TIEMCO FLY HOOKS ティムコフライフック

TIEMCO FLY HOOKS

フライフックの各部の名称

フライフックの各部の名称

フライフックはこのような要素を組み合わせてスペックが決まってきます。フライのパターンと狙う魚によって適切なフックを選ぶことが大切です。

フライフックのスペック表記

フライフックのスペック表記

実際のフライフックにはこのような表記がされています。スペック表記を読み解き、フックの特性を理解することで、イメージ通りのフライを作ることができます。

Dry Fly 用途 主に想定しているフライパターンの用途。ニンフやストリーマーなどなど、様々に書かれています。フックの特性を理解した上で、アイデア次第で違う用途に使うこともあります。
D/E アイの向き この場合はダウンアイ(Down Eye)というアイが下向きになっているデザインを表し、他にストレートアイやアップアイなどがあります。
1XF ワイヤーの太さ この場合は1エクストラファイン(1 Extra Fine)という基準から一段階細いワイヤーを使用していることを意味しています。反対に太いものはヘビー(Heavy)と表現されます。
Wide gape ゲイプの広さ ゲイプ幅がどのくらい広いのかを表しています。数字で2X Wide(この場合は二段階広いゲイプを表す)などと表現する場合もあります。またシャンクの長さを合わせて2X Shortなどと併記する場合もあります。反対に長い場合は2X Longなどとなります。
Forged 平打ちの有無 フックの両サイドをプレスして開き強度を上げる加工。ただしあくまでもフックの強度は全体のバランスですので、単純にこの有無が強度を決めるものではありません。
Barbless バーブの有無 この表記があれば、バーブの無いバーブレスのフックということになります。
Bronze カラー TMCではブロンズの他にブラック、ニッケルシルバー、ゴールドなどの色があります。反射の具合によってフライのシルエットに影響を与え、釣果が変わってくることがあります。

このようにスペック表記を読み解くことで、ある程度はフライフックのシルエットをイメージできるようになっています。TMCフライフックはタイヤーの想像を掻き立てる様々なフックスタイルをご用意していますので、アイデアが無限に広がります。

フライフックの選び方のポイント

バーブの有無
バーブがあるかないか
バーブとは返しのことで掛かった魚が外れにくくするためのものです。一方バーブレスという返しのないフックは魚へのダメージが少なく、また万が一自分に刺さってしまった際も抜きやすく安全というメリットがあります。状況によってはバーブレスの方が抵抗が少なくしっかりと刺さりランディングできることもあります。TMCフックではバーブレスのタイプをBLと表示しています。例えばTMC100にはバーブがあり、TMC100BLはバーブレスとなります。
水面か水中か
水面で使うか水中で使うか
水面で使うフックはドライフライ用のフックとして比較的細いワイヤーで軽量に作られています。さらに魚の大きさに合わせてワイヤーの太さを考慮するとより安心です。一方水中で使うものは魚の重みがダイレクトに乗ってくるため太いワイヤーで作られています。ニンフやウェット、ストリーマーといった水中で使うフライの場合は太いワイヤーのフック(TMC3761、TMC3769、TMC5262、TMC5263など)を選びます。
シャンクの長さ
シャンクの長さ
シャンクの長さはフライパターンに合わせて長短様々なものがあります。短いものをショートシャンク、長いものをロングシャンクと呼び、作りたいフライのシルエットに合わせて選びます。ショートシャンクのフックはパラシュートフライやエッグフライ、ロングシャンクのものは長細い小魚を模したストリーマーなどに用いられることが多いです。
特殊機能の有無
特殊機能があるかないか
フライフックは主に淡水用に使われることが多いですが、Sと表記された海水用に特殊なステンレス素材でできたもの(TMC800S、TMC811S)やNと表記された錆びにくいニッケルフィニッシュのもの(TMC8089N、TMC9394)もあります。海水でも淡水のフックが使えないわけではありませんが、繰り返し使う場合などは錆が原因で折れてしまうことがあるので海水用をお勧めします。またフックの先端を特殊な形状にして硬い口にも確実にフックを掛けることのできるSPポイント(TMC100SP-BL、TMC108SP-BL、TMC2499SP-BLなど)やHと表記される通常のフックのヘビーワイヤー版(TMC2488H、TMC113BLH)などがラインナップされています。

以上の基本的な4つの視点からフックを選ぶとより自分の釣りにマッチしたものが見つかると思います。またフックはリーダーやライン、ロッドといったシステム全体の中でバランスを考えて選ぶ必要もあります。強いリーダーとロッドに、細いワイヤーのフックといった場合には伸びてしまいますし、逆に細いリーダーと繊細なロッドに、太いワイヤーのフックではしっかり刺さらずフッキングしないケースが発生します。タックルシステム全体の中でバランスがとれているか、魚の大きさに応じて適切であるように選ぶこともお勧めします。