正月休みが明け、解禁に向けてタイイング熱が徐々に上がってくると巻いたフライを実戦で試してみたくなる。またこの時期は各社から新製品が発売されるタイミングにも当たるため2019年シーズンに実戦で使うであろうタックルも手元に揃う頃だ。そういったニューアイテムを携え、ロッドとニューラインのライン合わせを行なったり、実戦に即したキャスティング練習をしたりするのには管理釣り場がもってこいだ。今回はスペイキャスティングでおなじみ下澤孝司氏を誘って栃木県は塩谷郡にある管理釣り場408Clubに釣行した。
408Clubは大型魚のみを放している特異な管理釣り場で、すり鉢状のポンドタイプのためオーバーへッドキャスティングに必要なバックスペースが極端に少ない。そのためここを訪れるフライフィッシャーは水面を使ったキャスティングを余儀なくされる。以前ここを訪れた際はツーハンドロッドやスイッチロッドを使って釣りをしていたが今回はシングルハンドロッド縛りとした。それはシングルハンド用のフライライン・アトランティックサーモンショート・シングルハンドが発売されたからだ。
この時期は早朝の低水温時は低活性であろうと踏み8時現地集合、9時釣り開始とのんびりしたスタート。スタート時にはほぼ無風で、高い場所からは表層にいる魚は丸見え。そこで下澤氏は5番、自分は7番のタックルにスローインターのヘッドで釣りをスタートした。魚は意外と近くを泳いでおりミスキャストして魚の頭にラインが落ちるとスプークさせてしまう。こんなときツーハンドやスイッチに比べてラインインパクトの少ないシングルハンドタックルは有効だ。すぐに下澤氏にロックトラウトがヒット。続けて自分にも強いあたりがあり60cmクラスのロックトラウトがヒットした。
しばらくするとスローインターでの反応がなくなってきたため自分はシンクレートの早いS2/S3に変更。最大水深が3.5～4mとのことなのでカウントダウン40秒で3m前後の深場の大型狙いに変更。するとリトリーブ開始と同時にゴンゴンと首を振る強いアタリが。慎重にファイトすると上がってきたのは良型のレインボーだった。
2匹目を狙って同様に沈めるとヘッドがガイドに入った辺りでグッと押さえ込むようなアタリ。ブレイク沿いをウロウロしていたであろうジャガートラウトだった。ジャガートラウトは見た目がほぼブルックで、もし自然のフィールドで釣れたら感激もの超大型となる。さまざまな魚種やハイブリッドが釣れるのも管理釣り場の楽しみだ。
今回一日を通して5Xティペットで通したがラインブレイクはビックリ合わせで切ってしまった一回のみだった。個人的にはそれほど細糸派ではない方だと思っているが、管理釣り場とはいえ45cm～60cmの魚と対峙してこの結果は大きな収穫で、シングルハンドタックルのメリットを強く感じた一日だった。
当日の模様は以下の動画ダイジェストをお楽しみください。
【タックルデータ】
(下澤孝司氏①)
ロッド：オービス・ヘリオス3D 905-4 9’ #5
リール：オービス・ハイドロスSLⅢ
フライライン：アトランティックサーモンショート・シングルハンドSH5/6 190グレイン12g スローインター等+SAシューティングラインフローティングモノコア019
リーダー：OH&Dシンキングシングル11ft 4X(バット側を1～2ft.カット)+シンキングナイロンティペット6X 3ftをアンプカティペットリングで接続
フライ：ペレットマラブー＃8ブラウンなど
(下澤孝司氏②)
ロッド：オービス・ヘリオス3D 906-4 9’ #6
リール：ループQリール 4/6
フライライン：アトランティックサーモンショート・シングルハンドSH6/7 220グレイン14g S1/S2等+SAシューティングラインフローティングモノコア019
リーダー：OH&Dシンキングシングル11ft 4X(バット側を1～2ft.カット)+シンキングナイロンティペット6X 3ftをアンプカティペットリングで接続
フライ：ペレットマラブー＃8ブラウンなど
(N峰)
ロッド：ユーフレックスJディスタンス907-4 9’ #7
リール：ROSSエボリューションR5/6
フライライン：アトランティックサーモンショート・シングルハンドSH7/8 250グレイン16g S2/S3等+SAシューティングラインフローティングモノコア019
リーダー：OH&Dシンキングシングル11ft 4X(バット側を1～2ft.カット)+シンキングナイロンティペット5X 3ftをアンプカティペットリングで接続
フライ：ペレットマラブー＃8ブラウンなど
