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アンダーハンド釣行記

Fly Fishing社員ブログアンダーハンド釣行記 オホーツクのチャムサーモン

2012.10.29

オホーツクのチャムサーモン

10月に入り本格的な秋を感じるようになった中旬に、再び紋別空港を拠点に2泊3日の釣り旅行に出かけた。特に何を狙うということもなくタックルを準備したのだが、今回は来年2013年のクロスS1シリーズのダブルハンド6ピースを試してみたくもあった。

クロスS1に関しては3Mの特殊なナノレジンを採用していることもあり超軽量、復元時のノンバイブレーション、どこまでも曲がっていき、なおかつ復元が速いという従来にない領域まで行ってしまっているロッドだが、高価なのとリコイルガイドに多少慣れが必要という個人的な感想を持っていた。今回の旅で持っていったのは8132-6というスペックで13.2 ft8番6ピースというトラベルシリーズの1本だ。

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ダブルハンドがオプティストリーム590の4ピースと同じ仕舞寸法だ。

初日はほとんど時間がなく夕方に本流でこのロッドを振った。アダプテッドラインDH8番をフローティングボディ+S3システムにして釣り下ると小型のアメマスやニジマスが掛かってきたがロッドは魚に対して明らかにオーバースペックだった。2日目はシングルハンドでニジマス釣りがしたくなり、名竿 オプティストリームロッド590を持って川に行った。時期的に水温が低くゴアウェーダーでは長時間水に浸かっていられない。魚の活性も低かったがここはあえてドライフライで挑んだ。オプティストリームWF5Fにマルチライトリーダー12fにティペット3X100㎝に大きいドライフライを結んだ。200mで1尾という感じで釣れた。最後にビッグレインボーが出たがフッキングに失敗し、低水温時のドライフライのいい勉強になった。

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ランディングできたきれいなレインボー

川に浸かって、すっかりお昼を過ぎていたため、のんびりランチにしようと思って、お昼ご飯を買ってから海辺に行くと海面を何やら海藻らしきものが動いている。しかしよく見ると鮭の大群だった。大潮ということもあり集まってきたのだろう。季節外れなのか釣人はほとんどいない。慌てて車からクロスS1の8132を取り出し赤っぽいフライをセットしキャストするとどんどん釣れた。2ケタ釣れたところでロッドをじっくりみる余裕が生まれた。6ピースであることは全く感じないし70~80㎝前後ある鮭のファイトでバットがどこまでも曲がっていく。よって鮭はこちらにコントロールされてしまう。それにもかかわらず、オーバーヘッドでは高い位置でラインを維持でき、シュートではロケットのようにヘッドが飛んでいく反発力を持っている。まったくもって不思議なロッドだ。

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鮭は釣れ続けた。

さてこの時のラインは032ランニングライン&アダプテッドダブルハンド8番のFボディー+Fティップ。リーダーはサーモンライトリーダー15ft+ティペット2ftだ。リールはオプティランナーブラック。フライはTMC700の6番に巻いたバーニー。OGGYさんが小さなフックでよく釣るので参考にしてみた。

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小さなフックが効果的だった。
このチャムサーモンの釣りは独特の釣りだ。今回のように小さな川の河口で流れがあり波があまりなく鮭が上流に向かって群れている場合はフローティングラインでフカセ釣りのように何もしないのがいい!多くのフライマンがどうしてもラインを引っ張ったり、スイングさせたりするのだがほとんど口には掛からないと思う。騙されたと思ってフローティングラインでノンウェイトのフライを漂わせてみてください。なぜかそれまでがウソのようにくわえてきます。楽しい釣りを終え3日目も何かやろうと思ったがあいにくの増水でほとんど釣りはしなかった。見に行った川の堰堤を乗り越えようと一生懸命に鮭がジャンプしていた。

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鮭のジャンプ

振りかえれば鮭大漁の楽しい旅だった。クロスS1トラベルシリーズは北海道釣行のいい相棒になった。

近藤記


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