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Trout Fishing社員ブログ 東北の渓とテストロッド

2018.06.22

東北の渓とテストロッド

岩手のサクラマス釣行でずっこけた私はテスト中のロッドを持って渓流へと向かった。数年ぶりに行く河川なので、記憶を頼りに川を目指す。途中何回か道に迷ったものの、だんだんと見覚えのある道に出ていき、なんとか無事に川までたどりつけた。

 

早速テスト中のロッドに糸を通し、釣りをはじめるが反応が無い。そのまま続けるか迷ったが、思い切って上流まで車を走らせて再入渓していく。すると入渓後すぐに小さなヤマメが釣れてくれた。その奥の深みにどう見ても魚が付いているのだが、キャストが難しい。一発でルアー入れてやろうと意気込んでキャストした。テスト中のロッドは反発の強いブランクを使っているのだが、それが功を奏したのか一発目から低い弾道を描きルアーがボサの奥まで入っていく。一番深いところに到達したあたりでロッドアクションを加えると狙い通りヒット。

 

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テストロッドの特性を活かしたキャストで狙い通りの1匹は嬉しさ倍増だ。その後も要所要所で魚が出てきてくれて楽しい釣りが続く。今回この川を選んだ理由のひとつは魚影の濃さだが、それ以外にも特徴的な模様のイワナに出会いたくなったからだ。支流の支流にもかかわらず白点が大きく、アメマスのような個体が多いこの川のイワナ。懐かしいあの模様に久しぶりに会いたいと思っていたら、釣り開始からしばらくしたところでようやく会いに来てくれた。

 

2

 

この目を惹く白点の大きさ。写真では伝わりにくいのが残念に思うのだが、私やこの川を知っている人だけのものだと思うと独占感もあって嬉しくもある。

 

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川を通り抜ける風はまだひんやりしていて、下界との季節のズレを感じさせられる。「薄手のシャツだけではまだ寒いなあ」と思いながら瀬頭めがけて投じたルアーに、一瞬だけ魚が反応した気がした。いいサイズに見えたので、次のキャストで必ず仕留めたいと思い、シュマリ50FSをポイントに沈めこんでいく。底付近にルアーが到達したところでアクションを加えていくと今日一番の重量感。ローリングするところを見て良型のヤマメだとわかり慎重にキャッチまで持ち込んだ。

 

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惜しくも泣き尺だが、パーマークの特徴的なヤマメだ。このサイズが釣れると個人的にもテスト的にも嬉しいものだ。水が冷たいものの錆びた感じはなく、透き通った魚体がまた嬉しい。ここにきて遡行ができなくなる大きな淵に出た。表層からミノーで順に探っていくと20cm前後のヤマメを3本キャッチ。

 

そのあと反応が無くなったので少し変わったルアーをキャストしてみる。ボトム付近まで沈めて小さくリフト&フォールで小刻みに探っていく。ルアーが浮上していくときに小さなアタリがあり、アワセを入れると確かな魚信が伝わってきた。

 

5

 

上がってきたのは青みがかりプリッと太ったイワナだ。白点の上にも青い輝きが乗っていて、見とれてしまった。ヒットルアーはライオットブレード。バス用のスピンテールジグだ。遠投性にレンジキープ力とブレードによるアピールのちがいでヒットに持ち込めた気がする。作戦変更で釣れた魚は嬉しいが、それがまた特徴的な魚だったので嬉しさ倍増だ。

 

テスト中のロッドの調子もなかなかいい。シュマリ50FSを中心に今回は9gのライオットブレードまで投げてみたが、パワー負けする感じはない。それでも20cm前後の魚のバイトをはじく感じもないし、かけてからのベンドカーブも綺麗に曲がりこんで魚がバレる感じもない。魚をかける時のしなやかさと、重めのルアーをコントロールするパワー。相反する部分をうまく解決してくれそうなロッドに仕上がりそうだ。

 

【タックルデータ】

ロッド:エンハンサーカタリスト2019年モデル
ルアー:シュマリ50FS 195HGテネシー+
CTライオットブレード 9G #06 ホロアカキン

 

スタッフ田崎

 


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