お盆直後の休日。人によってはお盆最終日に当たる日曜日に、友人と群馬の渓流へと向かった。渇水状態だと思っていたので厳しい釣りを予想して川へと入っていく。案の定現地に着くと渇水状態で、魚が生息しているかどうか疑うレベルの水溜りが続き、ちょろちょろとした水音だけが聞こえる。しかし不思議と水温は冷たい。
この低い水温のおかげもあり「渇水でも魚はルアーを追う」との友人談。開始直後にその水溜りのような流れから友人がイワナを釣り上げた。こんな水溜りに本当に魚が居るのか。そう思いおもわず笑ってしまった。
最初はシンキングミノーを使っていたのだが根がかりが多いうえに、根がかり回避のためにスピードを早くすると魚が追いきらない。友人が小型のフローティングミノーを使っているのを見て、私もルアーをシュマリ44Fにチェンジ。久しぶりのフローティングミノーに多少戸惑いながらも、浮力を生かしたキビキビとした動きとスローな誘いをかけていく。すると反応する魚が増えてくる。
少しするとこちらが扱いに慣れてルアーの動きが良くなったたからか、浅い流れから魚がガツンとルアーを襲いに来てくれた。
夏色のいいヤマメ。膝丈以下の流れからこのサイズが出るから本当に驚きだ。友人は直後に泣き尺ヤマメを釣っていたからさらに驚きだ。到底トラウトが住むとは思えないこんな流れなのに・・・
久しぶりのフローティングミノーでの釣りというだけでも楽しいのだが、この狭い流れの中でしっかりと食わすためには綿密なトレースが必要となる。ピンポイントで食わせるための立ち位置、キャストポイント、トレースコース、食わせる場所。少しでも狂うと直前まで見に来て口を使ってくれない。テクニカルな釣りだがそれがおもしろい。また、釣れる魚のコンディションがいいから必死になってしまう。
しばらく釣りあがったところでだんだんと水量が増えてくる。フローティングへの反応が悪くなってきたのでここでシュマリ48Sにチェンジ。44Fのキビキビとさせたアクションとは逆に、中層をフワフワと漂わせるように流していくと反応がいい。
魚の色も夏色でコンディション抜群。こんな狭い川の中で何を食べているのだろうかと不思議でたまらない。ベイト系は見えなかったので、虫系だろうか?
最後のポイントは大きな淵となっており、ここでも友人が泣き尺ヤマメを釣り、この川のポテンシャルの高さに驚かされるばかりだ。私も最後のポイントだからと張りきってやると、すでに秋の気配を持つヤマメがヒットしてくれた。
軽量ミノーの使い分けで釣果を伸ばした今回の釣行。不思議な川のコンディションと、普段めったにやらないパターンの釣りが新鮮に感じられ、暑い夏に楽しいひと時が過ごせた。
【タックルデータ】
ロッド:エンハンサーカタリストEHCT-59ML-2
ライン:PE0,8号×フロロ5lb
ルアー:シュマリ44F 200レッドベリースモルト+
シュマリ44F 202HIRO-SPドランクグリーンゴールド
シュマリSUMARI48S-153 HIRO-SPファイヤータイガー
シュマリSUMARI48S-195 HGテネシー+
スタッフ田崎