暑い日が続く真夏にブラウントラウトを狙って川を釣り上がっていた。その川の規模は小さいが大きなブラウンが釣れる可能性があるので、ロッドはクロスS1の590-4MFを選択。オプティドライフライリールにラインはエヴォテック85のWF5F。リーダーは、マルチライトリーダーのバットを1ftカットで11ftにして3.5Xティペットを70cmほど結んだ。
アンダーハンド&オーバーヘッド用ラインの場合、5番なら11~12グラムでヘッドができているが、このヘッド重量を固定するとオプティストリームやプロフェッショナルOH&Dなどヘッド長が7.5mくらいのものとエヴォテック85の8.5mのものではライン径が変わってくる。同じ重さのものをより長く作れば径は細くなると言うわけだ。もちろん長いヘッドは小場所には向いていないがこの日はあいにくこのラインしか持っていなかった。ヘッドが長いのでヘッドを入れてのキャストを多用したが、この際もライン径が細いほうが出だしでガイドを通りやすいメリットはある。
フライをTMC108の#10(#10はサイズ廃盤のためTMC708の#10が同じように使えます)に巻いた実績のある半沈みのテレストリアルにして釣り上がると浅いがいい感じのプールが出てきた。ヘッドが長いので遠くから対岸の枝をかわしてロングキャストして数回流すとゴボッとかなり浅いところから出た。
掛かったブラウンはまず対岸のエグレを走り、次に浅いプールを縦横無尽暴れる。やっとのことでランディングするとなかなかのサイズだった。クロスS1は魚を寄せてからのやり取りで非常に信頼できる。ロッドがどこまでも曲がっていくため最後まで魚をコントロールでき、ティペットやフックへの負担も軽減される。
その後も数尾ブラウンに出会うことができ、満足して川を後にした。
近藤記