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Trout Fishingプロスタッフフィールドインフォ 水沼智宏 「探検のススメ」

2018.06.01

水沼智宏 「探検のススメ」

渓流や、沢での釣りを楽しんでいた3月、4月。時間を見つけては宮城県内某河川下流域を探検していました。目的は遡上するサクラマスを探すこと。この川の上流では、ヤマメやイワナ釣りを楽しむことができ、下流ではアベレージは小さいながらも遡上してくる魚がいるという話も耳にしていたので、ポイント開拓や地形チェックがてら、下流域を歩き回りました。

 

県内の他の河川からは複数のサクラマスの釣果が聞こえてくるものの、私が歩いた場所では1尾のサクラマスも見かけることはなく「本当にマスが遡上してくるのだろうか?」と疑問の日々。「次の雨でダメなら諦めよう‥・」と心が折れかかっていました‥.

 

5月中旬。渇水続きだった川に待望の雨。きっとこの雨で魚が入るだろうと予測し、次の休みに春に探検したポイントを見回ってみることに。釣行当日・‥駐車スペースに車を停め、付近を見渡すも、この近辺で釣りをしているのは私1人だけ‥・車すら見当たらない「果たして魚はいるのだろう?」という不安を胸にすっかり丈が伸びた草を掻き分け、ポイントへ向かいます。

 

薮からそっと川を覗くと、春先に見回った時よりも水位は若干低め‥・透明度もそこそこだったので、出来るだけポイントに近づきすぎないように静かに準備し、距離をあけてキャスト開始!まずはシュマリ67Fで数投するも反応は無。レンジを下げようとシュマリ50FSにチェンジし、レンジを下げて探っていくが、数投しても何も反応がない。「やはりいないのか‥・」とピックアップしようとしたルアーの後ろに何かいたように見えました。

 

立ち位置の関係で魚種が何かは分からなかったが「何かいる‥.」もう一度同じ場所を通してみると魚が追って来た。「マスだ!!」あとルアーまで数センチ!というところでマスはルアーを追うのをやめ、手前の流れに付いた。すかさずルアーをキャストするとまた追った!・・・が食わない。数投しているうちにマスは反応もしなくなり流れの中に消えていってしまった‥・。

 

「やってしまった・‥でも‥見つけた!!ようやくこの川のマスにたどり着けた!」

 

「きっとこの前後にも魚はいるはず!!」そしてふと「きっと魚が付くならここの瀬だろう」と春先にも歩いた下流の瀬があったことを思い出す。静かにポイントに向かい出来るだけ離れた立ち位置からルアーを流していくと・・・

 

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やはり思った場所からマスが出てきてくれました。ルアーはシュマリ50FS。渓流域や沢から本流まで幅広く活躍してくれている信頼のミノーです。

 

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マスとしては小さい魚だけど、探し歩いてようやく見つけたこの1尾は自分にとってはとても価値のある魚。今後の動き方の参考になり、翌年以降に繋がる貴重なデータにもなります。運やタイミングもあるけれど、季節や状況、魚の動きや付き場を予測しながら魚を探す釣りも、楽しさと驚きに満ちた、記憶に残る釣りになるのではないかなと思います。

 

【タックルデータ】

ロッド:エンハンサーEH70M
リール:ステラC3000S
ライン:PE0.6号
リーダー:フロロ8ポンド
ルアー:シュマリ67F、シュマリ50FS HGテネシー

 


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