や岐阜へ遠征に出かけ、思い出深い魚との立ち会い人になってくれている。入渓まで一時間少々かかる道のりも2人で話しながら歩けばあっという間だ。 入渓点に到着し、ザックを下ろす。澄み切った空気、清らかな流れ、山の斜面を残雪が覆い、芽吹きを待つ木々から生命の息吹を感じる。やはり山は素晴らしい。深く息を吸い、山からしか得られない栄養をしっかり吸収する。
一息ついたらタックルを組む。本日のファーストルアーはティムコから今春リリースされた『モルフ50SS』。50mm 3.1gのスローシンキングミノーで早春の動きが鈍い魚へのアプローチにちょうどいいスペックのミノーだ。かじかむ手でスナップにルアーを取り付けたら釣行開始。 入渓して少し釣り登ると魚からの反応があった。だが、動きが鈍くルアーの後ろを一定の間隔を空けてついてくる。この活性の低い魚にどう口を使わせるかがこの日のテーマになる。ファーストヒットは同行者の青柳君。 ルアーをボトムバンプさせるアクションが有効とアドバイスをもらったため、ルアーをイメル50Sに交換する。彼に言われた通りボトムを叩くようにルアーをアクションすると岩の陰からイワナが喰いついてきた。お腹はでっぷりと太り、捕食したであろう獲物が詰まっている。錆を纏う魚体は美しく、厳しい冬を乗り越えた魚の顔つきはいつにも増して精悍に見える。 ここでルアーをイメル50Sからナビア50FSに交換する。両ルアーとも50mmだがイメルは4.3g、ナビアは5.2gと0.9g重い。ボトムバンプへの反応がいいため、より重いナビアを選んだ。ルアーを着底させ、ふわっと浮き上がらせるようにアクションするとイワナが興味を示すように岩陰から顔を出す。そのままアクションを繰り返すとスーッと近寄りルアーに喰いつく。中には着底したルアーを拾い喰いするイワナもいた。 今日一日はこのパターンがハマり釣果を伸ばす。 水深が深いポイントはナビア50FS、浅いポイントはイメル50Sと使い分けた。 ほどほどに釣れて満足したため納竿。純粋無垢な魚と遊ぶと気持ちが満たされる。久しぶりの山岳渓流で心地いい時間を過ごすことができた。


【タックル】
ロッド:fenwick GFS49SUL-5J “River Head”
リール: DAIWA 05EXIST 2004
ライン: VARIVAS マックスパワーPE X8 0.6号
ルアー:イメル50S、ナビア50FS

GFS49SUL-5J リバーヘッド

GFS49SUL-5J リバーヘッド

¥37,000(税別)

イメル50S(イメル50S 001LHヤマメ)

イメル50S

¥1,600(税別)

ナビア50FS(ナビア50FS 001 LHヤマメ)

ナビア50FS

¥1,600(税別)