普段、私が釣りをしているフィールドは太平洋側に注ぐ河川で、主にアマゴが生息している河川。そのためヤマメにはあまり縁がなく、釣ったことは数えるほどしか記憶にない。当然、尺を越えるようなヤマメを釣ったことはなく、憧れのような存在に感じていた。
ヤマメだけを狙って、というわけではないが、県北部を流れるヤマメ生息域の大物河川に興味が出てきたこともあり、今年も解禁から3度目の釣行に出掛けた。
川に着くと意外にも大物の実績ポイントが空いていたので、ここから釣りをスタートすることに。本流でメインに使っているラクス60Sを結び丹念に探ってみる。しかし、一向に魚からのコンタクトは無い。ふと、足元を見ると新しい足跡が…気付いていなかっただけで、先行者が居たようだ。
その後も移動を繰り返すが人気河川ということもあり、後追いの釣りばかりで魚の姿を見ることなく昼近くになってしまった。前回の釣行では反応があった大きな淵でも魚の姿は見られない…その上には水深１メートルほどで、大きな石がいくつも沈んでいる典型的な瀬釣りの好ポイントが続いている。
ラクス60Sでサイド気味にキャストしながら釣り上がっていくと、立て続けに２匹の良型ヤマメをキャッチすることができた。
幅広でいかにも本流育ちといったヤマメに気を良くしてさらに釣り上がる。
すると、ルアーが大きな沈み石を通過した時に水飛沫を上げながら大きな影がバイトしてきた。ルアーに軽く触れた感触だけでフッキングには至らなかったが、かなり活性が高いようだ。
もう１度アタックしてくるのを願い、すぐにキャストするとヒット！
釣れたのは自身初の尺ヤマメ。それも幅広のコンディション抜群の個体だった。
今まで雑誌やSNSでしか見られなかった尺ヤマメ。サイズとしてはまだまだなのかもしれないが、私の中ではこの先もずっと記憶に残っていく最高のヤマメとなった。
【タックルデータ】
ロッド：エンハンサーカスタムHS72
リール：ツインパワーC3000MHG
ライン：ナイロン8lb
ルアー：ラクス60S/グリーンハイランダー、MHアユ
