Fly Fishing記事 | ティムコ

アンダーハンド釣行記

2012.07.13

クロスS1でレインボー

北海道の尻別川で2日間に渡り、北海道フライフィッシャー達とアンダーハンドキャストを練習した(合宿のようですね)次の日、KさんとSさんとレインボーを狙いに行った。訪れた川は北海道では有名だが、本州から行く人は少ないと思われる川で川原の広い石だらけの川だった。はじめに入渓場所を間違えた。そこに6月30日熊目撃情報なる看板がありここが東北でないことを確信する。その後、当初予定していた入渓場所に着き、上流を目指した。ポイントまでかなり歩かなくてはならず、しかも石が滑り何度も転びそうになった。ようやくいい感じのポイントになってので、釣りを開始した。KさんとSさんと3人で釣りをするのも一年ぶりだ。

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こんな川でした。

初めての川はというのはよくわからないので、まずは探ってみるしかなかった。季節的にはビッグドライフライでいいと思うがそれが最も効果的な選択かどうかはわからない。

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クロスS1での釣りでした。

ロッドはクロスS1の590。リールがエヴォティック・G4・FW3-5ブラックにラインはエヴォテック85のWF5F、リーダーはマルチライトリーダー12ftにティペットはアクロン・ミスティープラス・ティペット3Xを6ftつなぎ全長18ftで釣った。18ftのシステムで6番のビッグドライフライをキャストするのはあまりないケースだが石の多い複雑な流れでナチュラルドリフトしなければならないため、そのようになったのだ。また所どころある砂地にはエゾ鹿だけでなく釣り人の足跡も目立ったためフライを自然に流さないと魚が出ないのではと読んだのも理由だ。

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大きさからは想像できない引き。

さて川原が広いのでキャストはオーバーヘッドオンリーでOKだった。クロスS1は評判通りの凄いロッドで、思ったポイントにフライを置いていくことが可能だった。ロッドが超軽量でフライラインが重く感じる。ノンバイブレーションでロッドが復元しノースラックの生き物のようにゆっくり伸びるループは異次元のものを感じた。釣りはじめてしばらくして、Kさんからもらった#6フライが長い瀬の中の大きな沈み石の上を流れると太ったレインボーが口先でそっとフライをくわえた。フッキングすると強烈な引きで瀬を下り暴れている。引きが強く、ランディングも必死で初めての川での良型レインボーに感動した。クロスS1は魚が掛かってからがさらに凄いとも感じた。

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ヒグマが斜面にいました。

KさんもSさんもレインボーを釣り3人とも楽しんだが、フライのくわえ方などを考えると魚は結構スプーキーな状況であることが想像できた。その後、釣り上がり2ケタほどランディングしたがもっといいサイズを期待して釣り上がってきたポイントを再びニンフで攻めようと考え、流れを下っていく途中で200mほど先の45度くらいある山の斜面を何かが動いているのが見えた。ヒグマだ。野生のヒグマに会うのは2回目だった。独特の緊張感が走った。ヒグマはこちらに先に気付き逃げていったようだった。先ほど自分たちが釣っていたポイントにヒグマがきていたと考えると釣りは続行できなかった。北海道の場合、ワイルドレインボーとヒグマは近しい関係にあり常にどこまでやるかという判断が迫られる。車に戻ってKさんSさんと無事戻ってこられたことに安堵したのだった。

近藤記


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