皆さんこんにちは、フィールドスタッフの田島です。
今回は3月中旬の霞北浦水系で難しいと言われる春先の模様をレポートします。今年は降雪も無く3月中旬に差し掛かると初夏を思わせるような陽気の日もあり、気温の上昇と共に水温もグングンと上がってきました。前日に国土交通省のサイトで各所の水温を確認すると13℃近い場所もありましたが、当日は春先特有の冷え込みに当り、午後からは降雨の予報も出ていました。
船を下ろし最初に向かったのは矢幡ワンド、南北に長い北浦を1本の川として見ると、ワンド状の窪みから更にもう一つ窪んだワンドの中のワンド、という地形になり水温も上がり易く、スポーニングに適したシャローも備えている、という春には理想的な場所です。入り口付近から奥に向かい、スピナーベイトをゆっくり引きながら水温をチェックしましたが、夜からの冷え込みの影響なのか?前日のデータよりも2℃近く水温が低下していました。
それでもスポーニングに向けてシャローを徘徊するバスに遭遇しないかと、3時間近く、スピナーベイトを引き続けましたがノーバイト、現状ではこのままシャローをやり続ける理由が、無かったので春から冬の魚に狙いを変える事にしました。
冬の定番ともいえる消波ブロック帯にエリアを変え、ダウンショットリグを使いブロックの隙間に、しっかりと落とすようなアプローチをすると直ぐに答えが帰ってきました。ハイシーズンと違いグッと重くなるだけのバイトしか出ない状況でしたが、軽量で感度が高くソフトティップのIHHS-69CMJを使用してシッカリとバスの口にフックセット出来ていました。
暫く打ち続けたのですがバイトが無かったので、少しタイプの違う消波ブロック帯にエリアを変え、リグもネコリグにして、スルスルっとワームを隙間に滑り込ませるイメージでアプローチをしてみました。大きいバスが掛かったら引っ掛かって出てこないのでは?と思うような隙間にリグを滑り込ませ軽くシェイクを入れると、グッと重さを感じたのでロッドの反発力を利用しフッキング動作をしながらバスを引き出すと先ほどよりもコンディションの良い600gくらいのバスが出てきました。
2本目をキャッチした直後から降り出した雨の雨脚が強くなり、そろそろ終了か?と思うタイミングでゴンッと明確なバイトが!8Lbという細いラインに気を使いながらも、曲がりながら粘るPMXの特性を信じブロック帯から引き出しランディングすると、1Kg近い綺麗な魚体のバスでした。先日の気温上昇でシャローに上がってきたが、冷え込みの影響を受けて消波ブロック帯に一時避難していた固体だと思います。
今回の釣行では春のバスを深追いするのではなく、フィールドコンディションを見極めて冬のバスにシフトした事が釣果に繋がったのだと思います。フィールドレポートをご覧になった皆様も、春の移り気なコンディションに悩まされた時に参考にしていただければと思います。
タックルデータ
タックル1
ロッド: アイアンホークフックセッターIHHS69CMJ
リール: アルファスフィネス
ライン: フロロカーボン12LB
リグ: 5gダウンショット
タックル2
ロッド: テクナTPMX66CLP+BaitFinesseSpecial
リール: アルファスフィネス
ライン: フロロカーボン8LB
リグ: 2.2gネコリグ