フィールドインフォ：岡山Part24　塩見友広　「JB旭川ダム第3戦」

2014.07.29

岡山Part24　塩見友広　「JB旭川ダム第3戦」

7月13日に開催されたJB旭川ダム第3戦に参戦して来ました。現在の旭川ダムは晩春までの冠水ブッシュ風景の「冬春水位」108mから「夏秋水位」の102.5mまで下がり、急斜バンクのリザーバーらしい風景になって水位変動も安定した状態です。

魚の状態は、例年よりも夏水位になるまでが遅れた事によるタイミングのずれからアフター回復が遅れている様子。例年7月頃にはベイト＆水質を求めて上流域に魚が濃くなり始めるのですが、今のところ狙って獲れる魚の数は非常に少なく釣りづらい状況です。これは中流域・下流域のアウトベンドの岩盤や各クリーク最奥の流れ込みにも共通した事で、キーパーサイズを釣り揃えるにもやっとの状態。全域を走り回ってやる気のある魚拾って行く作戦が年間ランキングを狙うには比較的無難な釣り方だとプラクティクスでは感じました。

そして向かえた本番当日は明け方からの大雨。しかも予想以上の大雨で、上流域に位置するスロープ前の水質・流入量はスタート時点ではまだそれほど変化は無い状況でしたが、明らかに激流土茶濁りになる事を把握して、とりあえずは手堅く前日に目を付けていたエリアをラン＆ガンで走り回りました。

まずファーストエリアでは前日にサイトできた1,500gサイズを頭にキーパーサイズが比較的イージーに揃えれる唯一のスポットだと思っていましたが、自分を合わせて３人の選手でエリアをシェアするものの、ノンキーパーサイズのみでまさかの不発。このままでは厳しい展開になると踏んでプラン通りの拾い釣り作戦にシフト。

エリアを転々としてどうにかキーパーサイズとノンキーパーを数匹釣る事が出来て若干落ち着きを取り戻せた所で、朝から気になっていた激流土茶濁りの時限定で得意にしている釣り、パワーロッド＆太ライン＆ジグを使ったパターンを試しに上流域に向かって移動。

そして、その移動の道中にある小さなクリーク部から大量の濁り水がシャロ―フラットに大きく広がり、下流側にある小さなブッシュにまで濁りが掛っていたのが気になったので寄り道。ボートポジションを長めにとってジグをブッシュ最奥までスキップで打ち込み、奥の草にスタックしたジグをラインスラッグでほぐしてスライド気味にジグが飛び出た瞬間！50cmサイズのバスが水面直下をモンドリ返る姿を見せたので、慌てず一呼吸おいてバイトの重みをしっかり手元に感じてロングストロークのフッキング！！

一気にブッシュから引き剥がしてボートデッキ内に引っこ抜いてキャッチ！やせた体型でしたが、この魚が1,900ｇドキッカーで自分のリズムとストロングパターンがハマっていると確信！　自身満々で上流域に移動しました。

それからは激流土茶濁りの中にある岩のヨレ、ブッシュのヨレをリズムよく水深１ｍ内までをジグのスイミングで釣り上がり、1,200ｇと1,000ｇを同じく一気に気持ちよく引っこ抜き、前半にキープしたキーパーサイズを入れ替えに成功！さらに、朝から２人のスペシャリストが張り付いて入れなかったロック＆ブッシュの複合のスポットが試合終了２０分前に空いたので最後に入り、数投目で気持ち良くバイトが出てフルフッキング！過去の苦い経験から口切れすっぽ抜けの危険性を感じたので、ネットで確実にキャッチして1,500g。1,000gと入替に成功してそのまま帰着に向けて終了しました。

前日プラクティクスからの超ライトタックルでの釣りから一変して、ヘビータックルでの「今を釣る」釣りに柔軟に対応できて最後の最後まで気を抜かずに集中する事が出来た結果、3本4,609gで優勝する事が出来ました。

今回使用したタックルはキッカーサイズのすべてを「Techna GP C TAV-GP70CHJ」を使用しての11gラバージグでの釣り。ロングアプローチでのフッキングも確実に上顎をとらえるパワー。ショートアプローチでは強めのフッキングでも弾かない乗りの良いティップで確実に仕留められるパワーロッドです。普段は乗りの良さとバラしにくいトルクフルなブランクスからビッグベイトロッドとしても僕は多用しています。11g以上になると「Techna GP C TAV-GP74CXHJ」と、使用するウェイトによって使い分けています。