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2013.06.26

解説「フィネスシステム」

FinesseSystem-001
今期から提案している「フィネス・システム」について解説していきたいと思います。

「ロングリーダー」+「ロングティペット」のLDLシステムに対し、「フィネスシステム」とは極めて簡単に言えば「ショートリーダー」+「ロングティペット」と言うことができます。LDLは使いこなせれば圧倒的なアドバンテージのあるシステムですが、時に全長20フィート以上ともなるため、小渓流やボサ川の場合には扱いが難しいものです。「ショートリーダー」+「ロングティペット」のシステムにLDLの長所を取り入れて、より長いナチュラルドリフトを可能にしたものが「フィネスシステム」となります。

【LDLシステムとの使い分け】
原則としては小~中渓流またはボサ川では「フィネスシステム」、増水時やそれより広い川ではLDLと使い分けを組み立てていくと分かりやすいかと思います。

【リーダーシステム】
下の図の1、2、3のように、状況に応じてティペットの長さを調節していくことが基本になります。
FinesseSystem-02
ここでいう「状況」とは:

・川の規模
・流れの複雑さ
・水量
・やぶがあるか
・スキル(習得レベル)

などの要素があり、流れが複雑になればさらにティペットを長くとり、水量が多い場合も長くしていくといった具合です。最後に挙げたスキルですが、これを測る方法として12番の普通のパラシュートフライを先端までターンオーバーできるギリギリの長さが目安です。1、2、3はあくまでも代表的な例ですので、状況によっては4のようなシステムを組むことも考えられます。

【フィネスリーダー、フィネスティペット、スープラフィネスライン】
Finesse商品カット

フィネスリーダーはバットが細く、急テーパーになっているところが大きな特徴です。開発テスト段階では下の図のように大きく二つのパターンがありましたが、最終的に下側のものに近い形状をしています。FinesseSystem-03
細いことによりドラグの掛かりを抑えられ、フライを失速させることで適切なスラックが入り、綺麗なフッキングを行うことができます。もちろんこのフィネスリーダーはフィネスシステムとしてだけでなく、バットの細さ(=軽さ)を生かして通常のシステムでの繊細な釣りにも性能を発揮します。3M/SAスープラフィネスラインは長いフロントテーパーがスピードを遅くし、ループが水面に突き刺さらないようにしてくれます。また細いティップ部はドラッグを軽減します。

【よくある誤解】
上記にもありますが、失速させるということはティペットをクシャクシャっと落とすということではありません。フィネスシステムではあくまでもティペットをコントロールして、最後にフワッとV字型に落とすのが理想です。

FinesseSystem-04

ティペットをしっかりとコントロールするためには、きっちりとターンオーバーさせるキャスティングも必要となります。

FinesseLoop-01

【アンカードリフト】
今回はもう一つナチュラルドリフトに役立つテクニックをご紹介します。ティペットをV字型に曲げて落とすのですが、その際にV字のアンカー部分を流れの緩い部分に落とすことで自然に流すことが可能となります。

(V字型)

FinesseSystem-05

(U字型)
FinesseSystem-06

U字型に落とした場合は手前の流れにラインが引っ張られ、U時の円もそのまま引っ張られ、ドラグが掛かってしまいます。対する緩流帯に置いたV字型アンカーはV字のアンカー部分が移動していくことでアンカーから先は影響を受けずに流れていきます。

フィネスシステムはこのように状況に合わせて調節していくことで、より長いナチュラルドリフトを可能にするシステムです。皆さんもぜひご自分のベストバランスを見つけてみてください。

※このフィネスシステムについては7月22日発売のFlyFisher誌の付属DVDでも映像で紹介される予定です。ぜひこちらも合わせてご覧ください。お楽しみに!


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