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アンダーハンド釣行記

Fly Fishing社員ブログアンダーハンド釣行記 LOOP NANOCROSS‐ナノクロスシリーズ

2011.12.20

LOOP NANOCROSS‐ナノクロスシリーズ

2012年のLOOP新製品NANOCROSS‐ナノクロスシリーズが来春登場します。もの凄いロッドです。今までのロッドとの違いはレジンにエポキシではなくシリカナノマトリックスを使っているということです。(ここ数年でシリカナノマトリックスのようなナノレジンを使うメーカーはわずかにありました)LOOPのナノクロスはカーボン繊維をフィッシングで最高のパフォーマンスが発揮できるようハイモヂュラスとそれ以外のもので複合し、そこにシリカナノマトリックスを使い、高強度、超軽量で深く曲がり速く復元するロッドの完成に成功しました。ただシリカナノマトリックスを使っただけではいいロッドはできません。
LOOP社の今までのシリーズの素晴らしいアクションと膨大なバックグラウンドを引き継ぎ、新素材を使っているのです。実際に振ってみると少ない力で深く曲がり、復元におけるスピードはとてつもなく、そしてバイブレーションは全くありません。シンプルに深く曲がってシンプルに止まります。これを高次元なレベルで実現することがいかに難しいことか!硬いロッドを曲げて速い復元スピードを作るわけではありません。少ない入力で全てが可能になります。もはや異次元です。車でいえばほんの少しアクセルを踏むだけであっという間にスピードを出せるような感覚です。もちろんオーバーヘッドオンリーでもアンダーハンドでも。

nanocross_20111220

サンプルロッドとして590-4MFと7120-4MFが日本に届いていますがダブルハンド7120は片手でダブルホールして振れてしまいます(もちろんそんな使い方はしませんが)。硬いロッドではありません。とても良く曲がって凄いスピードで戻ります。超ショートストロークでキャストできループがグングン伸びていきます。しかもスラックがありません。
逆に力んでロッドに急激に負荷を掛けるとテイリングしてしまいます。そのような入力をもはや必要としません。魚を掛けていませんが、おそらくグレーライン登場の時の衝撃のように大型の魚を簡単にコントロールできそうです。グリップ周りのデザインもループらしく洗練されていて申し分ありません(写真はサンプルでグリップは少し細くなるようです)。価格はオプティシリーズよりも少し高いですが、一度振ってみるとその異次元の感覚に納得がいくはずです。近いうちに多くの人に振っていただけると思います。

シングハンドは490-4MF、590-4MF、690-4MF、796-4MFとソルトロッドFLATSMAN890-4MF、1090-4MF、1290-4MFでダブルハンドは今のところ7120-4MFと9140-4MFの2機種です。最初の発表の時と少し変わってシングル3番の386とスイッチ7107も検討されているようです。ソルトロッドも凄いです。オーバーヘッドで物凄いループができます!少ない入力でループを伸ばすことができると釣りは変わってしまうでしょう。キャストはより簡単になり、意のままにライン、リーダー、フライをコントロールできてしまいます。ナノクロスはかつてない次元でこちらの意のままに反応します。LOOPロッドの進化はどこまで行くのでしょうか。フライロッドは、いやカーボンロッドはここで大きな革命期に差しかかっているのかもしれません。

近藤記


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