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Trout Fishingプロスタッフフィールドインフォ 川口慶 「初夏の雨上がり」

2019.07.03

川口慶 「初夏の雨上がり」

6月もそろそろ半ばにさしかかろうかという頃、GWから続く日照りにうんざりしていた。どこの川にも水がなくサツキマス狙いで本流を訪れるも、魚たちからのコンタクトはやる気のないチェイスとショートバイトばかりだった。

 

そんな中、ようやく待望の雨が降り「まずは本流を見よう」と行ってみたが水量はちょうど良いものの予想通りのどちゃ濁り。これでは釣りにならないと、一気に渓流へシフトチェンジ。

 

着いた頃には昼になっていたが、木々が鬱蒼とした渓に降り立つと冷んやりとした清々しい空気が出迎えてくれた。水量は前日の雨で申し分なく、いつ良い魚が飛び出してきても良い感じで、とりあえずロングキャストが必要な淵を、前日に届いたばかりのエンハンサーカタリストEHCT-59ML-2で打っていくことにした。

 

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張りはあるがソフトなティップ、太めの強靭なバットのこのロッドはとにかくキャストフィールが良く、ルアーを気持ち良く遠くまで飛ばすことが出来るので、淵の開きを荒らすことなく距離を取ったアプローチが出来る。尚且つピンスポットに綺麗に入ってくれる精密さも兼ね備えており、とにかくキャストするのが楽しいロッドである。

 

軽快なキャストを楽しんでいると、すぐに大物からのコンタクト!イメルの背後をじっくりと着いてくるもののバイトまでは至らず、元の着き場へ。少し間を置きつつカラーローテーションやルアーローテーションで誘うと、なぜかイメルのアユカラーにしか反応してこない。この魚には口を使わせたものの、しっかりフッキングすることなく流れの中に姿を消して行った。

 

しばらく遡行していくと、瀬の脇のピンスポットからようやくこの日のファーストフィッシュが顔を見せてくれた。サイズはそれほどでは無いものの、しっかり虫を食べているようでコンディションは抜群!

 

k2

 

魚の反応のある場所から、朝から何人も入っているだろうと思い、その後も早い流れの脇のピンスポットを打ち、同じサイズを数本キャッチする事が出来た。

 

この後、他の区間を回って見たものの水量が多く、明日は所用で来れないが良いのが出そうだなと思いつつ家路に着く事となった。

 

翌日の夕方、ひょんなことから前日に目星を付けていた区間の近くを通る事になり、数投だけするつもりで車に積んであったエンハンサー53Lを持ちブーツフットのウェーダーを履いて川に降り立った。前日の増水っぷりから一転して、水量は落ち着きを取り戻し、時間は5時を回り土手の草はしっとりと濡れていた。

 

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恐らく朝から何度もルアーを見ているだろうから、イメルを使い軽いアクションで静かにアピールさせる作戦。とりあえず場を荒らしてはいけないので、土手からアプローチを試みる。核心部分へとイメルをキャストしラインスラッグを使い軽くトゥイッチを入れた途端に手元にズシッと手応えが!

 

「水量も時間も読み通りだ!あとはネットに入れるだけ!」

 

そう思った瞬間、魚はどんどん岸際のボサに向かって突っ込んでいく!とにかく川の浅瀬に飛び降りて、ボサから魚を引き剥がすと中々のサイズが目の前に!本流用の40枠のネットを水中に沈め、一気に掬い上げ勝負は決まった。

 

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嬉しい一匹となってくれたのは、32cmの太いアマゴ!肉厚なボディにしっかりとした大きなヒレ、良いファイトをしてくれた事に納得!

 

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曇り空も相まって、光量が少なくなって来たので、撮影もそこそこにそっと元の流れに頭を向けると勢いよく戻って行った。移動の合間に偶然にも川に立つことが出来、前日の読みが見事に当たり、忘れられない一匹となった。

 

【タックルデータ】

ロッド:エンハンサーカタリストEHCT59ML-2、エンハンサーEH53L”Mountain Stream"
ルアー:イメル50S 001 LHヤマメ、002 HIRO-SP MHアユⅡ

 


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