フライタイイングの基本の道具。毛ばり釣り入門

フライタイイング入門

フライタイイング入門

STEP 2「基本の道具」

フライタイイングツール

最低限必要な道具
フライフィッシングタックル解説

フライタイイングに使う道具をフライタイイングツールと呼びます。最低限必要な道具は以下の6つだけです。

  1. タイイングバイス
  2. ボビンホルダー
  3. シザーズ
  4. ハックルプライヤー
  5. ハーフヒッチャー
  6. ヘアスタッカー

これらの道具さえあれば、あとは巻きたいフライに必要な材料(タイイングマテリアル)を都度用意していけば巻けることになります。

各道具について順番に見ていきましょう。

タイイングバイス
フライタイイングバイス

フライ専用の釣り針(フライフック)を保持する役目をするものがタイイングバイスです。バイス(Vise)とは万力の意味です。

フックサイズ対応
バイスの性能はまずもってフライフックを確実に保持できるかどうかということに尽きます。様々なバイスが発売されていますが、それぞれのバイスには保持できるフックのサイズに得意不得意があります。中間的な設定のものから、小さいフライを保持するのに適したタイプ、海用の大型フックを保持するのに適したタイプなどがあります。エントリーレベルのものであれば平均的なサイズのフックを扱えるようになっており、はじめはこれで問題無いでしょう。
台座タイプ
机の上に置けるペデスタルタイプ(台座付き)と机の端などに挟んで固定するクランプタイプ(挟み込み方式)の二つがあり、使用環境によって好みで選んで構いません。どこでも置くことのできる台座付きのペデスタルタイプの方が汎用性があるでしょう。
機構
様々な機構を搭載したバイスがありますが、フックを保持したまま角度を変えられたり、回転したりと、より快適にタイイングを行うことができるようになっているものがあります。
使い方
【ポイント】まずは動画を見てフライフックを留める位置を覚えましょう。
【製品リンク】タイイングバイス一覧
ボビンホルダー
ボビン

フライフックにマテリアルを留めていく糸(タイイングスレッド)のボビンを保持し、糸を繰り出すためのツールです。

チューブ
タイイングスレッドはちょっとした力の加減で切れてしまうため、糸が出ていく口にあたるチューブの品質が性能を大きく左右します。高品質の日本製セラミックチューブなら安心です。
アーム
ストレートタイプとベントタイプがあります。掌の中で納まりが良いものであれば好みで構いません。最初はストレートタイプで良いでしょう。
使い方
【ポイント】タイイングスレッドはちょっと力を入れ過ぎただけで簡単に切れてしまいます。タイイングスレッドが出ていく感覚をつかみましょう。
【製品リンク】TMCセラミックボビン
シザーズ
シザーズ

細かい作業の多いフライタイイング専用に開発されたハサミです。繊維を一本だけスパッとカット出来たり、また滑りやすい動物の毛をサクッと切れたりと、ストレス無く作業を行えることが重要です。タイイング中は持ったまま他の作業を行うことも多いので、掌の中に心地よく収まる大きさやデザインであることもポイントです。

【製品リンク】TMCタイイングシザーズ
ハックルプライヤー
ハックルプライヤー

ハックル(鳥の羽)を巻きつけていく時に、羽をつかんで巻きやすくするためのツールです。

使い方
【ポイント】テンションを均一に保ちながら巻いていく感覚をつかみましょう。
【製品リンク】TMCハックルプライヤー
ハーフヒッチャー
ハーフヒッチャー

フライの巻き終わりに糸を留める結び目を作るためのツールです。

使い方
【ポイント】くるっと捻るだけですので、すぐに覚えることができます。
ダビングニードル
ダビングニードル ハーフヒッチャーの反対側がニードルになっているものもあります。こうしたニードルは一つ持っていると細かい作業をするのにとても便利です。
【製品リンク】TMCハーフヒッチャーTMCダビングニードル
ヘアスタッカー
ヘアスタッカー

獣毛を切り出した後に毛先をそろえるためのツールです。

使い方
【ポイント】せっかく揃えても何度も持ち替えてしまうと崩れてしまうので、持ち方に気を付けます。
【製品リンク】TMCヘアスタッカー

思ったよりもシンプルな道具立てと感じたのではないでしょうか。始めるのに最適な全てがセットになったスターターキットもありますので、こちらを利用するのも良いでしょう。

フライタイイング バイス&ツールセット
【製品リンク】フライタイイング バイス&ツールセット

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STEP 3: 基本の材料