渓流を歩いていると妙に夕方になると転ぶ。40後半になる特に気になりだした。岩から降りるときも飛ぶのではなく腰を落としてゆっくりと降りるようになり、ましてテトラなんぞは怖くて飛べない。昔は取材のときカメラマンがスタッフを突きながら渓流を歩いているのを見て「歩きにくくないのかな?」と思っていたときもある。
ただ登山でダブルストックを使い歩いたところ、ととっても楽だったことを思い出し「やっぱり釣りでも楽なんじゃね?」と50歳を機にウェーディングスタッフを導入することにした。
使ってみるとビックリするくらい楽ちん!!そして何度も転びそうになった時もずいぶんとウェーディングスタッフに助けてもらった。本流で渡渉途中「あっ、やっぱ無理」と思いの外深く、流れが強いところに行ってしまってもスタッフを使うとちゃんと戻れる。そして湖や本流で透明度が高いと深さがわからないし、濁っていて底が見えないときは突けば深さもわかるので安心。今ではポイントからポイントの移動でちょっとでも長いとすぐに取り出すようになっている。
本流域での事故も多くなり、ライジャケやインフレータブル系を導入している人も多く見かけるようになってきた。
ライジャケやインフレータブル系は個人的に「助かるため」というより「早く見つけてもらうため」の物と認識しているので「転ばぬ先の杖」ではないが、是非試してもらいたいアイテムだ。ライジャケやインフレータブル系にプラスしてもらえれば、転んでケガをしたり流されたりする可能性がかなり少なくなるので検討をしてほしいと思う。
トラウト開発担当本多