Trout Fishing記事 | ティムコ

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2023.06.19

林洋 「雨の恩恵」

近年、春に大雨が降ることが多くなっている。GWの大増水後、水位が落ち着いて来たタイミングで長野県の犀川漁協エリアに数年ぶりに足を運んでみた。川の流れが増水によって変化する為、毎回新鮮な気持ちで臨め、アルプスの山々も美しい魅力的なエリアで有る。この日はフライの友人と釣行。

 

天気予報は終日雨。午前中は小雨予報だったので増水までの数時間に勝負を賭けた。朝イチは友人のおすすめポイントに入る。幸いにも先行者の姿はなく水量は多めだが茶色には染まっておらず、期待を込めて釣り始めた。まずは今年発売のルレイ62Sで探っていくもアタリは無い。上流の除草の影響だろうか、草が1投毎に針に付いて来て釣りづらい。水深も深かった為、シュマリMD90Fに変えて再度探ったが結果は同じ。

 

周りを見渡すと150m程上流に開けた瀬が拡がっており、直感的に足がそちらに向いた。セオリー通り頭に入り表層から探る。ルアーを再びルレイ62Sに戻し、流心脇でターンさせた所でハンドルが止まり、同時に銀色の魚体がジャンプ。レインボーか?と思ったのも束の間、そのまま軽くなってしまった。40cmは有った。残念。

 

続けて流していくと下流で時折小魚がライズしている。ルアーサイズを上げ、シュマリ95Fで流れを探っていくと早い流れの中でガツンとクリーンヒット。走って対岸に向かい、止まったと思ったらジャンプ!元気な引きを楽しませてくれたのは銀色のブラウントラウト47cm。笹濁りの水色に合わせ、選んだカラーはワカサギ。ベリーのフックがコーナーをガッツリ捉えていた。

 

①

 

その後、アユカラーのシュマリMD90Fでリアクションを狙って攻めていくと今度はヤマメが釣れた。

 

魚の出方、ヒットポイントの流速から活性は上がっていると確信し、次のポイントへ移動。しばらく車で見て周り、よさそうなポイントに向かう。車からポイントまではかなりの藪漕ぎだった。この日初めて着用したFoxfireエアロポーラスウェーダーは適度に厚みもあり、動き易く強さも充分。なかなか良い感じ。ミドルカットのウエーディングシューズも足首の自由度が高く歩き易い。

 

このポイントではヒラキは私で、友人は頭から入り攻めていく。ルレイ62Sで30cm弱のブラウンを追加した後、友人の後に入りシュマリ95Fで怪しいところをじっくり探っていくと、手前の駆け上がりに差し掛かったところでルアーが止まる。根掛かりかとロッドで聞くとグンと動き、反射的に合わせを入れる。ヒットだ!増してくる濁りに合わせ、カラーをファイヤータイガーにしたのが功を奏した。

 

先ほどとは違い走る距離はさほど長くないが重く強い印象。友人にブラウンだと思うと告げ、じっくりやり取りしてランディングするとやはりブラウントラウト。サイズは朝の魚より大きい57.5cm。60cmには届かなかったがこちらも銀色の綺麗な魚体。

 

②

 

その後、濁りがさらに強まり強制終了となったが満足した釣果に恵まれた。川の状況に合わせたルアーの選択、水の色に合わせたカラーチェンジが功を奏した。中型から大型のレインボーやブラウンを釣る場合、私はPEラインにナイロンリーダーを使うことが多い。バラシを少なくする為、遠目でじっくりやり取りをしてからゆっくりと寄せてくるよう心掛けている。

 

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次回来る時は準備したまま家に忘れたスプーンを使い、綺麗なレインボートラウトを狙ってみたい。

 

【タックルデータ】

ロッド:エンハンサーカタリストEHCT84M−2
リール:シマノC3000番
ライン:PE0.8号
リーダー:ナイロン14lb
ルアー:シュマリ95F、シュマリMD90F、ルレイ62S
ウェア:Foxfire エアロポーラスソックスフットウエーダー、コンターラインウエーディングシューズパスプルーバーベスト、ゴアテックスウエーディングジャケット
偏光グラス: サイトマスター

 


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