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Trout Fishingプロスタッフフィールドインフォ 水沼智宏 「越冬ヤマメとの出会い」

2023.03.09

水沼智宏 「越冬ヤマメとの出会い」

いよいよ2023年の渓流シーズンが開幕となりました。私の住む宮城では3月に渓流釣り解禁。本当は休みを取って約半年ぶりの渓流を楽しみたかったのですが…。解禁日は仕事であったため、休憩時間を利用しての短時間釣行となりました。

 

ここ数年、解禁後の私の目標は、越冬ヤマメを釣る事。前年秋に産卵をして冬を越え、婚姻色の名残と越冬によるサビを見たくて、前年の9月から釣りもそこそこに、ここなら来年の春に‥という場所を探していました。ある程度場所を絞りやすい観点から沢に入る事が多いのですが、標高を上げると狙いやすくはなるものの、イワナと混棲になってヤマメを狙うのが難しくなるため、あまり標高が高くない沢の最上流エリアをメインに場所を探します。

 

解禁日に訪れたのもそんな沢の一つ。駐車スペースにはタイヤ痕があったので、恐らく朝に釣り人が入ったとは思われるものの、越冬するだろうと思われる場所が何箇所かある為、入渓してみると‥

 

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狙いの越冬ヤマメが出てきてくれました。この時使っていたルアーはイメル50Sホワイトヘイズのテールシングルフックのみの仕様。低水温期に大事になるのはボトムレンジの攻略ですが、どうしても根がかりは付き物。根掛かりを減らし少ないチャンスを活かすために、腹側のフックを外してテールにシングルフック1本のみのルアーを最近は必ず持ち歩くようにしています。

 

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イメル50S、ラクス50S共に腹側のフックを外しても大きくバランスを崩したりはしないので現場で活性が高いと判断すればすぐにフックを付けたり、また低活性でゆっくり追ってくる場合は腹側のフックを外して、根掛かりを回避しながら岸際ギリギリまでルアーを泳がせる事も可能な使い勝手のいいルアーです。また、着底させた後、移動距離抑えて誘いたい時はラウド45Sを使っています。

 

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このイワナが釣れる前に何度かルアーを通したのですが何も出て来ず‥ただ周囲に越冬できそうな場所が少なかったので何かいるはず‥と、ラウド45Sを沈めてトゥイッチし続けて引っ張りだした魚です。石裏に潜んでいた雪中イワナらしい体色が印象的でした。

 

渓流シーズン約半年の中で鱒達は様々な表情を見せてくれます。解禁直後のサビの残った越冬個体、盛期の体高のある本流ヤマメ、婚姻色の出た秋の魚達など、その時々でしか出会えない魚を求めて、また山中に分け入ろうかと思います。

 

【タックル】

ロッド:フェンウィックGFS50SL-5J
リール:カーディナルc3
ライン:PE0.6号
リーダー:LDLフロロティペット4X
ルアー:イメルイメル50S、ラクス50S、ラウド45S


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