Fly Fishing記事 | ティムコ

アンダーハンド釣行記

2014.06.30

6週連続の中禅寺湖

前の週にやっとモンカゲで良いブラウンをキャッチしたが、まだセミでブラウンをキャッチしていなかったので、さらに2週連続で中禅寺湖に行ってしまった。去年のこの時期はセミが沢山落ちていて、岸沿いにブラウンが何匹も泳いでいるのが見えたので、その夢よもう一度という訳だ。

6月15日(日)  晴れ
この週も土曜出勤だったので日曜日の釣行。この日は先週とは違い晴れ予報だったので、これはセミしかないでしょう。セミならば日が昇ってからが本番と、少し遅めの7時過ぎに駐車場に到着し、釣りを開始したのは8時半近くだった。
既に良いポイントは人が入っていたが、幸い先週大物を釣ったポイントは先行者が移動した後だったのかたまたま空いていた。最初はライズが見当たらなかったが、暫くすると足元の駆け上がりの上、ロッド+α位のすぐ近くでゴボッというライズがあった。そこでその近くにシケーダーフライを浮かべること暫く、そっと大きな黒っぽい頭が現れてフライが消えた。タイミング良く合わせが決まってクロスS1シングルCRO896-4MFが絞りこまれる。良いサイズのブラウンのようだが、駆け上がり沿いに右に走ってしまい、沈んでいた太さ10cm、長さ5m位の太い枝の下にラインが回り込んでしまった。さらに魚は深く潜っていくので、水に入り足で枝を持ち上げで何とかラインを枝の下から外すと、今度はさらに先の障害物に潜ってしまったようで動かなくなってしまった。

今度は障害物が見えないが、ある程度引っ張ってみても動く気配が無いので大きな倒木か岩の隙間に入ってしまったのだろう。駆け上がりの直ぐ先でそんなに遠くないようだが、自分の身長以上は深いようだ。そこで暫く考えた後、一か八か出来るだけ近くまでラインを巻き取り引きずり出すことにした。リーダーのバットまでロッドティップに入る位巻きこみ、ロッドのパワーと1Xティペットの強度を信じてずりずりと引っ張ると、運よく魚は外れていなかった。
ここまでくると後は一安心。苦労してネットに収まったのは60cm位ありそうなオスのブラウンだった。

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ところが、キャッチして良く見ると先週釣った魚と同じような気がする。とはいっても特に特徴があった訳では無いので、気のせいかもしれないと後で写真を見比べてみよう。同行していたTさんに連絡して写真を撮ってもらっていると、撮影中にブラウンが胃の内容物を吐き出した。その中にはセミが3匹と、少し小さなコガネムシのような甲虫が2匹。そして消化しかかっていたカジカのような魚が入っていたが、特にセミはついさっき食べたばかりと思われるまるで生きているような真新しさだった。

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その後、去年のようにブラウンが足元を何匹を泳いでいるという美味しい状況では無かったが、時々セミを喰っているようなライズもあり、歩きながら広くポイントを探って夕方までにフライに出たのは合計5回。運よく2匹目の魚もフッキングしてくれて、黄色みがかった綺麗な53cmのメスのブラウンを追加することが出来た。この魚はシケーダーフライを丸呑みして、サイズ以上に強い引きを見せたコンディションの良い魚体で十分楽しませてくれた。

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翌日、Tさんから送られてきた写真を見てみると、最初の魚はやはり前の週にモンカゲのフローティングニンフで釣ったのと同じブラウンだった。しかし、今度は念願のシケーダーフライでキャッチすることが出来たことと、おまけに綺麗なメスのブラウンもキャッチできたので満足。去年ほどセミは落ちていなかったが、それでも一日に何回かはチャンスがあるものだ。私はセミしか投げなかったが、他にもモンカゲがパラパラ出ていて、時々モンカゲにもライズしていたのでそれなりに魚は岸近くに寄っていたと思う。

6月21日(土)  晴れのち曇り、夕方から雨
連続6週目にして4月以来久々の土曜日釣行となったこの日は、午後から激しい雨になるかもしれないという予報だったので、午前中勝負と思い朝4時に駐車場に到着。5時過ぎから釣りを始めたが、前の週と違ってセミはおろかモンカゲも殆ど出ていない。しかし、ごく稀に落ちているセミは大抵喰われているようなので午前中はシケーダーフライをメインにし、反応が無くて飽きてくるとダブルハンドでの引っ張りをすることにした。この日は注文しておいて以前から楽しみにしていたGASSダブル 6122-4 パワーラックスが二日前に入荷して初使用だったので、セミが駄目でも新しいロッドに魂を入れたいと持ってきたのだった。
すると、引っ張りをしているダブルハンドロッドのティップの下。自分から3m位先で水深30cmも無く底まで見える所にセミが一匹落ちた。さすがに自分が丸見えのここでは喰われないでしょうと思っていたが、少しするとゴボっと喰われた。そこで、そっと後ろに下がってセミタックルに変更。静かにキャストして暫く待つとバシャっと出た!。がフッキングせず。フライを見てみるとティペットがフックに絡んでしまっていた。

その後もたまにセミは喰われているが、フライには反応が無い。移動しながら会った他の釣り人に聞いても「今日はブラウンはおろかニジマスすらセミに出ない。」とか「朝一番に引っ張りで近くの人がレイクを一匹釣っただけ。」とかなかなか厳しい状況なので、14時過ぎになって雲が厚くなってきた頃にセミを諦めて引っ張りに変更。何とか新しいロッドで一匹釣ることを目標にすることにした。すると風向きが変わって雨が降り出しそうになった14時半過ぎに待望のヒット。あまり大きくは無いようだが、それでもGASSダブル 6122-4 パワーラックスを結構曲げてくれて、何度もジャンプするファイトを見せてくれたのは、今年初めての銀色がかった回遊系で44cmのメスのブラウンだった。

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この日キャッチしたのはその一匹だったが、新しいロッドでキャッチできて満足。5月下旬から6週連続、解禁から数えると計8回の中禅寺湖釣行だったが、4~5月はレイク、6月に入ってからはブラウンと毎回魚は釣れてくれた。これからの時期はさすがに厳しくなってくると思うが、その分人も少なくなり、良いポイントに入り放題。去年も8月や9月にキャッチしているので、少し間をおいてから再び訪れたいと思いつつ中禅寺湖を後にした。

タックルデータ

セミ用
ロッド:LOOPクロスS1シングルCRO896-4MF
リール:LOOP エヴォテックG4 LW・5eight(シルバー) + LOOP エヴォテック G4 LW7-9 スプール グリーン
ライン: LOOPオプティストリームWF8F
リーダー:TIEMCO OH&Dリーダー シングル 11FT 1X直結

引っ張り用
ロッド:LOOP GASSダブル 6122-4 パワーラックス
リール:ダニエルソンL5W・6-9
ライン: SA STダブルOH&D チェンジST23G/6S S3/S4
リーダー:フロロハイエナジーリーダー1X 12ft + フロロステルスティペット2X 60cm

OGGY


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