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Trout Fishingプロスタッフフィールドインフォ 土谷英樹 「予想外!大物との出会い」

2023.04.18

土谷英樹 「予想外!大物との出会い」

友人とシーズン2度目の本流釣行、ライブカメラ越しに目的の河川を確認すると、前々日のまとまった雨の影響から増水して濁った川の様子がうかがえた。翌週への釣行延期も考えたが、すでに別の予定が入ってしまっており、この機会を逃すと当面、釣りへ行けそうにない。そこで、行ってみないとわからないが、目的地を変更して雪代と雨の影響が少なそうな渓流へ向かうことにした。

 

風景

 

現地に到着して道路から渓流を眺めると、雨の影響はそこまでなかったようで、濁りはなく釣りをするには問題ないように見えた。例年のこの時期ならば、まだ渓流は雪深く河原に降りるのも大変なのだが、この地域も雪が少なかったのか、それとも暖かく雪解けが早かったのか、雪は全くなく河原に降りるのも苦労しなかった。しかし、いざ川に降りてみると、やはり雨の影響が多少はあるのか、釣りをするには問題なさそうだが、通常より水は高かった。

 

渓流の深場を中心にミノーをキャストしながら釣り上がっていくが、まったく魚の気配がない。水温は8℃と低いため、魚の活性も低くて出てこないのか、それとも新しそうな足跡が残っていたため、数日前に釣り人が入ったのだろうか。

 

二人とも一度も魚の姿を見ることがない状態が続いたが、渓流を半分以上釣り上がった辺りで深場の岩陰から出てきた岩魚を友人がキャッチした。底の岩陰を丹念に探っていた友達のルアーに反応したところを見ると、自分のルアーには反応しなかっただけで魚は確実にいるようだ。

 

その後は、スプーンなどにルアーチェンジしながら底の岩陰を丹念に探っていくが、自分にはアタリがないまま、これ以上先へは進めなさそうなポイントまで到達してしまった。水量が少なければ越えられるが、水が高いため今日はここが最後のポイントになりそうだった。

 

ライトニングウォブラーをキャストすると、1投目でまずまずのサイズがヒットするもすぐにフックアウト。今回、最初で最後になるかもしれないせっかくのチャンスを物にすることができず意気消沈。

 

後ろから追いついた友人に、バラしたことを説明しながら場を少し休ませた。そして、もう駄目だろうなと思いながら、もう一度キャストすると更にサイズアップした魚がチェイスしてくる。しかし、追ってはくるが口を使ってくれない。

 

そこで、魚がスレないうちに目先を変えようとミノーにチェンジすることに。タックルボックスに手をやりながら、新製品のナビア50FSが入れてあったことを思い出す。この深場ではナビアしかないと、迷わずルアーチェンジする。

 

チェンジして1投目、魚のチェイスが見えたので、ヒラウチによる強烈なフラッシングでアピールさせた瞬間にヒット!

 

これはデカい!

 

渓流でドラグ調整が緩めだったため、ドラグが鳴ってラインが出される。小渓流では、なかなか出会えないサイズで魚がなかなか寄らない。何度か寄せて出されてのやり取りのすえ、ネットインさせることができた。

 

虹鱒①

 

釣りあげて最初に見た瞬間、なんて奇麗な虹鱒なんだと惚れ惚れした。レッドバンドが鮮やかで、とにかく鰭がすごく奇麗な虹鱒だった。フックを外すときに指が魚の口に触れたのだが、痛いと思うほど歯が鋭いのも印象的だった。

 

虹鱒②

 

これほどまでに綺麗でかっこ良い虹鱒は釣ったことがなかったので、魚に見とれながら写真を撮った。数こそ釣れなかったものの、この釣果に満足しながら昼食をとり、後半戦の本流へと臨んだ。

 

別の渓流へ向かうという選択肢もあったのだが、今年初の渓流を歩いて二人とも疲れていたため、午後は本流をまったりやることになった。本流は雪代の濁りが入りかなり水位が高かったが、それでも入れそうな場所を探して、河原へ降りてみる。水が高く移動できるポイントは限られていたが、流れは良い感じで魚が出そうな雰囲気はあった。

 

早速、ライトニングウォブラーをキャストする。しばらくサイズとカラーをチェンジして底付近を中心に攻めたのだが魚の反応はなく、時間だけが過ぎる。

 

そこで、ウォブラーを諦めてミノーにチェンジすることにした。タックルボックスを開けたときに白いラクス60Sが目に入ったが、いつものチャートカラーをセットして数投する。しかし、キャストしながらも白いラクスが気になってしまう。新色のホワイトヘイズカラーだったが、本来自分ではこのようなカラーは使ったことがなかった。それだけに「このカラーが釣れるんですよ」とティムコ社員に言われたことが頭から離れずにいた。

 

やはりここは!と気になったラクス60Sのホワイトヘイズにチェンジ。すると、3投目のことだった。ラクスをアップクロスにキャストして、流心脇の岸際近くまで引いてきた辺りでコツンっとルアーが止まる。おっと思ったが全くルアーは動かない。あれっ根がかったのかと思い、ロッドをあおるがやはり動かない。横にいた友人の方を見ながら根がかったわと話しながらもう一度ロッドを見るとラインがそろそろと出ている。

 

魚なのか?と半信半疑で合わせを入れてみると、突然凄いパワーでラインが出ていく。体制を立て直してロッドを構えるが、ドラグが鳴り一気にラインが引き出される。ロッドのパワーで何とか魚を止めるも、今度は魚が水面で暴れまくりジャンプする。デカい!と、自分も友人も叫ぶ。

 

何度かラインを出されながらも、何とか足元まで寄せてくることができたが、魚が大き過ぎてネットに入らない。そこで浅場まで誘導させ、やっとのことで魚をキャッチすることができた。

 

ブラウン①

 

目の前には極太で銀ピカのブラウントラウト。サイズを測るとブラウントラウトの自己新記録となる65㎝だった。鰭が大きく、美しい魚体に二人ともかっこいいわーと、これまた見とれながら写真を撮った。

 

ブラウン②

 

昨年、T氏のテスト釣行に同行した際、T氏がビッグなブラウントラウトを釣った情景をふと思い出した。その時も、川の水が高い・濁りが入っている と、今回と同じような状況であった。ここまで大きくなるということはかなり警戒心が強いはずなのだが、このような状況化ではその警戒心も少し薄れるのだろうか。

 

今回、数こそはふるわなかったものの、記憶に残る素晴らしい魚体の2匹に出会えたことで大満足の釣行となった。偶然ではあるが、新たにラインナップに加わったナビアと新色ラクスに導かれたような不思議な釣果だった。

 

渓流
ロッド:エンハンサーカタリストEHCT48UL-2
リール:ルビアス 2004H
ライン:PE 0.6号
リーダー:LDLフロロティペット3.5X.
ルアー:ナビア50FS パールアユ

本流
ロッド:エンハンサーカタリストEHCT84M-2
リール:ステラ C3000HG
ライン:PE 1.2号
リーダー:フロロリーダー10lb.
ルアー:ラクス60S MHホワイトヘイズ

 

 


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