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Trout Fishingプロスタッフフィールドインフォ 水沼智宏 「激戦の本流攻略」

2018.06.25

水沼智宏 「激戦の本流攻略」

6月中旬。いいサイズのヤマメが出たという情報を友人から頂いたので、本流ヤマメを狙って釣り仲間と共に宮城県内の某本流へと向かいました。代掻きの濁りも落ち着き、水色水量共にいい状態でしたが、足跡は多数‥皆考えることは同じなのか、真新しい足跡がどのポイントでも見られます。

 

この時期に意識しているのは、まず稚鮎の動き。稚鮎が今どの地点まで遡上しているか川を歩いて確認したり、友人からの情報を元に探したりと、出来るだけ稚鮎が入ってからあまり時間が経っていない場所に入るようにしています。また、あまり鮎が多くなってしまうと釣りにくくなってしまうので、出来るだけ稚鮎の先頭に入るような気分で着き場所を探していくのもポイントです。

 

この様な感じで捜していくと、いいヤマメがシュマリ50FSで食ってきてくれました。

 

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もう一つ意識しているのは立ち位置で、とにかく出来るだけ魚から離れるように心掛けています。川の水量が落ち着き、渇水に向かって行くと魚の警戒心も上がり、食うかどうか迷いながら岸際までルアーを追いかけてきたりすることがあります。その時に立ち位置が近いと魚に見つかってしまいその後のチャンスが無くなってしまうこともあるので、出来るだけ魚から離れてキャストすることが大事だと考えているからです。

 

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「この日は一番いい位置の魚は釣られてしまっているのか‥・」そう判断し竿抜けと思われるポイントを集中的に狙ってみたところ、かなりの数のヤマメが出てきてくれました。

 

仲間と2人でいい釣果に恵まれたので、ラスト30分でダメ元の一発狙いで下流のとあるポイントへ。メジャーポイントなので、本流シーズンになると先行者と出くわすこともしばしば‥・ここ数年は敬遠していたポイントなのですが、地形チェックも兼ねて入ってみました。

 

ところが数年前の豪雨の影響なのか、すっかり地形が変わってしまっていて、さらに足跡どころか踏み固められて道になってしまっている状態・‥「これではきっと釣れないだろうな‥・」と思いながら「一応投げてみますか‥・」と瀬を一流ししてみるもやはり無反応‥。

 

「やはりメジャーポイントはだめか‥」そして、ふと対岸を何げなく見ると小さなヨレを見つけました。「あのヨレならルアー沈められるかな‥」とヨレにシュマリ50FSをキャストし、ラインを送り込みルアーをボトム近くまで沈め、ラインスラックをとって1トゥイッチ。

 

すると狙い通りバイト! ドラグを鳴らしながら魚が走りジャンプを繰り返す! レッドバンドは見えないものの、走りとジャンプでいいサイズのレインボーと確信。ドラグを少し緩め、無理せずに寄せてネットイン! 

 

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ヒレピンでシルバーの強いレインボー。48センチではありましたがよく引いてくれました。狙い通りのヒットで納得の一匹です。

 

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先行者がいるのは当たり前な本流域では、歩きにくいサイドからの釣りや、魚が付きそうなボサの際ギリギリを流したり、通せてないであろう水深にルアーを送り込んだりと、藪こぎや長い距離を歩くなど入渓しにくかったり、釣りがし辛いポイントに入ることが攻略のカギになります。

 

その為最近は本流においても携帯性に優れ、バックに入れて移動できるマルチピースを使用することが多くなっています。しなやかに曲がるエンハンサーEH64ML-4はサイズの大きい魚でも余裕を持って楽しみながらやりとりができる心強い味方です。

 

【タックルデータ】

ロッド:エンハンサーEH64ML-4
ルアー:シュマリ50FS   198HIRO-SPアユ+
195HIRO-SP HGテネシー+

 


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