戸塚 学『スコーロン』フィールドインプレッション 2025 前編

今年も身体を張った「スコーロン」のレポートを送ります。レポート地は奄美大島・沖縄島・愛知県内・長野県・北海道・鳥取県・海外は韓国からお送りいたします。 今年のレポート商品は以下になります。

SCフーディ  (Men's)(グレー-S)

SCフーディ (Men's)

¥12,600(税別)

「SCフーディ (Men's)」の在庫がありません。

SCドットオングラブ(グレー-XS)

SCドットオングラブ

¥3,600(税別)

SCシールドハット(カーキ-フリー)

SCシールドハット

¥6,000(税別)

SCトラバースパンツ  (Men's)(ダークカーキ-S)

SCトラバースパンツ (Men's)

¥13,600(税別)


”Happy Scoron Day” 奄美大島編

No1 奄美大島

今年は3月が寒かったことで「うざい虫たちの動向」が気になるところだったが、まずは奄美大島に行く事になっていたのでFoxfireさんにお願いして今年のスコーロンを準備していただいた。期間は2024年1日~10日(撮影ガイドの仕事は3~10日)。

今回も旅行会社の撮影ガイド2本を行うので10日間を奄美の森での活動となる。とはいえ今年は2月が温かく3月が寒かったせいもあるのか?奄美大島もご多分に漏れずちょっぴり涼しい。もちろん今年のスコーロンに全身を包み森に入るが、虫たちが寄ってこない。これは気温のせいか?それとも新型の性能なのかの検証ができなかった。

10日間の天気予報はガイド日程がすべて雨曇り・・・。思いやられる。しかし天気予報はいい方に転がり2本とも撮影的にはとてもいい天気となった。天気がいい=暑くなる=奴らが出てくる。また森に出ると遊歩道の周辺が荒く掘り返されている???これはリュウキュウイノシシの仕業だ!イノシシが出る=ひっつく虫も多くなるという計算ができる。今年初めての掘り起こしあとを見つけたことでひっつく虫への警戒心が高まる。とはいえ私はスコーロンのパンツを信じることにした。結局「ひっつく虫」の被害には会わず、付着も確認できなかった。10日間で1日だけまとわりつく1匹を確認するだけだった。

今回は2本とも夜間のジープツアーを行うことができた。1本目は晴れているが蒸し暑い夜でした。撮影に特化したジープなので幌を外し、フロントガラスを倒した状態の車はまさに外にいる状態。その状態で約2時間森をゆっくりと移動をしたのだが、まとわりつく虫の攻撃はなかった。

2本目は雨降りのため幌を外さず、フロントガラスも倒さない普通の車に乗っての撮影になったが、相変わらずむき出しの状態に変わりはない。雨降りだからヘビやカエルが出まくりの楽しい時間を満喫したが虫たちにたかられなかったことも大きかったと思う。

奄美大島での被害は0

*今年のSCアルティメットフーディの防虫効果は従来品と変わらないが、通気性が上がっているとのことだった。昨年のタイプより気持ち厚手になった感じもするが、その分通気性の向上でカバーをしているのかもしれない。着心地としては悪くない。今回の奄美では汗をかくことがなく「通気性」の実感はなかったが、夏に向けていずれそれを実感する日がくるだろう。通気性がいいという事は汗で濡れたあと身体に風が当たると気化熱効果で冷感性が増すので快適なのである。SCアルティメットフーディ同様グローブも同じとなっている事だった。

しかしグローブに関しては以前の物との違いはSCアルティメットフーディほどに変化は感じられない。しかし指先のパッチはスマホやカメラの液晶の反応がいい。私が使っているものはLサイズだったがMサイズの方がぴったりフィットするかなと感じた。これは指先のパッチがぴったりフィットするほうが使い心地がいいはずだと感じたからだ。

グローブに関しては購入前にフィット感をテストした方がいいと感じた。ちなみにクローブをはめたあとで、SCアルティメットフーディの袖に穴が開いているのでそこから親指を出すことで袖口から入る虫たちを完全ブロックできるのは嬉しい。

”Happy Scoron Day” 韓国離島編

No2 韓国の離島

5月1日~5日韓国に離島へ向かった。昨年もこの島へ向かう事になっていたのだが、潮周りと天気で渡ることができなかった因縁の島だ。だいたい大潮の干潮で島に船をつけられないからと運行をやめるなんて・・・潮周りなんてわかっていることになのになぜ当日決定するのかがわからない。そんな嫌な過去がトラウマになってはいたが、今年は潮周りも天気も波さえ穏やかなことで、無事島に渡ることができた。

この島は渡り鳥たちがまさに「空から降って来る」島と言われている。そんな状態でひっつく虫やまとわりつく虫たちに撮影の邪魔をされてはたまったものではないので、全身をスコーロンで「虫武装」した。あとで聞いたのだがこの島には鹿などの哺乳類がいないのでひっつく虫はいないとのことだった。かわりにまとわりつく虫は多いとのことで気合が入る!

「鳥たちが空から降って来る島」であっても渡りなのでこちらの思い通りにはならず私たちの上陸の少し前に抜けてしまったようだ・・・。とはいえ全くいないわけではないが、撮影には厳しいものがあった。島中を歩きながら鳥たちを見つけて撮影をするが天気がいいせいかまとわりつく虫たちの気配がない。

夕方になると風も出てきて涼しいというより寒さを感じるほどで夜も虫たちの気配は感じられなかった。翌日からは午後から鳥たちが島に入ってきたようで、今まで見ていなかった種類が目に付き、数も増えて来た。鳥たちは疲れと空腹で警戒心を超えているようで、かなり近くで撮影ができる。じつは普段はこの3倍ほどの鳥たちで溢れているというのだからたまったものではない!興奮をしていて忘れていたが、そういえばまとわりつく虫たちがいないというか?気配すらない・・・これはスコーロン効果なのか確かめようがないがお客様たちが虫たちに襲われた形跡がないことで虫がいないのだと思う事にする。

今回使用したハットだが、コンパクトでありながらしっかりと後頭部カバーするメッシュの布が付いていてちょうどいいのだが、この島では風が強いことがあり首ひもがないことで飛ばされそうになってしまった。首ひもが付いているタイプもあるのでそちらを選ぶのもありだろう。また林内で鳥を探す時はフーディーのフードを頭から被ることで虫からの攻撃をカバーしながらも撮影に集中することができる。林内では直射日光の影響はあまりないのであえてハットを脱いでしまったが、安全性を考えた場合はたかがハットと思うかもしれないが意外と怪我から頭を守ってくれるのでケースバイケースで選びたい。

韓国での被害は0

”Happy Scoron Day” 沖縄本島編

No3 沖縄本島

5月8日~13日。昨年ヤンバルクイナがやんばる三村から名護市まで移動をしたことがニュースになった。早く取材に出たかったが、用事が重なりとうとうGW明けになってしまった!今回も「動物たちの病院 沖縄」の方たちからの取材がメインになってはいるが、空いた時間はやはり自分の取材もしたいので今回も「虫武装」で出発する予定が、韓国から帰国後、天気が悪くとうとうスコーロン上下を洗濯ができず昨年のモデルの上下とハット+グローブで沖縄へ向かう事となった。

ヤンバルクイナの取材を開始して今年は20年になる。我ながらよくもまぁここまで続けられたものだと思ってしまったが、それ以上にヤンバルクイナたちのために保護活動をされている方々の事を考えれば中途半端にこちらも終わらせるわけにはいかないのです。

初日は夕方遅くに到着だったので撮影は翌日の午前3時からライトを片手にゆっくりと車で流すが・・・見当たらない。最後の最後でヤンバルクイナを撮影できたことで終了となったが、少し肌寒いせいかまとわりつく虫たちの攻撃はなかった。翌日は早朝から撮影をしたのち「どうぶつたちの病院 沖縄」の取材で結構な時間森の中にいたが虫たちの攻撃は感じられなかった。

翌日とうとうまとわりつく虫の攻撃を受けることになった。場所は海の近くの溜池。太陽もさんさんと降り注ぐ直射日光が痛く感じるが、スコーロンのフーディーは冷感もあるしUVカットなので風を受けながらさわやかな気分で鳥たちを撮影していたが・・・痒い!しまったすっかり日差しがあるため油断してしまっていた!まとわりつく虫たちにも種類があるが太陽光線を気にしない種類がいることを忘れていた!おまけにうっかりするにもほどがあるのはグローブを外してポケットに入れていたことだ。

4日目は翌日から天気が崩れるという天気予報通り、日差しが届く分湿度が上がり「これぞ沖縄!」という感じの気温になった。森の中を歩いて行くと偶然ノグチゲラを見つけた。大きなシダの葉陰で隠れていると同じ場所にまた止まった?双眼鏡で覗くと穴が開いている。巣があったのだ!できるだけ身を隠しながら撮影を開始する。ハットは脱いでフードを被る。昨年のフーディーは袖に穴がないタイプだったのでグローブとフーディーの間をまとわりつく虫たちに狙われるかも?と心配したが、杞憂で済んだ。やはりわずかばかりの隙間だったことが良かったようだ。

さてさすがに今回はまとわりつく虫たちが私の周りを飛び回りパンツやフーディーの上に止まるがしばらくするとどこかに行ってしまった。昨年のスコーロンでも十分効果がある事を実感できた。おかげで虫たちを手で払うという動作もなく静かに周りに溶け込むことができたおかげでノグチゲラのペアの姿を静止画と動画の両方で撮影ができた。夜も気温が下がらず生ぬるい空気の中夜の撮影をした。これは痛恨の極みだが、走り出して早い地点でヤンバルクイナとオオコノハズクを立て続けに発見したのだが、撮影でもたついたためどちらも撮影ができなかった。

途中から雨が降り出し「切り上げようかなぁ」と思ったが雨足が強くなったり弱くなったりするのでもうひと頑張りすると何とか1羽のヤンバルクイナを見つけて撮影ができた。

沖縄島での被害は1

後編へ続く