Fly Fishing記事 | ティムコ

アンダーハンド釣行記

2012.08.08

再びイワナの渓へ

今年になって通っている東北の川に再び行ってみた。魚を釣るのが目的だが、季節ごとにその川がどんな風に変わっていくのかを見てみたいという気持ちもあった。6月に同じ川でDVD用に映像を撮ってもらい、運よく尺イワナや良型ヤマメが連発したこともあって、その川が気に入ったのも理由だ。

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活躍したオプティクリーク

タックルはいつものオプティクリークOPCR388-4の他にオプティクリークOPCR373-3も用意した。河畔林の葉が育ちキャストができなくなっているのではと思い短いロッドも用意したわけだ。

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葉は伸び緑が深くなっていた。

5、6、7月と毎月通ったが魚はいつもたくさんいた。ただ、7月後半の今回は季節が進んだので累計の入渓釣人数はすごいものになるのだろう。魚は非常にスレていた。フライへの出方はシブく、口先でフライをつまむ魚が非常に多かった。フライをガッポリくわえるのはやはり怖いもの知らずの小型だった。ただ渓流というのは日によっても時間によっても違うので本当は誰にもわからない部分がある。だから全然釣れないという日の次の日にとても釣れたなんてことがある。ただ季節が進めばやはりスレてくるのは間違いない。

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中にはガッポリくわえるイワナもいた。

ラインはオプティクリークWF3F+トラウトリーダー9ft6Xを繋ぎ、アクロンミスティプラス6Xを150㎝ほど足して全長14ftで釣りをした。開けた川なら短いシステムだが木の枝があちこち張り出している状況では最適だった。ティペットをそれなりに長くしたのは魚がスレていたからだ。7Xにすればより釣れやすいと思ったがあいにく7Xを持っていなかった(笑)。今回最もアンダーハンドが活躍したのは浅いプールで、ウェイディングは禁物な、バックはボサでスペースが全くなく、木の枝が覆いかぶさった対岸でのライズに対してだった。かなり静かに釣らなくてはならず、ちょっとした音でも逃げていってしまうスレたイワナにもアンダーハンドキャストの静かさや投げ直しがないことが有効だった。この時期は日も強く、魚はそんな日陰のポイントにのみいた。つまり釣りにくいところにしかいない時期になったのだ。

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時折ヤマメも釣れた。

何度も通っていて魚がどこにいるかはわかってきているので、前回尺が釣れたポイントをまた攻めてみようと思った。前日にそのポイントをルアーマンが攻めて釣っていたので釣れるかどうかはわからなかった。大岩の巻きという典型的な尺イワナポイントでいかにもという雰囲気がある。

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夏らしいフライ

TMC108SPBLの#12に巻いたピーコックボディのパラシュートパターンをキャストし大岩のスレスレをドリフトするとチュプッとフライに出た。すかさず合わせると下へ下へと突っ込んでいく。尺イワナはやはりいた。オプティロッドはグイグイしぼられる。と次の瞬間イワナはバレた(笑)。神経質なくわえ方をしたため、もっと慎重にファイトすればよかったと思った。またこんな時は2番ロッドのオプティクリーク282を用いるべきとも思った。

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9寸イワナも数尾釣れた。

その後9寸クラスを追加し、旅を終えたのだった。6月に東北で撮影したアンダーハンドの渓流映像はアンダーハンドならではのシーンやオーバーヘッドも交え、いい時期ゆえ渓流魚をたくさん釣ることができました。そう遠くない時期にお見せすることができると思います。暑い時期ですが涼を求めて渓流釣りに行ってみてはいかがでしょうか。

近藤記


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