Bass Fishing記事 | ティムコ

中田 敬太郎

Bass Fishingプロスタッフ中田 敬太郎 ワカサギパターンに向けて開発したルアー「デルゼ70F」

2015.01.28

ワカサギパターンに向けて開発したルアー「デルゼ70F」

こんにちは、ティムコスタッフの中田敬太郎です!今回は私が開発に携わった2015年新製品ルアー、DERUZZE(デルゼ)70Fの話をしたいと思います!

デルゼフィッシュ1

このデルゼ70Fが一番効果的なシチュエーションはズバリ、春のワカサギパターンです!!ワカサギパターンというのは日本各地の湖やダムなどで春のワカサギ産卵時期にあるパターンフィッシングのひとつです。このワカサギパターンに標準をあわせて私が満を持して開発したルアーがDERUZZE70Fとなります。

Deruzze0001
このルアーは表層に浮いたワカサギをイメージしたフローティングルアーです。ボディの浮き姿勢が45度を保つ場所にウエイトとフックを設定するという独自構造により、波や風で振り子のようにボディが激しくロールをするという設計。ロッドワークでアクションを加えることなく、波や風の力で自発的にボディが激しく動き、瀕死のワカサギを演出することに成功した今までにない表層系ルアーとなっています。

私がガイドフィールドとしている西湖でもワカサギ表層系パターンは4月~6月末ごろに本格化するパターンで、プロト段階のテストでは2ヶ月間で40~50アップのプリスポーンフィッシュを200本弱ゲットすることができ、DERUZZE70Fのクオリティーの高さを実感することができました。西湖という関東メジャーレイクでも十分なほどの釣果を出すことができるポテンシャルとなっています!

また西湖以外でも、ワカサギ表層系パターンで有名な亀山ダム、高滝ダムも標準にあわせているため、千葉のワカサギパターンでも使っていただきたいと思っています。

デルゼフィッシュ2

さて、DERUZZE70Fは風や流れを受けて自発的にロールアクションを出せることは説明させていただきましたが、まだまだ細かなチューニングをしているためご紹介させていただきます。まずヒートンの長さに注目していただきたいのですが、ボディから出たヒートンの軸が長く跳び出しているのが特徴で、ヒートンの軸を長くすることで、フックアップ時にフックがボディに接触しないように工夫されています。そうすることでフックアップ時にすべての針のフックポイントが起動するため、フックアップ率を格段に上げることに成功しました。

ヒートン

表層系ルアーはフックアップ率が悪いといった欠点がありましたが、このDERUZZE70Fは他の表層系ルアーのフックアップ率を上回ることに成功しています。ワカサギ表層系パターンは出るけどノラないといった話しもよく耳にしますが、DERUZZE70Fはそんな悩みも一発解消です!また軸を長くすることで、フックウエイトが振り子となり、さらなるボディーロールアクションが生まれ、リアル度が数倍アップすることにもつながっています。

またテールにティムコのフライマテリアルである「TMCモルフォファイバー」を採用しているのも特徴。TMCモルフォファイバーは世界一美しい蝶、モルフォ蝶の発色原理を応用して作られた特殊繊維。屈折率の違う成分が幾十にも織り成して形成されているこの繊維は、光が当たると淡い自然な輝きを放ち、バスに最後まで見切られることなくバイトに持ち込みます。さらにはこの素材はテールにある程度張りを持たせることもできるため、微妙な水掻きアクションを出すことに成功しました。さざ波でもパタパタと水掻きをするため瀕死のワカサギが出す微妙な波動をTMCモルフォフォイバーが自発的に再現してくれています。

ルアー自体が出す波動のリアル度が増したことで、より深いバイトが実現できたわけです。さまざまな要素が重なりあい、よりリアル度が増した、今までにないデッドスティッキングアクションが誕生しました。

デルゼ腹側

ここまでで、なんとなくルアーアクションのイメージをつかんでいただいた方もいらっしゃるとは思いますが、最後にルアーのアクションのキモも説明ささていただきます。アクションのキモは、実はただ風にドリフトさせての、ほっとけアクションが最も釣れるアクション!

ワカサギの産卵時期(3~6月)に表層に浮いた瀕死のワカサギを見かけた方もいると思います。表層にプカプカと浮いて漂っているワカサギをプリスポーンのビックバスが狙っているため、単純にこの動きを再現するだけで誰でも簡単にビックフィッシュを狙うことができます。産卵後の瀕死のワカサギが流されてくるウィンディーサイドを見つけて、DERUZZE70Fを浮かばせてみてください。

IMG_5713

10分以上浮かばせて50アップをゲットした経験もあるため、我慢は時には必要です。また、浮かばせ続けるルアーですので、見失うことも考慮して、背中にはオレンジ色のインディケーターを標準装備させていただいたので見失う心配もなくバイトも目で確実に確認することができます。

バイトマーカー

最後に、私が使用しているタックルですが、GWT72SLP+Jにハイギアのスピニングリールがベストタックルだと感じています。長時間ルアーを浮かばせておいてもラインが水中に沈まないPEライン0.4号(サンライン スモールゲームPE)を使用して、リーダーにフロロの4~5ポンドを使用しています。表層系ルアーに関しては、ラインが沈んでしまうとフックアップ率は半分に減少してしまうため、表層にラインを浮かばせておくことが重要です。タックルバランスも釣果には欠かせない材料となるので、ぜひPEタックルで狙うことをお勧めします!!

中田1

ぜひ今春はDERUZZE70Fでワカサギパターンを楽しんでください!

 


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