5月某日 晴れ 28度
久しぶりにゴギを釣るチャンスが到来した。
鳥取でのスクールが終わり待望のゴギ釣りへ向かう。
案内人は蜉蝣ロッドの石田さんと広島在住の古森さん。
空は晴れ渡り5月にしては暑い夏日の一日だった。
川の規模や様相を聞くと場所によっては藪がきつく提灯釣りやボウ&アロウも必至の釣り場との事なので、ブッシュマスターの663-3にフィネスシステムで挑みました。釣り始めはフィネスリーダー8ft. 5Xに6Xティペットを5ft.足して全長13ftシステムでしたが、思っていた以上に藪がきつく途中でリーダーの先端部を1.5ftカットし11.5ftにしました。ゴギは小さな巻きや流芯脇など色々な場所から出てきて入れ食い状態。普通ゴギはこんなに反応がいい訳ではないらしいのですが、僕にはその価値が解らないのが悔しいところ・・・。
釣り進んでいくと渓も開けて来たのでリーダーはそのままでティペットだけ6ft.にしました。イワナ釣りで培った経験でゴギは通用しましたがやはり重要なのは狙った小さなポイントに投射出来ること。そして、少しでも長くそこにフライを留められることや警戒心を与えないナチュラルドリフト。細かいポイントを丹念に探るにはティペットの長さが物を云います。通常663の様なショートロッドでは扱いづらいシステムだがブッシュマスターの663-3は手前から5mくらいはコントロール出来ました。ロールキャストにおいても短いストロークでバットに負荷が掛けられる。こうした場面でもロッドがうまく機能してくれたのは開発者としても一安心しました。
今までの経験上ショートロッドで柔らかい竿は扱いづらい事です。開けたフラットな河川であればそれも有りなのですが日本の場合はそういったフィールドは少なく色々な場面を想定して硬めの方が扱いやすいロッドになります。久しぶりにストーキングを駆使して接近戦は意外に楽しく目の前でたくさんのゴギと出会えたのが何よりの一日でした。
663-3のアクションは「張りのあるパラボリック」でリズミカルに小河川を釣り上がるのが信条です。リーダーシステムもショートリーダーシステムで扱いやすく設定していますがパラボリックなアクションは融通が効くのでロングティペットも扱えます。694-3は「張りのあるミディアムアクション」で小渓流から渓流をテンポ良く釣り上がり尺クラスの走りを制御するパワーを兼ね備えています。一方、733-3は「しなやかなスローアクション」でミッジフライを駆使してのファインティペット対応の少し異色のブッシュマスターです。
いよいよブッシュマスターが発売開始となります。ぜひ皆さんもこの竿で軽快な渓流釣りを楽しんでください!
嶋崎了