Fly Fishing記事 | ティムコ

アンダーハンド釣行記

2014.06.06

運が悪かった?朱鞠内湖

5月の最終週、28日から30日に朱鞠内湖にイトウを狙いに行ってきた。例年ならばもう少し早い週に行くのだが、今年は仕事の都合でこの日程になってしまった。そのため、事前情報によると湖は既に殆ど満水で、フライで狙いやすいポイントは限られているとのことだった。とはいっても、過去3回の朱鞠内湖釣行では毎回良い思いをさせて頂いているので、何とか1本位はイトウをキャッチできるだろう、キャッチできるといいなと思いながらの出発となった。

今回のタックルもいつもと同様、ロッド クロスS1トラベルダブルCRO8132-6MFにDANIELSSON  XLW 8-12 リール。ラインは3Mオーバーヘッド&ディーSTヘッド(ダブルハンド)#8 S1/S2で、リーダーはオーバーヘッド&ディーリーダー(ダブル)14ft  01XにTMC202SP#2にキールに巻いたストリーマーを直結。

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本当は今回シングルハンドでイトウをキャッチしたいと思い、クロスS1シングルCRO896-4MFを注文していたのだが出発前日に入荷、私の手元に届いたのは朱鞠内湖から帰ってきてからという悔しい状況。しかも予備に用意したマルチ896-4で釣りを初めて1時間位で折ってしまった。そこでシングルハンドは諦めていつものダブルハンドで挑戦したが、初日は昼からの釣りで私にはチビアメマスとチビヤマメのみ。同行のFさんは夕方に良型のアメマスを3本連続キャッチの後64cmのイトウをキャッチしていた。さらに、背中に付けていた熊避けの鈴にフライラインが絡んでしまった時に鈴を水中に落としてしまい紛失したり、普段あまり深くまで立ち込まないウェーダーの股の部分がピンホールのように浸水していたりと、何か出だしから運が悪い気がしていた。

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二日目は、解禁当初は良く釣れていたが、ここ最近は釣れていないという島に渡船。とはいっても絶対に魚はいるはずとの漁協の中野さんの話なので、今日こそと意気込んで釣りを開始すると何と一投目でヒット!。しかも、イトウに間違いない重量感のある引きに興奮したが、寄せてくる途中で突然ラインが軽くなってしまい痛恨のバラシ。その後アメマスは釣れたがイトウの反応が無いまま時間が過ぎて行ったが、風が吹き出して近くに良い潮目が出来た時、近くで釣っていたFさんのロッドが大きく曲がり、いいサイズのイトウがヒット。急いで駆け寄ってネットインしたのは71cmの十分なサイズのイトウだった。

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その後、昼過ぎに私にも70cm位の婚姻色で真っ赤なイトウがヒットし、今度こそと慎重にファイトしたが足元まで寄せてネットを取り出してさあという所でぽろっと外れてしまった。結局その後はアメマスを追加しただけでこの日も私はイトウをキャッチ出来ず、やはり今回は運が悪い気がして、翌日の最終日も仮にヒットしてもばらしてしまうのではないかと弱気になっていた。

最終日も二日目と同じ島に渡船。前日の一投目のヒットよもう一度と思いながらキャストしたが、朝一番は小さなアメマスが釣れただけで本命はノーヒット。そこで前日の昼にばらしたエリアを丹念に探っていると、「ガッ!」という当たりの瞬間にリトリーブしていたラインがずるっと滑ってしまいフッキングミス。今回はこんなことばかりでやはり運が悪いと思いつつも、ちょうどこちらに移動してきたFさんにその話をしながら、再びエリアを端から丹念に探り直していると、先程当たった場所の近くでヒット。今度は途中でばらさないようにしっかりと追い合わせを入れると、ロッドが大きく曲がっている。これをばらしたら後が無いと思い慎重にファイトをしつつも、太くて銀色のコンディションの良い魚体でパワーもあるので足元に寄せてからも気が抜けない。しかも、イトウには珍しくジャンプまでし、引きは楽しくてもいつばれるか心配で一杯だった。前日の事もあるのでFさんにネットを入れてもらい、そのまま魚を持ってもらって写真を撮った。今回はアブレてしまうかと本気で心配になっただけに一層嬉しい一匹は74cmだった。

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この日はその後、ピックアップの際にフライの後ろに大きな赤い影と水面の波紋が現れたがヒットには至らず、別のポイントで40cm位のサクラマスをキャッチし14時の船で帰りとなった。今回は今までみたいに運だけであっさりと釣れてくれた訳ではないのでなかなか厳しかったが、それでも最後にキャッチすることができて思い出深い釣行となった。運が悪かったといっても一日に一回か二回はチャンスがあり、渡船した先の水没した立木や切り株の独特の景色、遊覧船なども来ない自然の風景の中でイトウ釣りが出来たことに感謝しつつ帰路に着くのだった。

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OGGY


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