Fly Fishing記事 | ティムコ

社員ブログ

Fly Fishing社員ブログ フライでスモールマウスバス・フィッシング(野尻湖)

2013.09.02

フライでスモールマウスバス・フィッシング(野尻湖)

会社のYZ先輩が「野尻湖のスモール(マウスバス)が水面に落ちた蛾を盛んに喰ってるよ」と言ったのがすべての発端だった。水面に落ちた蛾を喰ってる?フライの独壇場じゃないか!こりゃあナイスサイズのスモールがビッグドライで入れ喰いか?そんな下心満載でお盆休みに野尻に張り付いているYZ先輩に頼みこんで2日間同船させてもらうことになった。

NojiriDSC_8511

挑戦1日目。蛾なんてどこにもいやしない…。YZ先輩曰く残念ながら1週間前に終了したとのこと。これ用に1ダース近く巻いた蛾フライは開始1時間でほぼ無駄弾と化した。それでも水面を意識している魚はいるということでボリュームのあるセミフライで狙うことにする。

YZ先輩が虫パターン(虫形状のソフトプラスチックルアー)での釣り方を見せてくれた。わざと山なりに投げ着水音を立てる。その水面のインパクトがブレイクの下でうろうろしているスモールに餌の落下を気付かせて水面まで浮上させるきっかけとなるようだ。そして見事にフッキングさせ手本を見せてくれたのだ。これを参考にしつつイワイシケーダーを結んでやや強めにプレゼンテーションししばし放置。待ちの釣りが苦手な自分はついつい動かしてしまいがちだがここは我慢の一手。すると黒い影がゆっくりと浮上し、カポッとフライが消えた。定石通りに遅合わせをしたのだがすっぽ抜けてしまった。

この日は快晴の真夏日で水面への反応は朝の1、2時間で終了。ワカサギの群れに付いたフラットに狙いを切り替える。YZ先輩はキャロ(中通しに遊動式オモリにリーダーの付いた仕掛け)でポツポツ拾っていく。この釣り対策としてタイプⅥのフルラインやタイプⅤのシューティングヘッドで30秒から多い時で90秒カウントダウンし、10mのボトムや中層をストリーまで狙ってみるが全くのノー感じ。くるくる変わるボートポジションや止めたり動かしたりする誘いがフライでは不利に働く様だ。今後の課題である。

結局初日の自分はノーフィシュで終了。夜にひと雨来るという天気予報に期待だ。

挑戦2日目。前日とはうって変わって今にも降り出しそうな天気。前日反応が良かったポイントをシケーダーで狙っていく。結んだのは着水インパクトがルアーに近いシマザキシケーダーだ。一投目…コポッと出た!満を持しての遅合わせが決まった!と思った瞬間ラインのテンションがスッと抜けた。痛恨のアワセ切れだった。

しかし一投目から出たことに気を良くし気持ちを切り替えてイワイシケーダーを結び直して釣り続行。そして数投目に待望の一匹目が掛ったのだ。慎重にやり取りして上がったのはまずまずアベレージサイズのきれいなスモールだった。その間に先程アワセ切ったシマザキシケーダーがぽっかりと浮いて戻ってきていたので回収したのは言うまでもない。これが後で功を奏すことになるとはその時思いもしなかったが…。

その後は前日同様ワカサギの群れについたスモールを狙いにディープを狙ったがこれまた前日同様フライではノー感じ。雨も降ったりやんだりの天気だ。

昼食前に最後にもう一か所と岬周りのポイントに移動した。ここは回遊しているスモールが立ち寄る場所とYZ先輩が解説してくれたので先程回収したシマザキシケーダーをキャスト。するとYZ先輩がボートの下にナイスサイズを発見。おそらく水深2メーター付近をうろうろして落ちてくる餌を探しているようだ。

そこでそのスモールの進行方向にシマザキシケーダーをキャストし直すとその音に気付いたのか一直線に、しかしゆっくりとフライめがけて浮上し、疑うことなく吸い込んだのだ!魚体が反転するのを待っての遅合わせが決まった。ボートの真下に突っ込む魚体。『ボトムは岩がごろごろしてるから潜らせるなっ!』YZ先輩の檄が飛ぶ。何度かの突っ込みを交わすとゆっくりと浮上してきた。今度は『ジャンプさせるなっ!』のアドバイス。ロッドを水平にしてジャンプを回避。

Nojiri01P1000237

皆が見守る中、YZ先輩の差し出すネットに収まったのは特大のスモールマウスだった。計測すると全長48cm、ウェイトは1,400g、上唇にラインブレイクしたフックが刺さったままで、それ以外にも体中歴戦のキズが残る“老兵”ともいえる魚だった。

NojiriP1000234

やばい…来年も野尻湖に来なきゃ。今度は蛾の良い時期に。

 


Like
社員ブログ:最新記事