Fly Fishing記事 | ティムコ

アンダーハンド釣行記

2011.02.11

秋のレインボー

昨年の秋はDVDの編集等で10月くらいから忙しく、秋の釣りをアップできずにいたが、ここに来てようやく落ち着いてきたので昨年の釣りを紹介。
毎年秋になるとレインボーを狙いにオホーツク界隈を移動する。10月だというのにヒマワリ畑で花が満開だったので写真を撮った。

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秋のヒマワリ畑

また海沿いを走っているときれいな夕焼けにも出会えた。

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オホーツクの夕焼け

秋のレインボーの釣りは風が吹いてなければビッグドライフライでドカンと出ることがありドキドキする。この時期は本来レインボーに有効なニンフの釣りが意外にうまくいかないことが多い。春先からずっと釣人に攻められ続けているため、スレたレインボーは極小ニンフでも嫌うことが良くある。そんな状況では風がなければ水面の釣りが効果的になるのだ。風が吹くと良くないのは陸生昆虫が動かないのと落ち葉がたくさん水面を流れてドライの釣りが困難になるからだ。エヴォテックの490-3MFにオプティストリームWF4Fという組み合わせで釣りをした。ビッグドライの釣りをしようと思ったが風が強く、ニンフの釣りになった。(オプティラインは4番でも大型のタランチュラなどをキャストできる。)

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ニンフの仕掛け

9ftのトラウトリーダー4Xの先端を3ftカットし6ftとし4Xのアクロンティペットを2m30㎝ほど足した。(リーダーをカットしたくなければ9ftそのままに1m40cmほど4Xを足す)マーカーをティペットの一番上にセットしフライには14番のビーズヘッドヘアーズイヤーニンフを結んだ。強い瀬をラインを回してアンダーハンドで釣り下るときれいなレインボーが釣れてきた。30㎝ほどの魚でもロッドは曲がりランディングには手こずった。

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きれいなレインボー

その翌日、移動した別の川で60cmほどの大型も釣れた。

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大型レインボー

DVDの実釣編でもこの時と全く同じタックルでニンフの釣りをしているが実はこの釣りが一番苦戦した。映像ではわかりにくいが実際は強風で落葉が流れ、ポイントを移動し続けてみたものの全く魚が釣れない。秋のレインボーの釣りの難しい状況に出会ってしまっていたのだ。もう無理かとあきらめて遅い昼食の後、だめもとでトライしたら運よく、例のレインボーが釣れた。秋に難しい釣りに出会ったら、春から釣人にたくさん攻められていることを思い出そう。遡上魚ではない居着きの魚は何度も何度も釣人の仕掛けを見ているので秋には居ても釣れない状況が良くあるのだ。東北などでは上流に移動する良型のヤマメやイワナにお盆~9月に出会うことがあるが、こういう魚は荒食いで簡単に釣れることがある。私自身も三陸の川でそんな場面によく出くわしたりした。秋の釣りはムラがあるのが難しさでもあり、魅力なのかもしれない。友人と同じ川に入って全く釣果が違うことは秋の釣りでは良くあることだ。

近藤記


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