8月の上旬に北海道を訪れた。新製品のテストと2日間のアンダーハンドスクールだったのだが、北海道も夏真っ盛りで思ったよりも暑かった。
訪れた道南の川は、規模は小さいがブラウントラウトがいるとのこと。草むらには大量のバッタなどの大型テレストリアルが盛んに活動している。となればドライフライということで持っていった#6~8のビッグドライを用意した。
ロッドはエヴォテック590‐4MにリールがエヴォテックFW3-5、ラインはオプティストリームWF5FにLOOPマルチライトリーダー12ft、ティペットが4X100cm前後だ。
ティペットの長さはフライの大きさ(抵抗)で頻繁に変える。同じ#8のフライでも空気抵抗が倍くらいになるものもあるからだ。またリーダーはマルチライトリーダーの様なコシの強いものを勧める。長いと感じたらバットを詰めてください(ビッグドライと言っても#6くらいのフライはリーダーの設計から見れば大きいわけではないのでバットを30cmカットしても問題ありません)。
ブラウントラウトの大型はだいたい深みのあるポイントのエグレなどに入っていて、川岸から生えた大きな木や倒木、笹などがそれを提供している。もちろんそこは日陰になっていることが多く、結果攻めにくいことが多いのだ。
川通しに上がっていく時はオーバーヘッドでOKだ。 むしろオーバーヘッドの方が有利だ。
フォルスキャストの回数を減らしてプールの開きを攻める。魚が出なければサイドに回り込み対岸のエグレを攻めてみる。夏で伸びきっている草むらはほとんどオーバーヘッドができないことが多い。こうなればアンダーハンドが有利だが、サイドに回り込むと魚に気付かれやすいのでアプローチは腰を屈めるなど慎重にした方がいい。
それでも出なければ再びオーバーヘッドで上流側からエグレの付近をフラッタリングで誘う。そんなやり方がいいと思う。
さて、川をあがっていくといい感じのポイントが出てきた。木が覆い“いかにも”というポイントだった。
アンダーハンドでサイドからビッグテレストリアル・タランチュラを超スロースピードのラインでキャストしてポトリと落ちるとガバッと大きなブラウンが出た!
直後ジャンプしたりもんどり返ったりしたが5番のエヴォテックはしっかり仕事をしてくれた。いつもは590‐3MFを使うのだが今回は590‐4Mを使った。よりバットが入り近距離のキャストがしやすかったからだ。この他にもブラウンは楽しめる程度に釣れた。
さて今回は大きいのは60cm台のブラウンだったのだが大型のトラウトの場合、合わせに注意が必要だ。ゆっくり一呼吸置いてから合わせることだ。もちろん難しいことだが、ゆっくり合わせられないとがっちり口の中に掛からず、ファイト中にハズレることにもつながる。多くの人の場合、何度も痛い目にあってできるようになる(笑)。
秋もビッグドライの釣りはできます!
近藤記